第2章 資源の相場観
カタンに5つある資源。実は各々(おのおの)の価値には差があります。
まず鉄・レンガ・木・麦・羊の5つの資源に順位を付けてみましょう。
拙著の戦略の解説で、鉄とレンガはとても重要だというお話をしました。
つまり、この2枚はとても価値が高いと言えます。
これを分かりやすい形に表せると良いですね。それを試してみたいと思います。
(ここから若干ですが数字を使いますので、そういうものが苦手な人は飛ばして結論から読んでも良いです。 『※ 資源の基本的な価値の順位』から読んで下さい)
ゲーム上で一番必要枚数が多いのが鉄です。次がレンガです。
もう一度、レンガ重視・鉄重視の各戦略で10点を取る最低ラインを数えてみましょう。
レンガ重視戦略 レンガ12枚 鉄 6枚
鉄重視戦略 レンガ 4枚 鉄15枚
分かりやすくするために、無理矢理ですがこれらを足して2で割ります。
レンガ (12+4)÷2=8
鉄 (15+6)÷2=10.5
次に、木・麦・羊の価値です。
これらも2つの戦略においてどれくらい必要か数えてみましょう。
レンガ重視戦略 木12枚 麦 8枚 羊5枚
鉄重視戦略 木 4枚 麦10枚 羊5枚
これも足して2で割ります。
木 (12+4)÷2=8
麦 (8+10)÷2=9
羊 (5+5) ÷2=5
この数字に、タイルの枚数の比率を勘案して計算します。レンガ鉄はタイル3枚、他は4枚の為、レンガ鉄は価値が高くなるように係数で調整します。レンガ鉄は4分の3で0.75、他の3つは1とします
これによって、重要度を数字で出してみましょう。
レンガ 8÷0.75 =10.7(≒11)
鉄 10.5÷0.75=14
木 8÷1 =8
麦 9÷1 =9
羊 5÷1 =5
これを数字順に並べるとこうなります
鉄 > レンガ > 麦 = 木 > 羊
少々強引に出した数字なので、例えば鉄は羊の3倍の価値はありません。また、レンガと鉄は鉄の方が高い価値になりそうですが、序盤のレンガの強さを考えると、そう単純ではありませんね。あくまでこれはゲーム終了までの必要枚数です。ですから序盤と終盤では価値が変わります。
という事で、それも勘案して表を作り替えます。ここではダイス目による産出確率は無視し、私の経験則も加味して、以下のように定義します。
※ 資源の基本的な価値の順位
序中盤 レンガ ≧ 鉄 > 麦 = 木 > 羊
終盤 鉄 > レンガ > 麦 > 木 ≧ 羊
(ポイント;レンガが終盤に価値が下がるのに合わせて、木も価値が下がってます)
この表だと直感的には分かりにくいですね。こういう覚え方でも良いのですが、ここで、前回のコラムで書いた通り、等価な交渉・ボーダーの交渉・損な交渉という定義に合わせやすいよう、グループ分けで定義しなおしてみます。
※ 資源の相場・基本表
序中盤
上位 レンガ・鉄
中位 麦・木
下位 羊
終盤
最上位 鉄
上位 レンガ
中位 麦
下位 木・羊
ここで覚えていただきたい事を単純化しましょう。
※ 交渉の基本方針
〇 同ランク同士であれば、交渉は等価 (等価な交渉)
〇 ランク1つの差であれば交渉してもよい (ボーダーの交渉)
〇 ランク2つ以上の差は交換が難しい (損な交渉)
これを交渉の基本方針とします。とてもざっくりしてますが分かりやすさ優先。
この表を基本とし、交渉の際に自分は得をしているのか損をしているのかの判断基準とします。
ただし、状況によりレンガ・鉄を羊と交換する場合ももちろんありますね。これは具体的にどういう事なのでしょうか。次の回では、状況による資源の相場観の変化を見ていきます。