表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/26

聖なるイデアの助走

「ただいまー」


 家に上がってすぐの居間で鞄を下ろして柱時計に目をやる。

 16時。

 キャラクターメイキングが可能になる20時まであと4時間ある。

 予習・復習と晩ごはんを済ませたら大体いい時間になるかな、と当たりを付けて私は鼻歌を歌いながら2階の自室に向かった。





 夕食後の片付けも歯磨きも終わって居間のソファでスマートフォン片手にだらけていると20時|〈運命の時〉はすぐ訪れた。


「ありゃ、もうこんな時間だ」


 公式サイトと公式Scatterを開いていたスマートフォンの手帳型ケースをぱたんっと閉じ、足を振る勢いで跳ね起きる。


「いっけなーい、遅刻遅刻ー」


 そんな時計を持った白うさぎのような決まり文句を口では言いつつも、私の心はむしろ彼を追いかけて夢の世界に飛び込む女の子|〈アリス〉のように好奇心に満ちていた。

 飛び込む前にベッドの上でいざ最終確認。


「電極は正しく着けてるでしょ。ちゃんとお水も飲んだしトイレにも行った。それから、困ったことがあったら機械が教えてくれる。そして明日からは連休だからたっぷり時間を使える。よし!」


 フルダイブの必要十分条件を指折り確かめる。忘れてても連休なんだからまあなんとかなるよね!


「ふふふーん、それじゃ行ってきまーす!」


 最後にヘッドセットを被ると、最新のVR機器は副交感神経強めの私を心地よい眠りへと速やかに浸らせてくれたのだった……。









〈出会 さくら様の生体情報を認証しました。接続を開始します。〉

〈接続に成功しました。〉

〈ようこそ、VRの最前線〝Holostella〟へ。〉

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