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聖なるイデアの初動

慢性的にネタが不足していることもあり更新が遅れました。

次は1週間に2回更新したいところ。

 開け放たれた門の先、森林の外へと続く道は広く切り開かれていて、木の葉のランプシェードを通した優しい光の中で陰との対比により鮮やかにその存在を示していた。

 道の脇は木々がほどよいパーソナルスペースを保つ明るい森林になっていて、異教徒(まつろわざるもの)が湧き出るアネクネっ……アメクメ、アネクネーメ、あれアメクメーネだっけ……。まあつまり、魔境だ。

 サービス開始から少し時間が経った今、誅戮者(プレイヤー)の姿は木立の隙間にまばらに垣間見えるくらいに落ち着いている。

 水準、英語でいうところのレヴェルを上げたい私もまた道を逸れて狩り場を探す。

 スライムに殺到し殺すに到る同業者たちを横目に森の中を彷徨うこと1時間。


「やっと見つけた……」


 私にも狩りたい相手ができた。

 相手(スライム)は逃げ出した。


「あっ……待って!」


 スライムが逃げ込んだ草むらに分け入っていく。

 しかし気が付いたら草を揺らす音は消えていた。

 そして私は。


 ずさっ。


「うえっ?」


 下草に隠れていた穴に滑り落ちていった。

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