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第十七話 虚飾の罪 6/7 予想

 ゼーバから追い出されたカノープス。マナが何やらやらかしたらしいが、アッシュたちには知る由もない。孫娘と祖父母だけの秘密なのだ。


 背後から撃とうと思えば撃てただろうが、ゼーバのランスルート・グレイス王の品位に関わるとして、民の手前、タイタンが見逃した。

 なにより、カノープスとウィナードを利用しなければ、今のゼーバにはアルカドとまともに戦う力は無い。


 ウィナードの街の整備ドック。ブレインセカンド二号機は、大掛かりな改修作業に入っている。

 結局、ゼーバで「勝手に」付けられた諸々は、全て取っ払って見慣れた姿に戻されていた。


「ざまぁみろ、だ」

「技術に貴賎はないよ、ケント」


「分かってるよ。バインのブースターみたいな有用な物なら使う。見た限り、ティガ・ノエルの尻尾も良さそうだ。よりにもよって沼田春歌が弄ったセンスが僕とセカンドに壊滅的に合わなかった。あいつはデータしか見ていない」


「てぃがノエル……虎くんの尻尾ね。やっぱり、サブアームか」


「サブアーム・マフラーのイルミネーターは、僕の副腕に合わせる形で一本だけ付けていた。ユイが教えてくれたアドバイス通り、その縛りはもういらない」


「何本?」

「最低でも、五、六本は要るのかな」

「背中と腰に二本ずつ。後は脚と……」


「……あの、すみません。あちらの整備士の子はどなた?」

 監視と連絡役として遣わされたマーク・フィリアが、全快したメアリにおずおずと尋ねた。


「ユイ・フィール。アッシュのパートナーですよ」

「パートナー……?」

 健人である筈のフィリアが、アッシュの側にいる女が気に入らないのは、菫に似せたハイブリッド・クローンの体に記憶を定着されてしまったからだ。


「……そうに決まってる」

 自分に言い聞かせるようにして呟く。意を決して、ユイへと話しかけた。


「ユイさん? は、はろー?」

「あっ、えっと、フィリアさん! ハロー!」


 へっぽこな挨拶になってしまって、アッシュに笑われてしまった。フィリアは顔を真っ赤にさせて、こやつに殴りかかったけど、ペチペチポカポカは彼の大きな手にがっしりと握られて止められた。


「ねぇねぇ。フィリアさんは、こいつのゼーバでのパートナーだったんでしょ?」

「ぱっ、パートナー⁉︎」

「サーガ・ヒーロの相方だったからね」

「あっ、うん。パートナー……パートナー!」


 にやけるな、菫ちゃん。自分の体に言い聞かせる。


「ごめんね、こんなのに振り回されて迷惑だったでしょ」

「こんなの」

 自分を悪く言われてるのに、アッシュはまた笑い出した。フィリアには、こんなののツボがまるで分からない。


「俺の扱いが酷い。ねっ?」

「あっ、うん」

 フィリアは愛想笑いをするしかない。うまく笑えてたかな。


「こんなの、人様には預けられないよ」

「また言われた」

 のたうち回るアッシュの事が、本気で理解出来なかった。フィリアは、かなり引いている。


「恥ずかしいなぁ。外でもこうだと思うとなんかやだ」

「フィリアとカイナくらいだよ。気を許せたのなんて」

「え……っ⁉︎」

 にやけるな、菫ちゃん!


「なんか最近、私といると常にニヤニヤしてるんだよ、こいつ。そりゃムスっとしてるより良いけどさ。前はもっとキリッとしててイケメンに見えたのにな」


「あっ、うん」

 そんな事フィリアに言われても、どうしろと。


「ごめん、ユイ。再会できたら、なんか気が抜けちゃって」

「……別に良いけど。……えへへ」


 ……どうしろと?


「心中お察しします」

 メアリは真顔のまま、フィリアを伴って退散した。残された二人の楽しそうな声が、耳の中で残響した。


「良いですか、フィリアちゃん」

「……ちゃん?」

 通路で壁ドン。メアリはこういうことを素でしてしまう乙女である。顔が近い。顔面偏差値の暴力が襲う。あと、ところどころ当たっている。柔らかい。いい匂いがする。あと、柔らかい。


