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colour  作者: 神口 讃妥
使徒の道
45/68

遺跡探索

 俺たちは砂漠の上にある巨大な正二十面体の

黒い建造物の中に入る、入り口は無理矢理

一つの面を破壊したような穴が開いていた。

「ここから暗いから気を付けてくれ、

何故かこの中では魔法が一切使えないんだ」

ロベリアがそう小さな声で言うが反響して

とてもよく聞こえる。

「あぁ、暗いのは慣れているから問題ない」

建物は砂漠のど真ん中に建てられていたのに

建物内はとても寒い、雪に埋もれた方が暖かい

だろうと思い、それよりもアカツに確認する。

「アカツ?見えているか?」

アカツは首を振る、建造物の中には一切の魔素が

存在してなかった、そしてマリーの言うところの

エーテルが充満している。

ロベリアが壁に手を当てて歩いている。

「あった、これが石碑だ」

俺は疑問に思いロベリアに聞く

「ロベリア…まさか暗くて見えてないのか?」

するとロベリアが

「こんな暗い中で見えるわけないだろう?」

と言ってくる。

解読に時間がかかった理由は手で触れて刻まれた

形を紙に書き写した所為で、文字がめちゃくちゃ

になったのが原因だったのだろう。

「書いてある文字は少しだな、後は壁画だ」

俺はそう言うとロベリア「なっ!」と驚いているが

俺は壁画の方に興味があった。

ちょうど文字の書いてある所の壁画は人々が

祈りを捧げているが、その人々の上から

骨を重ね描きしたように描かれていた。

上には寝た女の腹から子供が出ている絵

ロベリアの言っていた壁の反対の壁には

螺旋状にねじ曲がり交差する様に描かれている男女

「ある者はない者、ある者はない者を求め

ない者はある者を求める、交差する結果に変化なし」

俺は書いてある内容を口に出して言う

「どう言う意味だ?」ロベリアが俺の方を見ずに聞く

「さぁな、そう書いてあるだけで意味はわからん」

そう言ってロベリアの肩を叩くき

「先に進もう、俺には読めるレベルの暗さだからな」

そう言うと「文字自体は我々の使ってるものと大差無いのか…」と言っているが街中で使われている文字とは違う、

アルカンの固有特性のおかげだろうか、何故かそう書いてある気がするのだ、何故か読める。

おそらくアカツもそうだろうと思いアカツを見ると

首を傾げていた。「アカツ、読めるか?」

俺がそう言うと『知らない文字なんだけどね?

何故か読めちゃうね♪』と言っているので安心する。



 しばらく歩いていると明かりと階段が見えてきて

その階段を登ると大量の棺桶が隙間なく並んでいた。

「ここが昨日言った墓地だ、どうなっているのか

分からないが何故かここは明るいんだよ」

そう言うロベリアの言う通りここは明るい

しかし魔力は一切見えない。

墓地の中心にミイラが静かに座っている。

「あれが言っていたミイラか?」

俺が聞くとロベリアは頷き「側まで行くか」

と言い、俺たちはミイラの方へ歩く。


「何か気になるところはあったかな?」

ロベリアが聞いてくるので答えることにした。

「このミイラの下に書いてある模様は何だ?」

それを聞くとロベリアは嬉しそうに答える

「謎だ、何かあると思って完璧な縮図で書き写して皇国に持って帰ったのだが、どの素材で描いても、

どれだけ魔力を流しても何も起こらなかったよ」

そう言って肩を竦めるロベリアはとても嬉しそうだ。

「ここの他に何処か部屋はあるのか?」

俺が聞くロベリアは首を振る。

「ない、と言いたい所だが正直分からないんだ

私には暗すぎて周りがよく見えない、探索も進まずに打ち切りになったからな、ここに来るのも時間転移魔法を使わないと何年もかかる、それに割くほど経費が無駄に無いのが現状だ」

と言うロベリアに

「それなら少し戻ろう気になる跡があった」



 俺たちは墓地から少し引き返すと気になった所をロベリアに触れて確認してもらう。

「ここのちょうど真下の床だ、ここだけ床に傷が走っている」

ロベリアが手で触れて傷を確認すると床に耳を当てて床を叩く、少し移動して床に耳を当てて床を叩く

「そこの床、下が空洞になっているな、少し確認したいのだが…出来るかい?」

ロベリアが聞いてきたので俺はロベリアに出入り口の方に移動してもらい、全力で床を蹴りつける。

『痛い!折れた!折れた!折れたー!』

アカツが慌てて痛みを堪えながら治癒魔法を使おうとするが使えない。

「ロベリア、残念ながら床を壊せなかった、

それに如何やら足が折れたらしい」

そう言うとロベリアはため息を吐き

「酷い音がしたと思ったらそれか…」

と言葉を溢した。



俺は片足で跳ねながら建造物の外に出ると

アカツが治癒魔法を使い俺の足を治す。

「それにしても、何も分からなかったな」

俺がそう言うとロベリアが「そう…だな」

と言って煮えきらない雰囲気を醸し出す。

「まさか床に空洞があるとは…危険だがハンマーを置いてこさせるんじゃなかった」

ロベリアが陽炎に歪む地平線を眺めながら

過去の自分を呪っている。

「他にも遺跡はあるのか?」

俺が聞くと「分からない」と返って来た。

「君たちと此処に来たら何か分かると確信めいた

予感がしたのだがな…帰りに数年、地獄の思いを

して帰って、上層部に怒られるのか…」

ロベリアは哀愁を漂わせて地平線を眺めている。


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