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colour  作者: 神口 讃妥
使徒の道
41/68

エンキ皇国にようこそ

 俺達は帝国を出ると走ってフェアグニューゲンに向かう、

少し見分けにくいが通って来た道の草が潰れているので直ぐに着くと、思ったが迷ってしまった。

アカツは『あれぇ?こっちで会ってたよね?』

と言っている、

正直スレナの固有特性はかなり強力だった事を実感している、

もう一月はほぼ走り続けていると思う同じ景色を見て走り続けるのは慣れたが正直嫌気が差してくる。

アンデットは変わらずに多い、

寧ろ増えていっている気がする程だ、

帝国周辺には殆ど居ないが、

流石にアカツがただ着いてくるのに飽きて、

体の主導権を渡していたりしたおかげか、

アカツも俺と同じようにハンマーを上手に使えるようになった。


 それとアカツ曰く、

帝国に届けた女性4人は死属性の系統らしく、

燃えない火や濡れない水、

特に何も起きない風に透けて消えてしまう土を

俺は練習したら出来るのではないかと言っていた、

俺が余波で痛かった時にアカツは何も感じなかった様なので間違いないと言っていた、

 アカツの体がマリーの言うところのエーテル体では無いのかは疑問であるが何ともないと言うのなら何ともないのだろう。

 そんな風にアカツと俺の体で実験しながら走っていると城壁が見えてきた。

城壁の中はアンデットが群がっていてとても入れる状況ではない、しかしやらなくてはならない事なのでアカツに常時、全身に治癒魔法をかけてもらいアンデットの群れに突っ込む。




 どれだけ戦っていたか分からないが無我夢中でハンマーを振り回していた、

俺が寝るときはアカツが魔法で周囲に壁を作り壊れないように見張り、

アカツが疲れ果てた朝にアカツが俺の中で寝て魔力を回復してもらう、

流石に寝てる間は治癒魔法が使えなかったので必死に体が動かなくならないように群れを捌いては叩き潰し、逃げては叩き潰した。

俺が触れると動かなくなるが数秒は動く、

獣の牙が俺の骨や筋を喰いちぎるのに数秒程度十分な時間だ。

体が壊れるとアカツが激痛で飛び起きて治しては寝る。

俺としてもゆっくり寝かせてあげたいので戦い方に常に気を配った。



 見渡す限り腐肉の山、俺はこれまでアンデット以外から何も干渉されなかったので、

もう生存者は居ないだろうと思いながらも城門を破る。

 中には互いに殺し合ったように荒れた様子で死に絶えた男達の死体だけが残っていた。

「妙だな」

俺はそういうとアカツは

『そうだね…』と同意した。



 俺達はフェアグニューゲンだった街を後にすると教国を避けて地図に記されているエデム王国の対面する場所にあるエンキ皇国に向かう。


 アカツ曰く、エンキ皇国は非常に技術が進歩しているらしく、少ない魔力で大きな結果を残すような研究を盛んに行っているらしい。

ひょっとしたらアンデットの氾濫の原因を何か掴んでいるかもしれないとアカツが強く期待していた。



 エンキ皇国を見つけるのは早かった、数ヶ月歩いて居ると夜中に空高く光が放たれて居るのだ。

『あった!あの光の方がエンキ皇国だよ!』

と言うアカツの言葉を信じて向かうとエンキ皇国の城壁は低く登ろうと思えば俺は強く跳ねれば飛び越えられそうな高さだった、

その城壁の周りは黒くて平らな地面が広がっていて、手足の切れたアンデットが蠢いていた。

『うえぇ…これはひどい…』

魔視が慣れけば俺はこのアンデット達と同じように手足が切れていただろう、

魔力が細く城壁の周りに張り巡らされて居る。

「どうやって入る?と言うか以前はどうやって入ったんだ?」俺は聞く

『前はこんなのなかったんだよ…』

と言って悩んでいると城壁から人の顔が生えて来た

「おや?こんなところに人間かい?」

黒髪に青い目の髪の長い男が俺たちに声をかけて来た。

俺とアカツは感覚的に嫌な予感がして後ろを向く。

そして確信した、アルカンが死んだと。

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