「ゼーバは一夫多妻、一妻多夫、同性婚、なんでもござれです!」

「はぁ」

「諦めてはいけません。私もアッシュが好きなのです。お互いベストを尽くしましょう!」

「はぁ。…………?」


「良いことを聞きました」

「うわっ⁉︎」

 カノープスの通信士兼操舵士ギゼラがメガネを光らせた。


「ありがとうございます、メアリさん。光明が見えてきました」

「ギゼラさんも同志だったのですね。成る程……ユイ、ですか」

「お互い、ベストを」

「はい!」


 言い放って満足したのか。この女共、凄く晴れ晴れとした笑顔で握手を交わすと、さっさと仕事に戻って行った。


「…………はぁ⁉︎」





「美味い! もう一杯!」

「なにを! 負けるか!」


 ディオネと張り合う鋼鉄の胃袋、その名はマーク・ドライグ。フィリアと同様、監視役の筈である。


「エンゲル係数……」

 お財布係のグリエッタ様。ウィナードに通貨は無いから現物交換になる。請求書は神都奪還後に請求されるであろう。


「どんだけ食うんじゃ。いい加減にしろ、あほたれ」

 コックさんのハイドが殴りつけた。真の男女平等、二人はたんこぶをこさえて謝った。


「しかし、美味すぎる飯は罪の味」

「なかなか。良い嫁さんになるぞ、ハイド。このディオネが褒めて遣わす」

「嬉しくねぇ」

 なんだか凄く嬉しかった。


「なんなんですか、この方? かんしやく? なんですけど!」

 えんげるけーすー!


