ハッピーエンド
俺は世界が暗転し落ちる感覚を覚えた後
教国の祭壇の上に立っている。
背後には数少ない人が身を寄せ合って震える
ドアを叩く音がやけに煩く聞こえる
「アザミ、きっと大丈夫だよ」
アカツが栗毛色の髪をしたアザミという少女を
抱きしめている。
「きっと神様が助けてくれるよね?お姉ちゃん」
アザミという少女がそう言ってアカツを抱きしめる
「アカツ、俺はアンデットを殺しに行ってくる」
アカツは「うん」と答えた。
俺は扉を擦り抜けると手当たり次第アンデットの
魂を潰して回る、自分の存在が確定した為か
死属性の魔法が思うように使える。
私はアザミを抱きしめてどうにか安心しようと
アザミに声をかけ続けている、
シロツは外に出てから帰って来ていない。
私はもうダメだろうと思いながらも大丈夫だと
考えるようにする。
「シロツが帰ってきてアンデットが居なくなったら
何をしたいかな?」
私はアザミに何とか明るい話を持ちかける
アザミは震えている。
アザミが突然私を強く抱きしめた。
「祭壇の下から音が…」
私は音に集中すると確かに下から突き上げる
様な音が聞こえる。
「離れてて」
私はアザミにそう言って離れてもらい
祭壇に向かって魔法を叩き込むと祭壇に穴が開く
「ふぅ…やっと開きました」
中から赤黒いドレスを着た黒髪黒目の女が出てきた。
「クロハさんから聞いてましたが…本当にそっくりですね」
私は女に警戒しながら問いかける
「あなたは誰?」
女は整った顔を微笑み答える
「私はクロユリ、これでも聖女だったんですよ」
私はクロユリと言う名に驚きを隠せない
「クロユリ…初代聖女様?」
女は「えぇ」と答えた。
それから私は聖女様から話を聞いていた
どうやらシロツはまだ外で戦っているらしい
私達のために命をかけて戦ってくれている
シロツに感謝と少しむず痒さを感じる
アザミは「お兄ちゃん…」と言って涙を溜めている
聖女様曰くシロツには不思議な力があるようで
時期にアンデットが居なくなるだろうと言っていた
シロツは聖女様と同じ産まれ方をしているとも
言っていたがどの様な産まれ方かは教えては
くれなかった。
「さて、そろそろですか」
聖女様がそう言って教会の扉を開けると
辺り一面したいの山だ。
「私は世界のバランスを整えたらもう二度と帰っては来ないので後は生者の皆様で」
そう言って聖女様は光になって消えて
私は意識を失った
何かに吊り上げられる感覚を感じて
私が目を覚ますとそこは教会裏だった
私に膝枕をしてくれているシロツの透き通る様な黄緑色の目を見る。
「怖い夢見ちゃったよ♪」
シロツは私の頭を撫でながら聞いてくる
「どんな夢だったんだ?」
私は答える
「皆んな死んじゃって…腐った体で襲ってくるの…」
シロツは私の頭を柔らかく撫でる
「あぁ…それは酷い悪夢だな」
私は笑うシロツに向かって口を尖らす
「本当に怖かったんだよ!?」
シロツは私の頭を撫でる
「あー!またイチャイチャしてる!」
アザミの声だ
「アザミ!聞いてよー私が怖い夢見たのをシロツが笑うんだよ!」
シロツは虫の何所が悪そうな顔をしている
私は笑う、アザミも笑う、シロツも笑っている
夢の中で見た聖女様の約束通り
『私が聖女としてこの幸せを守っていきます』
そう私は神に誓った。
それを俺は見ている事しか出来なかった。
とりあえず終わり!
捕捉編を書いていくつもりです




