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colour  作者: 神口 讃妥
死者の道
23/68

神父の日記・続

『今日は子供達が殆ど居なくなった教会に子供が連れてこられた、どうやらシグァフターの子供らしい、親が誰かに殺されてしまったそうだ、泣いている少女の話を聞きながら私は夕飯の事を考えていた』



『連日のように子供が送られてくる、これ以上増えて食料は足りるだろうか?もう最近は考えることも面倒に思えてくる、足りなかったら食べれば良い』



『今日は珍しい子供が連れてこられた、それも真夜中にだ、その子供は子供と言うにも小さすぎた、死にかけている子供に治癒魔法を使い命をつなげた、久しぶりに神父らしい事をしたと思う、その子供は男の子で緑の目をしていた、珍しい、私も黒髪黒目で聖教国では初代聖女様と同じ髪の色、目の色でとても期待されたものだが私は治癒魔法が少し使える程度だった、珍しい色には珍しい力が宿ると言う言い伝えがある、この子供はどうなのだろうか、珍しい力なら教皇様の座をこの子が奪えるかもしれない、そうしたら私も良い暮らしを、教会の子供達にも良い暮らしを、これまで死んでいった子供達には申し訳ないが現状を変える可能性があるのなら全力を出そうと思う、私に出来ることなどその程度だ』



『緑の目の子供が来てから子供が来る事はパタリと無くなった、どう言う訳かシグァフターに殺人鬼が現れて主に女性を殺して回っていたらしい、家に入り込み夫婦を殺す、それを何日も繰り返して、それが犯人は捕まっていないが無くなったのだから良い事だろう』



『私は緑の目の子供にシグァフターに来た当初のようにあらゆる事を教える事にした、彼は従順でとても物覚えがいい、私の知識や技術をどんどん吸収していくようだ、私は子供の可愛さを思い出した気がした』



『今日は久しぶりに教国から子供が送られてきた、緑の目の少年はとても嬉しそうだ』



『ここ数年はとても穏やかな日々を送れている、教会から送り出した子供達が犯罪を起こして奴隷落ちしたりなどの話は変わらず聞くが教会を出た子供はもう私は関係ない、私の責任ではない』



『緑の目の少年が栗毛色の少女に私が少年に教えたように少年が少女に教えているのを見た、私はなんだか嬉しい気になった』



『少年が7歳になった、少年は教会を出なければならない、私は彼には名前を付けなかった、正直彼の名前は決めていた、しかし私が名付けた子供達が幸せに暮らしている例がない、私は彼に名前を付けることが出来なかった、私は彼に嫌われても良い、けど彼には幸せになって欲しい、何も固有特性が無くても、適正魔法おろか魔法一つ使えなくても、彼には幸せになって欲しい』



『少年は貧しいながらも生きているらしい、街で小耳に挟んだ、私は安心するのを感じて栗毛色の少女に喜びを話してしまった、こんな感覚はいつぶりだろうか』



『教皇から栗毛色の少女を送り返すように連絡が来た、教皇が教国で少女達に何をしているのか薄々気がついている、しかし権力には逆らえない、私は栗毛色の少女にアザミと名付けて送り出した、少女が治癒魔法を使える事は気がついている、彼女なら上手く生きていけるだろう、緑の目の少年が甲斐甲斐しく世話した少女だきっと大丈夫』



『緑の目の少年が死んだ、私は誰も居なくなった教会で何をしているのか分からない、なんで自分は神父なんかやっているのだろう』



『今日はギルドに赴き少年の、死体を見に行った酷い死体だ、もう何も考えたくない』



『私は教国が教皇が私自身が憎い、私は今まで埋めて来た子供達の骨と魔石をバックに詰めた、私は神父を辞めようと思う、教皇には教会は燃やしたと送って神父の証であるネックレスをねじ曲げ、踏みつけ、グシャグシャにして教皇に送ってやる、私は贖罪の旅に出ようと思う、子供達も一緒だ寂しくない、みんな色んな風景を見ましょうね』



「シロツ…教国って言うのはこう言う連中なの…神父は教皇に人生を壊されたんだね」

そう言ったアカツの言葉に頷きながら俺は日記帳の裏を見る。


『アルカン』


そう記されていた

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