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07. 妹を学校に送る任務、俺の心は疲労困憊

 いろいろあったけど、ようやく学校に出発できる。


 ほんと……あんなに時間を無駄にして、もう遅刻しそうだよ!早くしないと本当に間に合わないってば!


 「準備できた?忘れ物はない?」

 「大丈夫!全部準備完了!」


 海夏が胸を張ってそう言って、俺もようやく安心した。


 その後、自転車を取り出して、後ろにクッションを敷いた後、海夏をそのまま乗せた。


 準備完了、出発!


 力強くペダルを踏み込み、海夏を学校に送るために走り出した。海夏は後ろから俺の腰を抱きしめている。


 「よし、行こう!」


 「また運が悪くて事故でも起こすんじゃないよ!」


 なんだよ、それって呪いかけてるのか?


 「……ちょっと、もう少し優しい言葉を言ってくれよ。」


 「この前、お兄ちゃんが事故で頭を打ったばかりじゃん?心配してるんだから!」


 「お……そりゃありがとな。」


 ちなみに、先週ヤンキーとケンカして怪我した件については、海夏には「道で車にぶつかって頭を打った」と説明した。


 その日は自転車に乗っていなかったけど、海夏は俺より先に出発していたし、普段自転車は裏庭に置いているから、裏庭を見ない限り俺がどうやって学校に行ったかなんて気づかないはずだ。


 だから、この嘘はうまく通った。


 「えへへ~じゃあ早くしてね、遅刻しちゃうよ!」

 「なんだよ、遅刻しそうなのはお前がダラダラしてるからだろ。」


 深呼吸して、ペダルを力強く踏み込み、できるだけ速く学校に向かって走り出した。


 でも、安全第一だから、最速では行けるけど、速さよりも安全を優先しているのだ。


 「わ~、気持ち!お兄ちゃんはどう?」

 「俺?率直に言わせてもらうが……お前は気持ちよくて、俺は苦しい!」


 涼しい風が頬をかすめる。普通なら気持ちいいはずなのに、海夏は楽しんでいるけど、俺は早く学校に送らないといけないから、どうしても速度を上げなきゃならない。


 こうすれば移動時間は短縮できるけど、体力はすぐに消耗するし、全然気持ちよくない!


 でも、海夏がもう少し早く動いてくれたら、俺もゆっくり行けるし、この涼しい風の心地よさを楽しめるんだけどな……


 うーん、まあ、仕方ないな。早く学校に行こう。


 「よし~、やっと着いた!じゃあ、降りるね!」


 いつもより少し早めのペースで自転車を漕ぎ、授業開始の10分前にやっと学校に到着。


 海夏はまるで子どものように飛び降りて、振り返りもせずに駆け出した。


 でも学校に入ったとたん、海夏は突然振り返って、大きな声で叫んだ。


 「兄貴!海夏を学校に送るって任務は終わったよ!あたしからのご褒美、飛びキスを受け取ってね!これ、人気アイドルの飛びキスだからね!」


 その後、海夏は俺に向かって飛びキスを送ってきた……なんだこれ、気持ち悪い!


 それに、なんで急にこんな変なこと言い出すんだよ……恥ずかしくねえのか?


 「はいはい、早く行けよ…」


 ふう……やっと終わった。


 ため息をつきながら、スマホを確認すると、授業まで時間があることに気づき、ゆっくり行こうと思った。


 その時、スマホが鳴り、海夏からのメッセージが届いていた。


 「兄貴!今晩、帰りが遅くなるかもしれないから、ご飯とか心配しないでね。週末が私の誕生日なんだけど、友達が予定があるから、今夜パーティー開いてくれるんだ。」


 そういえば、週末が海夏の誕生日だからな、プレゼントの準備がまだだ。


 「うん、わかった。早く帰ってきな。」


 メッセージを送った後、自転車に乗って学校を出発。授業まで時間があるから、まずは海夏の誕生日プレゼントを準備しようか。


 海夏はスカートが好きだから、近くの服屋で白いワンピースを誕生日プレゼントとして買っておいた。


 気に入ってくれるかどうかはわからないけど、とりあえず渡してみて、もし嫌いならまた別のものを買い直せばいい。


 よし、学校に向かおう!

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