しあわせな日常
私は毎日寝るのが少し怖い
目が覚めたらあの悪夢の様な世界に居るのではと
ついつい考えてしまうのだ。
そう言う時はシロツに抱きついて眠るとよく眠れる
シロツの緑で綺麗な正二十面体の魔石の輝きが
私をとても安心させる。
「おはよう、シロツ」
私はベットの上ですでに目が覚めていたシロツに
挨拶をする。
「あぁ、おはようアカツ」
そう言って私の頭を撫でてくれるシロツが愛おしい
「寝癖がひどいぞ」
シロツが私の髪をくしゃくしゃにして笑う
「もう!整えてくる!」
そう言って私は部屋を出た
私は鏡に写る私の円を連ねた機数模様の入った
赤紫色の魔石を見つめ髪を解かす。
「お姉ちゃんまたニヤニヤしてるー」
アザミが扉を少し開けて此方を覗くとそう言ってくる
「うーん最近幸せ過ぎて大変だよ…」
と私はアザミにそういってみせると
「はいはい、ご馳走様です」
と言って私の隣で寝癖を直し始める
アザミの魔石は澄んだ褐色で形はガタガタだ
「お姉ちゃん?また魔石を見てるの?」
アザミは自分の胸を隠す様に手を当てて言う
「私とシロツの魔石は他の人と何か違うんだよね…」
アザミは首を傾げる
「私には何も見えないけど…そんなに違うの?」
私は頷く
「シロツは色が人と離れすぎで、私は形が整い過ぎな気がしてね…」
アザミは「ふーん」と言って興味が無さそうだが
私は何かに引っかかる
「私が初めて2人に会った時ってどんなんだったっけ?」
私が尋ねるとアザミは驚いた様に言う
「えっ?お姉ちゃん忘れちゃったの?
まだ小さかった頃にアルカン教皇に連れられて来たんだよ!
私はお兄ちゃんの後ろに隠れちゃったけど…」
そう言って笑うアザミにつられて私も笑う
「そっか♪」




