#24 記憶を失いました...
~おとめtheルル~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#24 記憶を失いました...
8月のある日。
カレー屋でバイトをしていた私たちだったが
ディエル逃走により店の営業は中断する。
フィレッチェとフィアラが逃走したディエルを追ったためである。
ディエルたち3人がいなくなって1時間後。突如空から大粒の雨が降ってくる。
するとその雨を見た私は前世の記憶から、
この雨が普通の雨ではないことを感じ取る。
そして雨に濡れたまま、その感じ取った感覚が強くなるほうへと走った。
するとその感覚はこの町の警察署から発していることがわかって...?!
ザー....
雨が降る中、私はただ立ち止まって警察署を眺める。すると...
「おい、そこで何をしている!!」
警察官に見つかってしまった。
「....ねえ、アンタ、大丈夫なの?このエネルギーは一体...っ!?」
話している途中、突如その警察官に殴られ私は気絶してしまった。
あ....れ....意識が....朦朧とする.....
---------------------------------------------------------------------------------------
「...優衣奈?優衣奈っ!!」
....あれ....ここは.....
「...っ...何何、なんなの一体...?」
「...優衣奈、大丈夫...?」
....これは....私が最初にこの世界で目を覚ましたときの記憶....?
「だ、ど、どうしちゃったのー?!!」
ガラガラ...
「ね、姉ちゃん...!無事だったの?!」
あ....瑠夷斗....?これは....もしや....走馬灯....?
「優衣奈っ!大丈夫なの、か...?!」
「実は...優衣奈、記憶喪失みたいなの...」
「記憶喪失...?!」
.......そう、私は元々この世界の住民じゃなかった。
記憶喪失というていで、今はもういないはずの優衣奈の身体を使って
この世界にいる....
「あ、あの...もしもし...?」
「...あれっ?」
「え、えーっと...もう、お昼休みですよ...?」
水野藍。私の最初のお友達。
最初は友達という関係に納得できなかった私とも
すっかり溶け込んでくれたわね...
「太鼓でドンドン...人気のゲームっすよ。」
「アンタ、ついて来てたのね、、、」
「アンタってなんっすか。自分は新井美歩っすよ、新井美歩。」
そうそう、新井美歩。藍との幼なじみで、よく一緒に遊んだの....
ここまで思い出して、私はふと自分が泣いていることに気づいた。
[私は...まだ....死にたくない....!もっと、みんなと...一緒にいたい....!]
....するとその瞬間、突然視界が白く輝きだし、
微かに楓の驚く声が聞こえたような気がした....。
-----------------
「....あれ...みんな....?」
私は目を覚ますと、突然楓や真乃が抱き着いてきた。
「なっ、何よいきなり...!」
そして見知らぬ部屋でヘトヘトになった様子の
バーランドにディエル、フィアラにフィレッチェ。
あれ....私は一体.....
-----------------
何はともあれ私たちはカレー屋に戻る。
....道中、空を見上げるとさっきまで降っていた大雨は嘘のように晴れ、
綺麗な夕焼けが広がっていた。ありゃ。いつのまに夕方になったんだろ....?
「...!!おおおお、お帰りお帰り!!」
店に帰ると、楓がさっき私に抱き着いてきたのと同じように
泣きながら楓のところに飛びつく店長の姿が。
「ちょっと...やめてよー...暑苦しい...」
この姿に苦笑いする私。
そのとき...
「くしゅん!」「へぇくしっ!」
私はバーランドと同時にくしゃみをする。
...って!よくよく考えたら私、雨の中を走りまわったんだった!!
「...おやおや!?みんなひどく汚れているじゃないか...
まったく、あんな雨の中急に飛び出したりするから...」
店長にも注意される。
「...はいはい!夏場だからって油断してたらほんとに風邪ひいちゃうよー?
早くみんなで風呂に行こ行こ!」
楓に押されて私たち女性陣は風呂場に向かう。
するとこのあと、ディエルがかなり危険な発言をする...
「なあなあ!どこに行くんだ?俺も一緒に....」
その後当然、フィアラやバーランドにぶん殴られるのであった、、、
------
「はいはーい、家の風呂場は狭いからバーランド先入っちゃって。
...あ、真乃もせっかくだから入っていきなよ。」
「え...でも着替えが....」
カレー屋の2階。
ここには浴室の他に、部屋が3部屋、
そしてトイレまで完備された小さな宿屋みたい。
そのうちの2つの部屋にディエルやフィレッチェ、
バーランドやフィアラとリアンがそれぞれ暮らしているとのこと。
そしてもう一つの部屋は楓の部屋....ではなく、楓の着替え部屋だった。
ガチャ...
「あ。着替えなら大丈夫、真乃。
ここにたくさんあるから借りていって大丈夫よ。」
「そ、そんな...いいんですか...?」
楓は私と真乃を手招きして部屋に呼ぶ。
「わーあ、すごい服がいっぱい....!」
部屋に入ると、まるでクローゼットの中に入ったかのように
服がいっぱい敷き詰められていた....
「親戚がファッションデザイナーでね。
私をモデルにしてたくさん服を作るんだ。」
ファッションデザイナー....
聞いたことがある。人間族の着る服をデザインするお仕事だったかしら。
「優衣奈もこの中から好きな服着て帰っていっていいからね。」
「ええっ!いいの?!やった!」
こうしてたくさん並んだ服の中から
自分が着たい服を選ばせてもらうことに。
ワンピースやロングスカート、見たことのない服(=和服)まで...
へえー。どの服もとても綺麗に出来ているわねぇー...
...と、服選びに夢中になっていると、
バーランドが風呂上がりの恰好で出てきた。
「優衣奈。交代ーっ。ってあれ?そっか。借りる服選んでる途中だったのね。」
バーランドはタオルを巻いたままだが...
そうだ、すぐそこが自分の部屋だもんね。
そうして私は淡いピンク色のワンピースを持って浴室に向かうのであった。
--------
ザー....
シャワーを浴びて、私は今日の出来事を今一度思い出す。
あれ...?そう。
確かあのへっぽこ勇者が逃走、それを追って
フィレッチェとフィアラが外に向かった。
その後、普通じゃない雨を感じた私は
そのエネルギーを辿って警察署まで行って....
それからの記憶が曖昧である。
なんていうか、2度目の走馬灯でも見ていたような...
それで、気づけば夕方になってて今こうしてここにいる....
「...記憶喪失....?」
シャワーに向かい、ひとりごとのように呟く私。
記憶がなくなるってとっても恐ろしいことなんだな....
改めてそう思う私なのであった。
続く....
はじめまして、おとめtheルルです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
気軽に反応を頂けると嬉しいです。
少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、
どうかよろしくお願いいたします!




