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colour  作者: 神口 讃妥
死者の道
27/68

違法依頼

「ところで野営はいつするんだ?」

俺はミールに聞いた、

俺は野営を特に気にしていなかったがアカツが

『人は寝ないと生きていけないんだよ!』

と言っていたために不安になって聞いたのだ。

「野営…取り敢えず日が昇ってから交代で眠るつもりだけど…大丈夫そうかしら?」

と聞いてくる「問題ない」と返すと「そう」と言ってミールは黙って歩き続ける俺はアカツとは話ながら後をついて行った。



 朝日が昇ってきた頃にミールが立ち止まり

「ここで一旦休みましょまうか」

と言ってくる俺は頷いて途中で拾った木々を擦り合わせて木を燃やすと近くの枝葉と太い枝をへし折るとそれらを燃やす。

「へぇ…そんな方法で火がつくのね…魔法なしで火がつくのを初めて見たわ」

ミールが目を丸くして言ってくる

「ところでどっちから寝るんだ?」

俺が聞くと申し訳なさそうに

「ごめん…私から寝てもいいかしら?」

と聞いてくるので頷いて了承する。


 ミールが横になって何度か寝返りをして突然俺に声をかける。

「ちょっと話聞いてもらってもいい?中々寝付けなくて」

俺は「あぁ」と答える。


「この依頼で取る予定の薬草なんだけどね、前に婆さんが言ってたハンフって言う薬草なんだけどね、王国では使用や栽培、収穫や売買が禁止されてる薬草なの」

俺の隣でアカツが目を丸くしている

『ハンフ!ミールちゃん何に使うつもりなんだろう…』

と言っている。

「その教えてくれた婆さんがね、もう長くないみたいなの、血を吐いて痛そうに蹲るのを見てられなくて…まぁ私の事はもうボケちゃって分からないみたいなんだけど…」

アカツが隣で『なるほどねぇ…』と言っている。

「血を吐きながら魔木の幹を削ってブランクが来たらこの魔木の刀をあげるんだって言ってて…偶に私の事を思い出すのか、いつもいつも悪いねって」

すすり泣く音が聞こえる

「だから…少しでも楽に逝かせてあげたくて…ダメだって分かってるけど!ハンフを取りに行かなきゃ」

そう言ったミールの頭を撫でると

「ごめん…」と言って直ぐに寝息が聞こえた。


『シロツ!ハンフって言うのはね強い覚醒作用がある草なんだよ、ハンフの煙を吸うと頭がスッキリして意欲的になるの、けど昔その感覚にハマって乱用する人が出てきちゃって吸いすぎで死んじゃう人が続出したみたい。それで各国の統率者たちが全員でハンフの使用を禁止にしたの、刑罰の重さは国によって違うけど教国だと死罪だったよ。ハンフは何処でも育つくらい強い植物だからどの国もハンフの禁止には苦労したみたい』

アカツが俺にハンフの事を教えてくれる。

『それでなんでその婆さんにハンフって話になったんだ?』

俺はミールの説明でわからなかった事を聞く。

『それはね、ハンフを吸うと多幸感も生まれるんだけどその婆さんくらいに弱ってる人が吸うと作用が強すぎてぱったりと死んじゃうんだよ…多分楽に死なせてあげたいんだと思う』

目に涙を溜めたアカツがミールを見ている。

俺はいつものように頭を撫でると

「そうか」と言って火に薪をくべる。



 ミールが起きた時には日が沈んでいた、

特にどの時間までと指定が無かったので起こさずに寝かせていた。

「ごめん!周り見張るからシロツも」

と言ってくるミールを止めて

「問題ない、森に向かうぞ」

と言って森に向かって歩き出す、

ミールが寝てる間にアカツが

『夜はアンデットが活発になって危険なんだよねー』

と言っていたので夜間に眠るのはやめた方がいいと判断した為だ。

後ろを確認するとミールが申し訳なさそうに付いてくる。



 夜間に歩く事3日目、俺たちは森に到達した。

アンデットとは数時間に一回遭遇して襲ってきたがどれも手早く殺して目を抉り出し、皮袋に詰めている。

目だけで良いのならこんなに大きな袋は必要なかったかもしれない。

霧の深い森を少し奥に行くと見覚えのある草が生えていた

『ハンフあったよ!沢山だね♪』

とアカツが行ってくる俺たちがまだ一緒になる前に家で乾燥さた草を丸めて火を筒状に丸めた草につけて煙を吸っていた草だ。

「ハンフってこれだったのか…」

俺がそう言うと

「えっ?それがハンフなの?」

とミールが聞いてくる、俺は頭痛がする気がしながら

「あぁ…これがハンフだ、間違えない」

と答える確かに吸った時にスッキリしてやる気が出たがまさかそれが各国で違法なブツだとは思わなかった。

「まぁ…それじゃこれを取って戻りましょ!」

と俺を怪しげに見ながらミールは無理やりテンションを上げたように言ってくる。

「あぁ」と答えるとアカツが

『いっぱいあるし皮袋がスカスカなんだから根こそぎ持って帰ろうよ!』

と言ってきたので俺は片っ端からハンフを皮袋に詰める、ミールかギョッとしたようにこっちを見てくるのがなんだか煩わしかった。



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