#28 しゅーがくりょこーってなんですの?
~おとめtheルル~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#28 しゅーがくりょこーってなんですの?
9月。
無事に課題は終わり、今日から学校生活が再開する。
朝、体育館にて...
「皆さん、えー...おはようございます。
えー、今日から3学っ...いえ、2学期ということで...」
またしてもこーちょーせんせーの長い話を聞く。
そして今日は教室に戻るとすぐに解散なのであった。
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昼。
私は久しぶりに藍と美歩の3人で帰ることになる。
「藍ーっ!一緒に帰るの久しぶりね!!」
「優衣奈ちゃん...!ふふ、お疲れ様です...!」
「ねえ、それってどういう意味か分かって言ってる?!」
「え......?」
...と藍にちょっかいを出してみる。すると...
「そういえば今年は修学旅行っすね。」
「わあ、確かに...!」
美歩に話を持っていかれる。
...ん....?
「しゅーがくりょこー?何それ。聞いたことない。」
たぶん旅行なんだろうけど....一体どんな旅行?修業にでも行くの?
...と、思わず本音が漏れてしまう私。そこへ...
「...ど、どうしたんっすか3人とも....」
幸佳、山村、翔の3人がやってくる。
ただし山村はニコニコして翔を前に差し出していた。
ほんと、どうしたの...?
「いやー、友が話に入りたいって言っていたからねぇ。
連れてきてあ、げ、た、よー☆」
「いや、別に言ってない...!」
相変わらず仲がいいわねぇ、この2人(+幸佳)....
山村は、恥ずかしがる翔を無理やり席に座らせた。
「それじゃあ僕と幸佳はお先に失礼しようかな。
あとは楽しんでねぇ。グッドラック☆」
そしてそのまま翔を置いて教室を出て行ってしまう山村、幸佳。
すぐに逃げようとする翔だったが、美歩がそれを止めた。
「ほらほら。たまには一緒に話すのもいいっすよねえ。2人とも?」
「わ、私は別にいいですけど...」「いーんじゃない?」
...そんなわけで(無理やり)話に加わった翔。すると今度は...
「翔...くん...?まさか、君...そういうことだったんですか...?」
教室入り口の扉、扉から半分だけ身を乗り出した彼からは強い視線を感じる...
そう、隣のクラスのこのはであった。
「さっき、山村さんと、幸佳さんが、2人だけで帰る様子を
見てしまいましたよ...?まさか、そういうことだったとは....」
...この状況で何かわかったの??
このはが何を想像していたのか私にはわからなかった。
すると美歩もこのはに気づいたみたいで、
「あれ。このはじゃないっすか。久しぶり。
...ってかもう今日は授業終わったんだから入ってきていいんっすよ。」
教室を指してから言う。
そう言われたこのはは翔の隣に座り、
ビシッとした姿勢で美歩や藍のほうを見ていた。
「...あ...えっと...何の話....してましたっけ....」
沈黙になりそうだったところを
藍が拾って話は続く。
「何の話っしたっけ...」
美歩も覚えていない様子。
って...!
「...しゅーがくりょこーって何、って聞いたところだったでしょ?
それで、山村とアンタが邪魔して...」
アンタっていうのはもちろん翔よ!!まったく、、、
「なるほど。修学旅行のグループ会議だったんですね。」
このタイミングでなぜか勝手に納得している様子のこのは。
さっきまでのビシッとした姿勢は崩れ、
いつものゆるやかなこのはに戻っていた。
「修学旅行かあ。今年は確か北海道なんですよね。」
...と、藍が今度はその話を持っていく。
えっ、今年はほっかいどーっていう修業?!
「自分、埼玉より上はあんま行ったことないっす。」
美歩も話を続けた。
何何何、サイの上に行ってほっかいどーっていう修業を行うの?!
どんな旅行なのよ...それ....
「いいなあ。僕もこのグループがよかったですー。」
「...いや、隣のクラスなんだから一緒にはならないだろ。」
ちょっ、ちょっ、グループとかなんとか...
サイの上にグループで乗って行う、
ほっかいどーっていう修業の旅行??!
「ねえ、さっきから一体どういうことなのー?!
そもそもしゅーがくりょこーって何!!」
頭が混乱した私は、思わずそう叫んでしまう。
すると藍が申し訳なさそうにして、
「ご、ごめん、なさい...!まさかそこまで
修学旅行について知らないとは思っていなくて...」
すぐに私に謝る。
いや、こっちこそごめん...つい本音が...
「っていうか逆になんで知らないんっすか?
前の学校は修学旅行とか無かったんっすかねぇ...?」
...と、美歩からも変な目で見られてしまう私。
こりゃやっちゃったかしら....!!
すると...
「...わかった!引きこもりだったんですね!」
このはが突然思い出したように言う。
え...?ひき....コウモリ....?
「あ....まっ...まあその....しゅーがくりょこーってのは
一種の旅行よねー、旅行旅行...ええ...旅行旅行....」
ひきコウモリでさらに訳の分からなくなった私は
しゅーがくりょこーについて知っていることをとりあえず口に出す。
旅行というところを強調しておいた。
「ほんとに知らないなら無理しないでいいんっすよ。」
美歩からは呆れられたようなツッコミを受ける。
この世界ではみんなしゅーがくりょこーが当たり前なの...?
「...じゃあ優衣奈ちゃん。修学旅行の何がわからないですか?」
改めて藍から質問を受ける私。
そうよ、これでやっと....
「全部っ!まずー、なんで学校のみんなと
ほっかいどー旅行する必要があるのかわからない!」
「え...ええ...?」
とうとう翔からも呆れられたような表情。
しかしここまできたらもう後には引けない私なのであった。
するとここで...
「ああ、もういいっすよ!!とにかく学校のイベントで、
4日間北海道に行くってのが今度の11月にあるんっす!!」
しびれを切らした美歩がもはや怒ったように説明。
そしてこれを聞いた私ははっとした。
「あ、もしかしてほっかいどーって地名?
なんだ、それならそうと早く言ってよね。てっきりみんなで
サイの上に乗ってほっかいどーっていう修行でもする旅かと思ってたー。」
ようやく誤解が解けた私。
するとこの回答に藍とこのはは...
「ほ...北海道っていう....修行....!!」「なんで...北海道...!!」
笑いをこらえてうつむいていた。
ちょうどそのとき、美歩のスマホが鳴る。
急いでスマホを取り出す美歩。
「...あっ、そうだ。今日このあと佳穂姉と約束があるんだった!!
悪い、自分先に帰るっす!」
そうして美歩は廊下を走りながら連絡を取っていた。
「...私たちもそろそろ帰りましょうかね...」
...と、ふと時計を見ると既に1時の頃を指している。
「あー、そういえばお昼まだだったーぁ!」
こうして修学旅行の謎が解けた私。
次は下手なこと言わないように気をつけよう...
そう思う私なのであった。
続く...
はじめまして、おとめtheルルです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
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