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colour  作者: 神口 讃妥
名無しの道
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物の価値

 教会を出た私は初めて見る街並みを眺めながら歩くふと果実が沢山置いてあるのに気が付き空腹を満たすために手を伸ばすも思い止まる、何かが足りない、そう感じたのだ。


 ふと視線を上げると毛深い男がこちらを凝視していることに気がつく、私は頭に手を当てて何かを思い出しながら言葉を放つ「これ、幾らですか?」

何かしっくりくる感覚を覚えながら男を観察すると視線が軟化して答えが帰ってきた。

「銅貨15枚だよ、坊主」

そう答えが返ってきたので知らない言葉がどう言う意味なのか聞くことにした。

「銅貨って何ですか?」

問いかけた直後男の視線は険しくなった

「坊主…あんた教会から来たのか?」

その問いに頷くと男は眉間を手で揉みながらさらに言葉を重ねる

「教会の子供の男でまともな奴が居るとは驚いた、銅貨ってのは金、あーまぁ色んな物の代わりになる物って思ってくれ、この辺じゃ銅貨と大銅貨しか使わないだろうからな」

そう言いながら男は腰に着けていた皮袋から2枚の大きさの異なる褐色した丸い物を見せてくる。

「これが銅貨だ、教会の子供って事は持ってないだろうから職を探しな、まぁ出来ることなんか、たかが知れてるだろうからギルドに行くといい」

親切に教えてくれる男に感謝しながら頷く

「ギルドの場所は…おい!そこの赤髪!ちょっとこっち来てくれ!」

突然大きな声を出した男に驚きながらも私は辺りを見渡すと赤髪の弓を背負った男がこちらに歩いてくる

「あぁ?何だよ?」

機嫌が悪そうな男に毛深い男は笑って答える

「この坊主をギルドに連れて行ってやってほしい野良だ」

すると赤髪の男は目を見開いて答える

「はぁ?騎士団のところじゃねーのかよ」

すると毛深い男は機嫌がよさそうに答える

「珍しい事にコイツは野良のくせにまともだ、仕事は腐るほど有るだろ?バチは当たらねーよ」

そう言いながら果実を二つ赤毛の男に渡す

赤毛の男はため息を吐きながらも、それを受け取り私に話しかける。

「おい、ガキ!さっさと行くぞ」

そう言いながら一つ果実を渡してくる、それを受け取り2人を交互に見たのち、毛深い男に感謝を伝える。

「あの、ありがとうございます」

男は笑みを浮かべるだけであったが赤毛の男が私を置いて先に進んでしまうので返事を待たずに駆け足で男の後を追った。

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