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#32 魔術を使って...みたいかも...?

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#32 魔術を使って...みたいかも...?


10月。もうすぐ文化祭。

文化祭に向けて着々と準備が進む中、私は

クラスレストランの接客練習とテーブル設営を手伝っていた...。


-------数日前....


「皆さん。もうすぐ文化祭ですね。

...ということで今日は文化祭の料理チームとステージ発表チームの

メンバー決めを行いたいと思います。」


この日、文化祭のチーム分けが行われていた。

どうやらステージに立って劇をするチームと

教室を借りてみんなに料理をするチームに分かれるらしい。


「はいはいはいはい!ステージ発表って何をするの?!」

私は手を挙げて委員長に質問する。


「それはこれから決めるんですよ、優衣奈さん...」

これから決めるだなんて、あと1か月ほどしかないのに間に合うの?


「...あっ!じゃあ私がステージ発表チームになって全部決めてあげる!!」

...と、ステージ発表チームに入ろうとする私。すると....


「いや待って!!優衣奈は私と一緒に料理チームやります!」


「ちょっと、楓?!」


「わかりました、では奥野さんと風野さんは料理チームですね。」


「はえ、ええええー...?」


なぜか半強制的に料理チームにさせられてしまう私。

しかし反発することもなくすぐに料理チームで決定した。

それはいつもの接客とほぼ同じだから案外楽できるかもー...などと

考えていたからである。


なお、他のメンバーは翔と山村、美歩に池戸がステージ発表チーム、

楓と藍、幸佳にフィアラが料理チームに決まった...。


-----------------------------------------------------------------------------------


そんなこんなで料理チームに入ってから数日。


私がレストランの設営をしていると、藍がお皿を運びながら困った顔をしていた。


「...どうしたのよ、藍。」


「え...?あ...優衣奈ちゃん....実は...」


ちょうどそのとき、フィアラも通りかかる。


「実は、お皿があと1枚足りなくて困っているんです...

委員長さんからはあとでもう一度探すよう言われたのですが

どうしても気になって....」


するとフィアラは足を止め藍のほうに戻ってくる。


「...なるほど。それってつまり、失くしたお皿の場所を知りたい、ってことです?」


「え、ええ...そうですが....」


??、と顔を傾ける藍。すると...


「皿よ...我に居場所を教えん...」


ピカッ!


すると、藍が運んできた棚の上のさらに奥で

青白く光っているのが見えた。


「...あったわ。ほら、あの棚の上の奥。」


「...ここ...ですか?けれどここはさっき...」


そう言って藍は先ほどの棚の上に手を伸ばす。そして...


「あ、ありました...!!

ありがとうございます、フィアラさん、優衣奈ちゃん...!」


[わ、私は何もしてないんだけどね...]


何はともあれすぐにお皿が見つかった。

藍はそのお皿を洗い場に持っていく。

その間、私とフィアラは2人になった。


「...ねえ...今のも魔術...?」


私はフィアラにそっと聞く。


「ええ、そうよ。」


そう呟いて会場設営に戻ろうとしたフィアラを私は止める。


「ま、待って...!私も...魔術...使ってみたい!!」


-----------------------------------------------------------------------------------


放課後。


今日はこのあと私もフィアラもお休み。

代わりに真乃やリアンたちがカレー屋で働く。


なので私はフィアラと共に図書室にやってくるのであった。


「...いい?魔術っていうのは、この世界で魔法を操るための術。

人々の生活をより豊かにするために考案されたもので、古くは誰もが使える....」


...ちょっと何よ。私より後に来たくせに

なんでこの世界についてそんな詳しいのよ。

っていうかこんな話を聞くために来たんじゃなくてー....


「...ちょっと。聞いてる?魔術を使うには基礎的な知識も必要なの。」


「へーい...」


なんだ、あっちの世界みたいに

もっと簡単に唱えられるものだとばかり思っていた。

魔術の道は想像以上に険しそうである。


「...まあいいわ。じゃあこれだけ覚えておいて。」


そう言って息をつくフィアラ。


「...絶対に、魔術で人を、傷つけないこと。いい?」


「そんなの当たり前じゃない!私が魔術で人を傷つけるよう....@#$*!!!」


「そういうことじゃない。」


フィアラは私の口を塞ぐ。


「この世界にはこの世界の秩序がある。

魔術とは、それを乱す可能性すらある封印されし呪文。

つまり、基礎的なことを理解せず魔術に触れているようでは

この世界の秩序を乱し、世界を崩壊させる恐れがあるということよ。」


「世界を....崩壊....」


...まあ確かに....


言われてみれば、さっきの探し物を光らせる魔術だって、

使いようによっては盗みや荒らしなどの犯罪に有利に働くこともある。


だからこの世界の魔術は封印されてきたってことよね....

やはり思った以上に知識も覚悟も必要である。


「...わかったわ。私、魔術を使うのやめる。

そんな危ない魔法だって知らなかったんだもの。」


今の私に魔術は必要ない。

フィアラの話を聞いて出た結論はそうだった。しかし....


「...じゃあ最後にひとつだけ聞かせて。

フィアラ....あなたはなぜ、そこまでして魔術を身につけたかったの...?」


「それは....」


フィアラの口が止まる。

図書室の外からは文化祭の準備で残った他の生徒の声が小さく聞こえてきた。


「........魔法や魔術を通してすべての世界に喜びと祝福を与えられる...

大魔術師になるためよ....」


「大魔術師....」


聞いたことがあるわ。


色々な魔法を通して世界に希望を与えるという職。

魔法というものを極めた者だけがなれる存在で、

その能力はもはや神にも等しいと言われている。


ただ、現段階で大魔術師の存在は

どちらの世界でも確認されておらず、伝説上の職業でしかない。


「ふふ...あのときから思っていたけれど

やっぱりあなたはただ者じゃなかったのね。」


「あのとき...?」


...と、やっぱり私ががあなたを救った妖精だということには

気づいていないという反応。


「いいや、なんでもない。

...応援してるわ。あなたの夢を....」


「ええ、ありがとう...」


こうしてフィアラと魔術の関係について理解が深まる。

大魔術師になったらいつか....私と過ごした時代を思い出してくれるのかな...

そんな風に思う私なのであった....


続く...


はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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