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#23 勇者が逃走しました...(?!)

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#23 勇者が逃走しました...(?!)


8月。

カレー屋で働きはじめてから数日が経った。

今日も今日とてカレー屋へと向かう。


「お、おはようござい、まーす!!」


「あ、来た来た。」


私がカレー屋に到着し挨拶する頃には、

楓とフィアラ、店長、真乃の4人が既に集まっていた。


「...って、あれ。今日もこの4人かい!」


「バーランドとリアンはもうすぐくるでしょ....」


そうフィアラが呟くと、


「みんなおっはようー!」「おはよう、ございます....!」

すぐにバーランドとリアンがやってきた。


そしてバーランドは私を見て言う。


「あ...あれ?そっか、あなたも来てたのね!」


「いや、もう何日目だと思ってんのよ...」


フィアラからキレのいいツッコミが入る。

そして私もツッコむ。


「それと私の名前は風野優衣奈だからね?!」


「はいはい、みんなそろそろ開店準備するよー...。」

楓の一言でみんなも手伝いに入る。

これがいつものアルバイトのはじまりだ。


--------------------------------------


「いらっしゃいませ。空いている席へどうぞ。」

最初に楓がお客さんを席に案内する。


「はい、チキンカレーの2辛ですね。少々お待ちください。」


その後、真乃がお客さんから注文を受け、

私とバーランドは交代でその注文をお客さんに運んでいく。


「お、お待たせしました...!チキンカレーの2辛、です...!」


...そしてフィアラとリアンでレジの手伝いをしたり

次のお客さんのためにテーブルを片付けたりしている。


「ありがとうございました...!」


こんな感じで楓と真乃以外の私たちは二人一組になったことで、

店は次から次へとお客さんが出たり入ったりするようになっていく。


外はあんなに暑いのに

これだけたくさんのお客さんがやってくるのには二つほど理由があった。

一つは夏休み期間ということで学生が多いこと。そしてもう一つは...


「いらっしゃいませー、空いている席へどうぞ。」


2名の男性客が来店する。


「うわ、本当だ。めっちゃ女の子ばっかり働いてるぜ...」


...そう、いつの間にか少女たちが働くカレー屋として

男性客を中心に話題となっていたからだ。


「似合わなねー!こんなダサいところやめてカフェとか行けばいいのに!」

みんなに聞こえるほどの声で言う男性客。すると...


「お客様。今このカレー屋のことをダサいと申しましたかぁ....?」

2人の会話をしっかり聞いていた楓は

笑顔ですごい圧のオーラを出してその男性客に近寄る。


「ひぃっ!い、いえいえとんでもない...こ、ここはとーっても素敵な

カレー屋ですねえ...!アハハ、ハハ、ハハ....!」


「いやぁ、さすが楓!」


「うむ。」

バーランドとフィレッチェが感心する。


...私もこの楓と男性客のやり取りが気になってを見ていたが、

店にはその男性客の後もお客さんが来て、とうとう満席になろうとする。

...にも関わらず片付けの終わっていないテーブルを見つけた。


「ねえ!ちょっと!ここの席片付いてないんだけど!」

私は私で仕事があるのでこの仕事はフィアラに任せることに。


そんなこんなで私たちは昼休憩になるまでの数時間、懸命に働いた。


----------


「ありがとうございました...!」

リアンが昼間最後のお客さんを見送る。


「ふーっ。やーっとひと段落ついたー...」

バーランドもヘトヘトの様子。

私だって大変だったわよ...


そんなとき、フィレッチェが2階から

急いだ様子で降りてくる。


「...あれ。どうしたんです、フィレッチェさ...」

リアンがフィレッチェに話そうとするが、無視して外に向かった。

するとその様子を見たフィアラがフィレッチェの前に立ちふさがる。


「ちょっとちょっと。何リアンのこと無視してんのよ...?」


「なんだね、フィアラ。悪いが今急いでいるんだ。

話なら後にしてくれないか。」


フィレッチェはフィアラのことを振り払って外へと向かっていった。

...するとフィアラは冷静になってこう言う。


「...そういえばフィレッチェ。

さっき2階の部屋の窓が割れてるのを見たんだけど...。」


その言葉にピタッと足を止めるフィレッチェ。


「はあ...やっぱり....ディエルは逃走したのね...」

その言葉に動揺を隠しきれないみんな。

特に私は。


「って、はあ?!アイツってばまた余計なことをしたのー!?」


「そういうことだ。すぐに行ってくる。」

フィレッチェは止めた足を再び走らせる。

そしてフィアラもその後を追うのであった...。


-------------------------------------------------------


「...あの2人、遅いわね...」


フィレッチェとフィアラが飛び出してから1時間ほどが経った。

しかし未だ帰ってくる気配すらない。


...すると空からいきなり大粒の雨が降ってくる。


「わあ、大変...!雨降ってきた...!」

真乃が外を見て言う。


「...?別にここ室内なんだから平気なんじゃ...」


「ええ...?今さっき楓姉が買い物に出ていったじゃないですか....!

ほら、傘持って行かなかったですよね...?!」


私は楓の傘を確認する。

そういえばそうだったかしら...。


「私楓姉に傘を届けてきます。今の予報では

雨もう少し降り続きそうなので...」


そう言って楓姉のところに傘を届けに行く真乃。

店内にはバーランドとリアンと店長、そして私が残った。


ザー...


真乃が出たあとも雨はどんどん強くなっていく。

すると夜の分の仕込みが終わった店長は、店の入口に立って外を眺めていた。


「おやおやどうしたものかね...

昨日の予報ではこんな大雨になるなんて聞いてなかったぞ。」


私は今一度この雨を眺める。すると...


「...!!この雨....普通じゃない...!!」


その瞬間感じたのはごくわずかな死の匂い。

前世の私が感じたことのある、死と絶望の匂い。


私の身体は雨に濡れたくないという人間としての機能よりも先に

その絶望の匂いがするほうへと駆けつけていた。


「えっ、ちょっ?!どうしたの?!!」


バーランドが急いで私を追いかけ、さらにリアンは

店長から傘を借りて追いかける。


この絶望エネルギーは何...!!

雨の中、ただただ絶望エネルギーを感じるほうへと走っていく。

するとたどり着いたのは、なんとこの町の警察署だった...?!


続く...!


はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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