表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/26

聖なるイデアの初撃

 少し狭い道を抜けるとそこは円形の広間だった。直径20mほどで、音がよく響くことが予想される。見上げると天井から青くて大きい何かが落ちてくるところだった。


 1秒後にそれは広間の真ん中へと着弾した。思ったより静かで芸術点をあげたくなる墜落ではあったけど、巻き起こる一瞬の風が入り口にある私の顔に強く吹き付ける。


 私は向き合う。

 気泡の浮いた涼しげなアイスブルーの体色。

 衝撃をぷるぷると殺し続ける弾性に富んだ物性。

 表情の窺い知れない滑らかな体表。


 このダンジョンの主が姿を現した。


 まずは時間の経過で取り戻したMPで相手のHPを見定める。


Fyr(フュール)


 炎が飛ぶ。スライムを捉えた炎はじゅっと一際大きく燃え上がる。

 HPバーは確かに削れていた。


 あと30回から40回くらいかな?


 それさえ分かれば今ここでやることはない。


 私は逃げ出した。


 このボス部屋は扉ではなく細長い穴によって外界と隔てられている。

 ボス戦に入ると穴が不幸にも崩れ落ちるという展開もなかった。


 私の作戦は、MPが溜まるまで待ってから炎以外の魔法でもダメージを確かめ一番効率のいい魔法で攻めるというもの。


 方針を固めた私は部屋の外の軽くなった空気を取り込むように体を伸ばす。

 そしてボス部屋が見えるような向きで腰を下ろす。


 そこには形を変えて狭い穴を抜けようとする青の姿があった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