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colour  作者: 神口 讃妥
生者の道
58/68

死を望む者

 私は目を覚ますと知らない場所にいた。

後ろから知らない声がかかる

「おや?死者が来るなんて珍しいね」

黄色い髪に黄色い目の女性だ

「あなたは誰ですか?」私は聞く

「私かい?私はマリーと言う名前のものだ、

ここに居座る拒む者だね」

女性はよくわからない事を言っている

「ここは何処ですか?」私は聞く

「言ってしまえば此処は死後の世界だよ」

女性は答える

「死後の世界…私は死んだんですね」

と言うと女性は笑う

「ここに居るんだからそうだろうね」

私は周りを見て聞く

「ほかに人はいないんですか?」

女性は微笑んで答える

「ここにはね、死を受け入れた人しか来れないんだ、

生の神の力が蔓延した世界で生者は

死ぬ事が許されない、

死んだ後もアンデットとして生き続ける」

私は「アンデット?」と聞く

女性がこっちに来なよと誘ってくるが

私は上手く体に力が入らず動かなかった

「おっと、すまない

ここでは動くのにコツがいるんだ、

少し練習をしようか」

私は女性と動く練習をした



 私が動けるようになると世界が見える水溜り

の様なところを眺めて私は世界を見渡す。

「見えるかい?あの腐った体や骨で動いているのが

アンデットだ」

私はそれを見て「シロツさんみたい」と呟く

「君は生前にあんな知り合いが居たのかい?

それは中々奇妙な者だね」と笑っている

「いえ…私が初めてその人に会った時に

何で生きているのか分からないほど重症だったので

蛆虫が湧いて内臓を溢して動いてるアンデット?

に少し似てると思いました」と私が言うと

女性は首を傾げて私に言う

「その…シロツ君?は本当に人間かい?

アンデットだと私が聞いたところ思うのだけど」

私は女性に「いえ、私が体を治してあげたんですが

普通にご飯食べて働いてましたよ?」と言う

「アンデットは人と話せた物じゃ無いからね、

そう聞くとシロツ君は人間だったのだろう…不思議だね」


 しばらく世界を眺めて飽きた私は女性に聞いた

「ここに人が来るのは珍しいんですか?」

そう聞くと女性は答える

「私と一緒に死の神を信仰してた連中はここへ来たよ

まぁ、ここが退屈すぎて産まれてしまったがね」

私は「産まれる?」と尋ねる

「ここで何かを諦めた者は生者として産まれるんだよ」

と女性が言っている

「何故そんな事を知ってるんですか?」

私が聞くと「それは前に教えてもらった…」

と言って黙り込む

「あの…どうかしましたか?」

そう聞くと目を顰めて私の問いに答える

「いや…誰から教えてもらったのか忘れてしまってね」

そう言った女性が私に聞いてくる

「君はまた産まれたいかい?」

私は首を振って答える

「私は嫌です、あの痛みはもう味わいたくありません」

そう言うと女性は「そうかい」と言って笑った


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