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誰も、私の事なんか分かってもくれない!

作者: 七瀬
掲載日:2021/06/14








私の事を分かってくれる人が誰もいない。

私は、家族にも本心で話さず距離を置いていきた。

家族も私と、それ以上距離を縮める事もなかった。

私は、学校で友達を一人も作らなかった。

実際、私と友達になりたいと言ってくれた女の子もいたが

それを私は断ったのだ。

決して、周りの子達が私と話したくないという訳ではない。

私が周りの子達と距離を置いているのだ。

私は、産まれつきなのか? 他の女の子と何か違う。

それを誰にもバレたくなかった為、人と距離を置くようになった。

両親は、あまり気にしないようにと言ってくれたが、、、。

私は気になって仕方がない、気にならない訳がない!

明らかに私は、他の女の子達と違うからだ!

私の母親も、それに関しては何度も私に謝っていた。

【こんな体に産んでごめんね!】

【これは、遺伝なのよ! あなたのおばあちゃんもそうだったから】





私のおばあちゃんも、私と同じ?

まさかね? こんな【遺伝】が本当にあるなんて!

他の女の子達は、普通なのに私は他の女の子達と違う。

でも? それを誰にも知られたくない。




 *



・・・私の秘密は?

私の【胸が3つある事だ!】

胸が3つあるのよ! そんな事、誰にも言えないじゃない!

だから、誰にも分からないように晒を巻いて学校に通っている。

これなら? 誰が見ても分からないから。

私の母方の家系で、私と同じ体の人は祖母とその前にもいたらしい。

母は私を産んだ時に、祖母のような体にならないでほしいと願って

くれていたみたいだけど、結局その願いは叶わなかった。

祖母は、既に私が産まれる前に亡くなっている。

一度だけ、母が私に亡くなった祖母の裸の体の写真を見せてもらった

事があった。

昔の写真だから、白黒だったのだけど。

綺麗な女性ひとだけど、祖母の胸も3つあった。

どんなに綺麗でも、胸が3つある事は明らかにおかしい。

私は、祖母の裸の写真を見るなりその場で泣き崩れてしまう。

私と同じ、“呪われた体”

こんな体に産んだ、母を私は恨んだ事もある。

だけど? 遺伝と聞いて母の責任にしてしまうのは違うと思った。

遡れば、私の家系のもっと上からそういう人達がいた事になる。

母は、祖母のような体にならずに産まれてきた。

祖母も、母が普通の女の子として産まれてきてホッとしたと思う。

でも? まさか孫の私に遺伝するとは、亡くなった祖母も思っても

みなかっただろう。

父は、私の子供の頃の裸を見て気持ち悪がり。

私とは、幼い時から距離を置かれる。

【あの子は、俺の子じゃない! “あんなバケモノ”】

母は、それを聞いて泣いたという。

母は私の為に父とその後、離婚した。

私が12歳の時だった。





・・・それから、男の子もそうだけど。

女の子にも、私の体を見られたくないと強く思うようになる。

私の体は、“バケモノ”だ!

私は、自分に恐怖すら感じる。

誰か一人でも、私の体の事がバレたら? もうこの町には居られない。

もし? バレたとしたら、私は【見世物小屋】に連れて行かれる。

私はそこで、人に晒され見世物になるのだ。

私のような、変わった体を持っている人達が集まり動物のようにショー

をしてお金を稼ぐ仕事。

私は、絶対にこの体を人に晒すような事はしたくない!

見世物なんか! どんな事があってなりたくないわ!





でも、このままではいつかバレてしまうじゃないかと

毎日、不安で仕方がない。

【誰も、私の事なんか分かってもくれない!】

だから、私は人と距離を置く生活をずっと続けている。

この体の事を、誰の目にも晒さぬように.......。

ひっそりとこっそりと静かに暮らしている。





最後までお読みいただきありがとうございます。

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