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#27 悪夢再び...

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#27 悪夢再び...


8月後半、課題提出の日。

今日はカレー屋のバイトをお休みして課題を提出しに学校にやってきた。


しかし課題の終わっていない私と美歩と(ともうひとり)

居残りで課題をやる羽目に。


ところが朝からの怒涛の展開で眠ってしまった私は、

しばらくして慌てて目を覚ます...


「はっ?!」


私が目を覚ますと、そこは静かになった学校の教室だった。

チクタクチクタク、と時計の音だけが響き渡る。


あまりの静けさにそっと横を見てみると、なんと美歩や翔も寝てる...?!

...そして反対側にいるもうひとりの男子も....


いや、みんな寝てる!!


んんー、と伸びをして一旦顔を洗ってくることにした。

人間族は目を覚ますために顔を洗うのが定番みたいだから。


-----


ガラガラ...


顔を洗い、そっと教室に戻ってくると美歩ともうひとりの男子は起きていた。


「あ...おはようっす....」


目をこすりながら言う美歩に、顔を洗ってくるよう促す。

すぐに顔を洗いに行った。これであとは翔だけね。


...するともうひとりの男子は席を立ち上がったかと思うと

課題を持ってどこかに行こうとした。


「ま、待ってよアンタ。課題なんて持ってどうしようっていうの?!」


私は思わずそう声をかける。

すると彼はこう答えるのであった。


「...は?課題終わったから提出しに行くだけだろ。」


そうして何事もなかったかのようにすっと教室を出ていった。


そんな...仲間が、ひとり....


なんて考えていると、入れ違いで美歩が戻ってきた。


「お疲れっす、池戸。」


入れ違った男子にそう答える美歩。

なるほど。あの子池戸って言うの...


...じゃなくて早く課題を終わらせないと!

そしてようやく課題に戻ろうとしたそのとき...


「ごめんなさいっ!!」


突然隣にいる翔が大きな声でそう叫んだ。

何...?!ごめんなさいって?!


あまりの出来事におかしくてついクスクスと笑ってしまった。


「......あ....もしかして....寝てた....とか...?」


「そうみたいっすね。」


私と美歩の笑い声に、自分が寝ていたことを瞬時に悟る翔。

いや、汗がすごい!!


「ま、自分もしばらく寝てたっすけど。」


頭の後ろで腕を組み、得意げになって言う美歩。

...あ、そうだ。


「ねえねえ。アンタも顔を洗ってきたら?」

とりあえず顔を洗いに行くよう促した。


---


翔が顔を洗いに行っている間、今度はさっきの池戸が戻ってきた。


「おい。お前ら。福岡先生からの伝言。

あと1時間したら今日は帰って明日来いって。」


池戸はそう言い残すとすぐに荷物を持って出て行ってしまう。


時計を見ると既に夕方、6時になろうとしていた....


「...えーっ?明日も来ないといけないのー?私明日アルバイトなんだけど...」

優衣奈はダルそうに呟く。


「いやいやそんなの休んで明日も一緒に残るんっすよー。」


「なんでアンタに決められなきゃならんのよっ!!」

思わず美歩をアンタ呼びしてしまう私。

そうこうしているうちに翔が戻ってきた。


「...あ、翔。福岡先生からの伝言で、あと1時間で終わらなかったら

今日は帰って明日も学校来いだそうっす。」


美歩がさっきの池戸の伝言を伝える。


「...ま、自分はまだまだあるんで明日も来るんっすけどね。」

そう言って呑気に頭の後ろで腕を組む美歩。


翔は少しうつむいて席に座り直した。

そんな翔を見て私は話しかけてみる。


「...にしても珍しいわよねえー?

この間のテストでもそんな悪い点を取っていたわけでもないアンタが

居残りで苦しむなんて...」


...その話に美歩が続ける。


「そうなんっすよー。翔ってば去年の夏休みも居残りだったんすよー?」


「お、おい、余計なこと言うなよ...」


恥ずかしそうにする翔とそれを聞いてニヤニヤする私と美歩。


「...でも残念っしたねー。今年は藍も幸佳もいないっすよ?」


「余計なお世話だ....!」


などと、すっかり課題のことも忘れて言い争っていると...


ガラガラ...

扉が開いて福岡先生が教室に戻ってくるのであった。


「...ちょっとあなたたち!!雑談してないで課題を終わらせなさい!!」


「あ、すみません...」


結局私たちの居残り生活は明日も続くことになった...。


------------------------------------------------------------------------------------------------


翌日。結局私は学校に行くことになった。


けれど校庭や体育館には部活動...?の生徒がいて

なんだか不思議な感じがする。


教室には昨日と同じメンバーの私と翔と美歩。

そして今日は福岡先生もつきっきりである。


(...あえーっ?この英文を訳しなさい....?なんでこの世界には

こんなにたくさん言語があるのぉっ!!)


そもそもどうしてこの言語(日本語)だけが理解できるのかは謎である。


昨日みたいに気軽に話しかけていたいが

福岡先生もいるし話すことなどできない....


うわーん、と終わりの見えない課題たちに

悲鳴をあげていた...


----


夕方。私よりも早く課題提出の沼から抜け出す者が現れた。


「...いいでしょう。次の休みはちゃんと期限内に終わらせるように。」


「は、はい...」


そう、翔である。

安堵した表情で帰る準備をしている。


「...残り2人も今日は帰りなさい。

そして明日また来てちょうだい。」


福岡先生は席を立ち上がって私たちにそう指示する。


「ふえーい....」


やる気のない返事に私は自分で自分が情けなくなった...


---帰り道...


「...はあーあ。翔は明日からもう学校来ないんっすかー?」


歩きながら、美歩は腕を頭の後ろに組んで

翔にそう質問する。


「当たり前だろ。もう課題終わったんだから。」

...と、さっきまで私たちと同じ立ち位置だったくせに

急に上から目線でそう答える。んきーっ!!


「ねえねえ。夏休みってなんで課題があるのよー...!」


私は不満になってそう言う。


「それはそうっすよねー。夏休みっていうくらいなんだから

ちゃんと休ませて欲しいっす。」


「いや、もういっぱい休んだでしょ....」


翔のツッコミに何も言えなくなってしまう私と美歩。

早くこの悪夢から解放されたいと...

心からそう思う私なのであった...。


続く...


はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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