#30 体育祭がやってきた!!
~おとめtheルル~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#30 体育祭がやってきた!!
9月の後半。
どうやらこの学園では、
毎年この時期になると体育祭とかいう行事ごとが行われるみたい。
みんなで玉入れをしたり、みんなでみんなでダンスをしたり、みんなで....
「って、それは小学校の運動会な。」
何よ、もう...!瑠夷斗ってば...!
せっかく私は体育祭について一生懸命調べていたのに。
...9月22日、日曜日。
朝、瑠夷斗と父さん母さんは休みで、私たちの体育祭を見に来るのだという。
へぇー、親が学校に来るなんて珍しいわね。
「それじゃあ、姉ちゃんの学園に向けて出発!」
...なぜかテンションの高い瑠夷斗なのであった...。
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[開会...宣言]
みんなで開会式に並んでいる。
私はあくびをしながら式が終わるのを待っていた。
---[選手...退散]
開会式が終わり、最初の競技である1500/800メートルが行われる。
どうやらこの競技は男子と女子で距離が違うらしい。
「ねえ、私の出番はまだなの?!」
「ゆ、優衣奈ちゃん落ち着いて....」
私は走るのが好きだったので
長距離である800メートル走の選手として出場することになっている。
[続いて、チーム代表による800メートル走です。]
「よしきた!」
「頑張って...!」「うーっす」
2人からの応援を背に、私は校庭の真ん中まで飛び出した...!
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「位置について....よーい...」
パンッ!
私は走った。ひたすらに走った。
砂を蹴り、足を前に出し....
夢中で走っていると、いつしか校庭には砂ぼこりが舞い、
砂嵐の中、目の前にはゴールのテープが見えてくるのであった....
[ゴール!!赤組、1着!]
「やったー、いちばーん!!」
...砂嵐がなくなり静かになった校庭には
私がひとり、大喜びしている姿が出てくるのであった...。
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[続いての競技は、クラス対抗綱引きです!]
今度はクラスのみんなと一緒に綱引き。
こういうのはいちばん後ろの...
「って、委員長?!代わりなさい!私がここをやるわ!」
「...ええ?風野さん...ちょっと....」
私は無理やり場所を代わる。
「わ、わかりましたよ...ならばこのまま進行しましょう...」
よしっ、これでもう安心ね!!
「位置について....よーい...」
パンッ!
私は全力で綱を引っ張ると、簡単に相手のチームを引っ張ることに成功する。
パンッ!
「赤組の勝ち!」
おおーっ!!
こうして私たちのチームは負けなしで、
完封勝利のまま午前中の競技を終えるのであった...。
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[それではこれよりお昼休憩の時間となります]
休憩の時間になった。
真っ先に父さん母さんがやってくる。
「ちょっとちょっと優衣奈....あれはいったい...」
「はあ...?何のこと?」
母は私よりも汗をかいて私の肩を両手で揺らす。一方で父は、
「すごいじゃないか!!いやあ、まさか吹奏楽部で
運動になんて興味のなかった優衣奈がここまで成長するとは....」
逆に感動して泣いてまでいた。
「...って、あれ?瑠夷斗は?」
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「先輩、パねえっす!!」
学園にいた憧れの先輩のことを見つけ、
目をキラキラさせながら話をしている瑠夷斗であった...。
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[午後の部を開始いたします。午後の部最初の競技は大縄跳びです。]
今度は大縄跳びね。
他のチームよりも長く飛び続ければいいみたい。
...だけど私は飛ぶほうじゃなくて回すほうに選ばれたわ。
回すのははじめてだけど...まあなんとかなるでしょ。
「さあ、いくわよ!!」
よーい...パン!!
同じチームには、翔、池戸がいて、池戸が反対側の縄を回す。
いち、にい、さん、しい...
なるほど、段々コツを掴んできた気がするわ。
これならもっと早くいけるかも....
そして私はどんどん回すスピードを早くする。
しかも、みんなこのスピードについてこれるのであった。
ふーん、みんなもなかなかやるじゃない...
...と、夢中になって縄を回し続けていると....
[あーっと!白組Fチーム、ここでリタイアだー!]
パンパン!
いつのまにか私たちのチームが勝利するのであった。
「やったー!」
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[最後の競技は男女混合紅白リレーです。]
気がつけば次が最後の競技。
そして私はここでも選手として出場することになっていた。
堂々と入場する私に、みんななぜかざわついている。
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「位置について....よーい...」
パンッ!
リレーが始まる。
リレーっていうのはバトンとかいう棒をみんなで渡して
最後の人がゴールした順番で結果が決まる競技みたい。
...んで、私は誠からそのバトンを受け取り、
次の3年生の先輩に繋げるっていう形かしら。
こんなの、最初っから差を広げておけば....
なんて考えていたらすぐに誠の出番になって私はフィールド上に立つ。
その瞬間、私の鼓動は早くなり、突然の緊張状態になる。
[な...何よこれ...この気持ちが....プレッシャー......?]
ドキ、ドキ、ドキ、ドキ....
止まらない緊張感に、周りが見えなくなっていた....
するとそのとき...
「あとは任せた!」
誠の声がして、はっと我に返る。しかし...
「あっ.....」
コトン.....
私と誠の手の位置がずれて、バトンパスに失敗してしまった。
[おっと、ここで先頭の赤組Aチーム、バトンパスに失敗か?!]
誠たちがだいぶ時間を稼いでくれたみたいで、
他のチームはまだ来ていなかった。
大丈夫、まだやれる....
そうして私はバトンを持ち上げて走り出したそのとき......
「ちょっと...?!」
ああ、なんということでしょう!!
腕を上げたのと同時に手を滑らせてしまった私のバトンは、
綺麗な放物線を描き、そのまま勢いよく
生徒テントがある方向へと飛んでいくのであーる!!
「きゃあああ!!」「うわあああ!!」
ドスッ!
飛んできたバトンはテントの屋根を直撃し
その屋根の一部をビリビリに破る。
ばさっ...
屋根が破れたことでバランスを崩したテントは
大きな音を立てて崩れてしまった。
ちゅどーん!!
[大変です、赤組Aチームのバトンがテントを破壊してしまいました....!!
少々お待ちください...]
しまっ....
やっちまったよーーーーぉぉぉ...!
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それからしばらくして。
校長先生がマイクを持って壇上にあがる。
「えー、まずはうちの生徒を大変危険な状態に陥らせてしまったこと、
保護者の皆さんに深くお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした。」
校長先生は深々と頭を下げる。
「これは、私共が生徒ひとりひとりの力量を正しく理解していなかったという
結果の現れであります。今後はこのような事故にならないよう
精一杯勤めさせて頂きたいと存じますのでどうかお許しください。」
...(以外と)真面目な校長先生の話に静まり返った校庭。
そしてその後閉会式が行われ、
結果は赤組5230点、白組550点で赤組の圧勝だった。
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「.......」
後片付けの時間になった。
私はバトンで破けたテントを見て佇む。
まさか...ここまでバトンの力が強力だったなんて....
すると...
「大丈夫ですよ、優衣奈さん。校長先生のおっしゃる通り
これはあなたの力量をちゃんと見ていなかった我々の責任なのです。」
福岡先生が私の肩に手を置いて慰める。
そんな...どうして....
「福岡...先生....それじゃあ...私...」
「...ただしこちらのテントは弁償という形でよろしくお願いしますね、
風野さん?」
「へえっ....?」
せっかくの空気が、台無しになった瞬間なのであった...
続く...?
はじめまして、おとめtheルルです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
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