「そうだった! 我が輩は、ドライグである」

「フッ……。我が名はヂィヤ。ヂィヤ・ヂーヤ!」

「ほほぅ」

「フッ……」


「なんなんですか⁉︎」

「賑やかになってきたな。愉快愉快」


 マーク・ドライグがいると言うことは、乗機であるイノシュ・バインもいると言うことだ。件の彼は、整備ドックでごろ寝中。ユイの指示も素直に聞く良い子ちゃんだ。


「シオン・シリーズか」

 クラウザの脳裏を過る「美女と野獣」の姿。アダトの基地で出会った菫と健人。まさか、それが元は人だったとは、あの頃は思いもしなかった。


「我々アダト兵も、そうなっていた可能性があったのか」

「あの、艦長さん。兄……灰庭健人も、そのシオンってガンドールになったんですよね?」


 康平と奏、ロバートもゼーバには置いておけない。当然一緒に追い出された。クラウザと同じテーブルで、食後のコーヒーと洒落込んだ。


「本人に聞いたのか?」

「話題になんて出来ませんよ。ただ、タイタン王子が教えるもんだから、俺だって気になります」


 タイタンは「健人」の息子、という事になる。融合分裂、転生。改めて考えても、そのプロセスは不気味である。


「転生かぁ。言葉の響きだけなら、ちょっと憧れ」

「やめろよ、兄ちゃんの前では言うなよ」

 分かってる、と言って奏はハイドと共に食器洗いに勤しんだ。


「君のお兄さんから転生の正体についての予想は聞いている。しかし、予想とはいえ一応機密だからな」

「そうですよね……すみませんでした」

 康平が気になるのは当然か。クラウザも人の親である。悩める若人を見ると、ついお節介が発動する。


「君たちは、どんな子供だった?」


「……どうでしょう。俺は兄ちゃんに負けたくなくて、だけど俺が見てたのは、多分遠い幻影だった」


 康平のカップから浮かぶ、ほろ苦い香り。ウィナードにもこんな嗜好品があったのは、ダスクの影響だろうか。


「話してみろ。なに、私は他人だ。今は話し相手が欲しくてな」

 部下のオーランドを思い出した。若者のエナジーを分けて欲しかったのかもしれない。


「いつも俺の先を行く。生まれた時からずっと。なのにいつからか、俺が全てを追い越していた。そう思って、思い上がっていたんだ」


 ニーブックが襲われたあの日。康平は何も出来ず、ただ言い訳をしながら現実に震えていた。


「あいつは、俺の先を行ってたんじゃない。俺たちは、別の道を歩いてた。それに気付くのが、遅かった」


「遅くはない。君にはお兄さんには出来ない事ができる。自慢されたよ。君は何かをつくり、直す事が出来るって。破壊するだけの自分とは違う、自慢の弟だって」


 康平は少し驚いてから、なんだか納得したような顔を見せた。


「俺は、間違ってなんか無かった」


「人生に間違いは無いよ。自分の道があるだけだ。ただ、道徳に反した者は処罰されるべき規則がある。それは人が人として生きる為には絶対に守らなくてはならない」


 真面目なクラウザらしい考えだった。戦後、軍人としての自らの罪を問われるなら、彼は迷いなく受け入れるだろう。


「双子のパラドックスのストーリーだな」

「なんです?」

「いや、ただの喩えだ。君たちは、互いが互いの姿を観測していたのだ、と引用したかっただけだ。双子だしな」


 旅する兄と留まる弟。

 それぞれを観測者とした時、互いからは互いが動いて見えるので、特殊相対性理論で、どちらも時間が遅れる筈である、というパラドックス。

 実際には、旅する兄が加速しているので、弟の方だけが先に歳をとる。


「まあ、あいつは別次元行っちゃったらしいですからね」

「准尉はどこに向かっているのやら」


 未来は決まっていない。


 量子力学の世界では、観測者が実際に観測するまでは、事象の重なりという、不確かな状態になるのだとか。

 無限の可能性の中から、一つ一つ選び出して、自分の道を歩いていく。


「人生は辛いな」

「疲れますよね」


 家族の為にも、まだゴールしてはならない。自分に言い聞かせて、ゴールへと進んでいく。進んでいるのか? 決めるのは自分だ。


「なあ、お前のツレ。艦長と同じ顔して黄昏てるぞ」

「世帯を持つとね、色々あるんだよ」


 洗い物終わり。ピカピカな食器は見ていて気持ちの良いものだ。





 なんだか老け込んでしまった康平は、ウィナードに用意してもらった自室へ向かう。通路にしゃがみ込んだ何かを見つけた。


「あっ」

「うわっ⁉︎」

「えっと、マーク・フィ……フェ……ファ?」

「フィリアです」

「そう、フィリアさん」


 頭文字フ、が多いからね。仕方ないね。


「お腹空いたんですか? 今丁度みんな食べ終わっちゃって」

「あ、いや……ごめんなさい!」


 食堂の入り口で聞き耳を立てていたマーク・フィリアは、康平に顔を見られないように手で覆って小走りで去って行った。


「こんな姿で、あいつと会えないよ……!」

 逞しくなった弟の姿に、なんだか凄く自慢気になったフィリアだった。





「艦長。ケントの予想を聞かせてみろ」

 デザートのプリンをモグモグしながら、ディオネ様である。


「転生の事ですか?」

「そうだ。安心しろ、私の口は固いのだ」

 流暢に話し、軽快に咀嚼しているようだが。


「入り口見張っとくか?」

「すまない、ハイド君」

 繊細で気が利く少年だ。クラウザは奏が退室するのを見てから話し始めた。


「そうですね。幾つか予想はあるそうですが、その中の一つ。転生とは、量子テレポーテーションの類いでは無いか、との予想を聞いています」


「は?」

「テレポート? ワープですか?」

 グリエッタ様も興味がおありの様子。前のめりになると胸元がはだける。いかんぞ、それは。生活指導のクラウザ先生は、後でギゼラ先生にでもそれとなく注意をさせるべきである。決して自分で言ってはならぬ。


「量子もつれ状態にした粒子AとBがあり、Aの情報をBへと伝える際、Aの情報を破棄する工程が必要なので、Bの位置にテレポーテーションしたように見える、という現象らしいです。私もなにがなにやら良く分かりませんが、それを応用したのではないかという話です」


 量子もつれとなったペアは、どんなに距離が離れていても、一方を観測すればもう一方も瞬時に形が確定するという。量子テレポーテーションは物質が実際にワープしたわけではなく、もう一方の量子へと情報が渡るだけである。


「……? ……⁇ 融合分裂じゃないのか?」


「分解し融合して分裂するという流れ自体は同じです。原子や分子、素粒子、つまりは量子にまで分解された人体とガンドールの情報が、量子テレポーテーションをした結果、ある程度仕組まれた流れに沿って、姿形を変えて再構成されているのではないか、という事らしいのですが」


「仕組まれた……?」


「准尉やボルク・ウルクェダ、それにファーファ殿とラスティネイル。ニーブックの方々もそうですが、皆、同様の変化をしています。ニーブックの方は、マーク・キュリーの実験の成果なので別かも知れませんが、偶然と片付けるよりは、確かにおかしな現象です。それをシステムとして組み込まれた。ガンドールなのか、願導合金……いや、もしかしたら人体に」


「なんですって⁉︎」


「古代人の仕業か?」


 Aの情報の全てが、元の形を保ったまま遠く離れたBへと渡り、Aが消滅したとしたら、ワープしたようにみえる。

 人体を構成する原子の量は、十の二十七乗以上との事。

 魂とか意識を含めた人間とガンドールという、あまりに膨大な情報の全てを、全く同じ配置のもつれ状態の量子へと渡す事が出来るという技術が存在するのならば、それの応用もできるだろうという仮定の話。

 そもそも、不確定性原理なんかの事を思えば、全ての情報を全くの同位置へ渡す事は難しい。ならば融合分裂のように、テレポーテーション後は別の存在に変化してしまう状態こそが正しいといえるのか。


