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colour  作者: 神口 讃妥
名無しの道
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柔らかな人時

 ある日のこと神父様が手紙を読みふと顔を上げると上手に微笑みかけて「今日は鳥籠が来るようです、新しいお友達が増えますよ」と私に言った私はその意味を理解せずそれなりに上手くなった笑顔を返した。



 日が少し傾き始めた頃に珍しく教会に来客があった

手押し車を改造したような馬車を痩せ細った馬が引き上等な服を来たガタイの良い男は上手に笑顔を浮かべ話しかけてくる。

「そこの緑色の目の坊や、神父様はいるかな?」

一瞬戸惑いはしたものの言われた通りに神父様を呼びにいく旨を伝える。

「今、呼んできます」

くるりとその場で180°回転すると小走りで神父様を探しに走る、畑を見た後に食堂へ行きそこにも神父様はいなかったので普段子供達は誰も近づかない物置へ向かい恐る恐るノックをする、一呼吸置いて返事が無いのでここにも居ないと思い立ち去ろうと背を向けた時に扉が空いた。

「ん、あぁ君か、この時間に教会内に居るなんて珍しい…何かあったのかな?」

神父様が不思議そうに訪ねてくる、びっくりして高鳴る動悸を感じながらもその問いに私は答える。

「馬車に乗った人が入り口で神父様をお待ちです」

そう言うと神父様は大きく目を見開いた。

「もうそんな時間でしたか、すぐに向かうので君は畑に行ってください」

そう指示すると早々と私の脇を抜けて入り口に神父様は向かって歩いて行った。




 まだ日が沈みきらない頃合いに畑へ神父様がやってきて皆に声をかけた「皆さん、今日は早めに終えて教会内に戻りましょう、お話があります」

周りの子供達は何かを悟ったように教会内に戻っていく、私は頭を傾げながらも後を追った。

「本日、新しい子供がやって来ました、皆さん仲良くしてあげてくださいね」

 そう言った神父様の背後には木製で出来た檻のようなものに入れられた栗毛色の髪が少し生えた子供が心地良さそうに眠っている。

「それではこの子が寝ている間に皆で夕飯にしましょうか」そう言った神父様も言葉を合図に子供達は食堂へ歩き始める。

神父様はその子供達の後ろ姿を見ているようで私は少し興味を持ち栗毛色の子供の頬をつついてみた。

すると栗毛色の子供は楽しそうに笑い柔らかな手で私の指を掴む、起こしてしまった事に混乱していると神父様から声がかかる。

「おや?起きてしまいましたか…この子は私が寝かしつけておくので先に皆で夕飯を食べていてください」そう言った神父様の言葉に頷き私は食堂に向かう、指を掴まれた柔らかな感触に微笑みを浮かべながら

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