表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/48


 その知らせを聞いた時、魔王軍幹部ヒーブは耳を疑った。

 

 ちょうどパリモリからの報告書を読んでいたからだ。

 

 内容はほとんどが愚痴みたいなものだった

 

 「人間は弱すぎる、こいつらにこんな資源はいらない」

 「勇者は大したことない」

 

 などと、いろいろ愚痴が書いてあり

 

 ヒーブもうんざりしながら読んでいる最中に

 

 その訃報は急にやって来た。

 

「死んだだと? パリモリがか? それは本当なのか? なにかの間違いだろ」


 そんな事を部下に言っても仕方がないのに、つい口にしてしまった。

 

 自分のあり得ない行動にヒープは自分が動揺している事を知る。

 

「いや、いい」


 部下の返事を遮って、ヒープは酒を煽る。

 

 

 「何があったんだ? あいつは好戦的ではあるが馬鹿ではない

 

  ちゃんと考えて行動出来る奴だ。

  

  だから魔王も、あいつを先遣隊に加えたというのに

 

  それが何故だ、勇者か?

  

  いや、でも勇者は倒したと書いてあったはず……」

 

 もう一度、報告書に目を通す。

 

 そしてパリモリの部下が、敵の自爆によって死んでいる事を発見した。

 

 「自爆か、確かにそれならばパリモリもやられてしまうかもしれない

 

  が、あいつがそんな簡単にやられるだろうか? 」

 

「おい、パリモリの部下はいないのか」

 

「それが、全滅だそうで」

 

「全滅だと」

 

 ヒーブはますます分からなくなる

 

「パリモリだけじゃなく部隊さえも、一体何が起こっているんだ」





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