「荒唐無稽、考え過ぎ。ただの准尉の与太話、とも言い切れませんよね」


「あの漆黒の事です。また、なにか背負い込んで」


「よく分からんが。面倒ばかり遺したな、御先祖たちめ」


 さりげなく、食べ終わったプリンの容器を洗い始めるハイド。監視役のはずのマーク・ドライグは、通路を転がるハナコと握手をする為に、同じ目線で寝そべった。


「いいとこにいた。ドライグ、ちょっと良い?」

「んにゃ?」


 アッシュはハナコを再起動させながら、この大男との対面に挑んだ。猫耳お手伝いロボットは、少しばかりプンスコと音を鳴らしながら、いそいそと床掃除に戻っていった。


「おお! 生き返った! でかした…………ハイパー!」

「ハイバです」

 魔族には発音しづらいのだろうか。そんな馬鹿な。


「話とは?」

 よっこいせ、と立ち上がったドライグは、アッシュよりも二回りくらい威圧感がある。大男ジュード・ピーターのハイブリッド・クローンだ。


「ドライグのイノシュ・バイン。誰から生まれたシオンなのかなって」

「イノシュ・バインはイノシュ・バインだぞ? 我が輩の相棒だ!」

「ごめんドライグ。イノシュ・バイン、良い関係なんだ?」

「むふぅ! 分からん!」


 シオン・シリーズは言葉を使わない。パイロットの考えを察しているのか。元がハイブリッド・クローン同士だからか、ハイネハイドとアンティークの関係に近いのだろう。


「僕にも蠍のシオンっていう知り合いがいてね。あいつは大分やんちゃだったから。ドライグのイノシュ・バインは大人しくて可愛いって思うよ」


「やや⁉︎ 可愛いとな? おうふっ⁉︎ 分からん!」

 彼には社交辞令的な物言いは伝わらなさそうだ。


 アッシュがしきりに「ドライグ」と名を呼ぶのは、ジュード・ピーターとの区別をしたいからである。自己暗示のように口に出す事で、ジュードの事を吹っ切りたいと考えている。

 アッシュはジュードの死に様を未だに引きずっている。ドライグと向き合う事で初心を思い出す。自分は命を奪っているのだと、改めて見つめ直す。


「ドライグには、良い迷惑だよな」

「うん?」

 急に口に出すものだから、ドライグには理解出来ない。アッシュには、こういうところがある。


「ドライグには内緒で猪突猛進システムは外させてもらった」


 イノシュ・バインはユイを快くコックピットに受け入れ、システムを取り外されて心なしか晴々としていたそうな。


「システム? はて? 我が輩には分からん!」


「このマーク・ドライグ」には説明もされていなかった。沼田春歌のことだから、兄弟たちの死因も知らされていないだろう。


「頼りにさせてくれ、ドライグ」

「任せろ! 美味い飯の為なら、コックさんのハイドは守るぞ!」

「……まあ、それでもいいか」


 通路での立ち話が済んだところで、アッシュも御相伴に預かろうと食堂へ。


「悪い、アッシュ。こいつらが全部喰いやがった」

 てへぺろしても許されないぞ、ディオネ。





 ウィナードと共に、カノープスはブリーフィングを行う。細かい合間を見つけては調整を繰り返し、アッシュの義手も既に馴染んだ。


「メアリはできるだけ温存する。他にも、粒子の扱いに長けたパイロットは全てだ」


 対神皇の切り札となり得るのか。ウィナードからも数名、ゼーバからはマーク・ヴァイスたちが選出された。エイリアスの姿をしたハイブリッド・クローンたちであれば、戦力としては心強いが。


 リラはパイロットに復帰、クラウザも有事となれば出撃をする。カノープスは最悪、ギゼラとハナコだけでもなんとかする。


「艦長、康平たちは」

「うむ。出来れば、ニーブックへと帰してやりたいが」

 ウィナードで一時的に預かる、という手もある。最後に決めるのは、彼ら自身だ。


「ハイネはどうするんだ、ハイド」

「連れて行く。俺が守る。ダスクの野郎が俺たちをほっとくとは思えねぇ。ハイネにも、あいつを殴る理由がある」


 ダスク・ウィナードの動きが無いのが不気味ではある。ヂィヤの話では、イツキ(の幽霊)も警戒していたそうだが。そんな事は皆、百も承知だ。


「マナは、やっぱりゲートを開けないのか」

「ごめん、健人。『私の力だけじゃ』凄く近くにしか跳べないの」


 マナもさすがに、自身の体に起こった出来事に気付いている。ヂィヤとリラがアッシュから視線を逸らしたのが見えた。


「……良いんだ、マナ。あの力はもう使うな。死者の声になんて振り回されなくて良い」


「なんで、そんなこと言うの……?」


「え……?」


「ケントが、なんで……」


 アッシュが、間違えた。致命的なミスだった。そんな人だとは思わなかった。少女は、落胆した。


「ルミナとイツキは、私のおかあさんとおとうさんだもん!」

「マナ⁉︎」


 ホワイトノエルが動き出す。マナを攫って、ウィナードの街から飛び出した。

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