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colour  作者: 神口 讃妥
死者の道
19/68

再会

 アカツが俺の右脚を治すも飛んでいって無くなった部分はどうしようもなく、俺は体を引きずって馬車の木材をへし折って死んでいる男と剣を使って足の足りない長さと太さを合わせるとその木の棒と足を固定出来るように馬車の木材と死体の着ている服や鎧を使って簡易的な義足を作った。


「さて…これからどうするかなぁ」

俺がアカツの方を見ていうとアカツは目をパチパチさせてこっちを見てくる。

「えっ、えっ?私の事見えてるの?」

よく分からない事を言い出したが俺は頷く

「な、何で…あ!クロハ兄かぁ…」

一人でうんうんと頷いてるアカツに聞く

「何だ?どういう事なんだよ?」

すると俺に指を刺して言ってくる。

「いい?私は死んだんだよ?こうして話せてるのが普通じゃないの!分かった?」

俺はよく分からないので首を傾げる

「クロハ兄は見てはいけない物を見たとか言われて殺されちゃったの、多分今シロツが私を見えて話せてるのはクロハ兄の固有特性なんだと思う」

何となくそのクロハという男と話した気がしてつい言葉を出す

「あぁ…アイツか」

するとギョッとしたように聞いてくる

「えっ!クロハ兄と話したの!?何か言ってた?」

身を乗り出して聞いてくるアカツに俺は答える

「妹をよろしく…とだけ」

アカツは「そっか」と呟いて俺を抱きしめてくる。



「シロツ、もうあの家には戻らない方がいい」

アカツが俺を強く抱きしめたまま言ってくる。

「今シロツの体を調べてみたけど、私たち混ざっちゃってるみたいなの、教国の人たちに見つかったら殺されちゃう…だから…」

体を震わせて言ってくるアカツの頭を撫でて答える

「わかった、とするとこれからどうするかなぁ」

「とりあえず街に行ってみようよシロツ!そこでお金を貯めて何処かでゆっくり暮らしていくの!一緒に、ね?」

そう言ったアカツに「そうだな」と言って義足の扱いに手間取りながらも歩き始めると「お邪魔しまーす♪」と言ってアカツは俺の体の中に入って行った。




 街を見つけるまでに色々な事があった、どうやら走っていた時は気にならなかったが食べ物と水が無いと体の動きが鈍るようだ、

それなので泥水を飲むとアカツが「うぇぇ」と言い始め、虫を食べると「キャー」っと喚き始める。

そんな事を続けていたら

アカツが「いいかいシロツ!人は虫を食べない!泥水とか腐った水を飲まない!確かにシロツはもう人間辞めちゃってるけどさ?人間の見た目してるんだからそれっぽくしてよ!って言うかしてください」

と説教を始めたがそう言った会話も何処か心地良くて幸せに感じた。

他にも動物を狩っては生で食べた時に

「火を通せ火を!」と言ってきたので

「いや、俺魔法使えないから」と言ったら

「むうぅ」と唸っていたりアカツが 

「木をこすり合わせて火を作ればいいのさ!」

と言い出したのでアカツと一緒に試行錯誤しながら練習して幾つかの方法で火を起こすことに成功した。

 アカツに色々な常識や邪教徒のことや聖教国の事、教会の事、魔法や魔術の事を教えてもらいながら数ヶ月は歩き続けた頃に街の門らしき物が見えて来た。



「シロツ!街だよ街!」とはしゃいでアカツは周りを跳ねて回る。

「あぁ、やっと着いたな」

俺はそう言いながらもアカツに微笑むもアカツから待ったがかかる、

「あ!シロツ身分証とか無いよね?」と言ってきた、

「持ってないな…」と俺はげんなりしたように言うとアカツわ楽しそうに笑って言ってくる

「下水から侵入すれば問題ないから水路を探すよー」初めからそう言う事は伝えておいて欲しいと思いながらも俺は水路を探す。

街の外壁をぐるっとまわってその距離の半分ほど更に歩いた所に水が外壁の下から流れてた。

「シロツならいける!街の中にレッツゴー♪」

アカツはノリノリで俺の中に入って行ったのを確認して俺は水路に潜る。

しばらく水路の地面スレスレを泳いでいくと流石に息苦しくなって来たので水路から出るとそこは山の中だった。

「2時間半!うん!やっぱり人間辞めてるね!」

楽しそうに言うアカツを無視して大きく呼吸をする

「あー苦しかった、てか俺はそんなに人間らしくないのか?」

アカツに念のために聞いてみる

「辞めちゃってるねー♪ まず人間はそんな長時間息を止めていられないし、体を剣で串刺しにされたら普通は死ぬのよ?シロツは頑丈だね!」

どうやら俺は人間ではないらしい



「とりあえず侵入はしたがこれからどうやって金を貯めるんだ?」アカツに聞く

「うーんギルド登録かなぁ、盗みとかは直ぐに捕まっちゃいそうだし…というか盗みで済まなくなりそうだから健全にいきましょう!」

アカツはない胸を張ってニコニコしている、その頭をくしゃくしゃに撫でて山を下る。



 廃屋のような建物と畑を、抜けると木々は生えているがそれなりに道として舗装された道を歩いて辺りを見渡しながら歩く、どうやら俺は街の下水から山の上流付近まで泳いでいたようで建物は遠くに見える。「あ!あそこに武器持ってる人がいるからギルドまで案内してもらおうよ!」 

アカツがそういうので声をかけようとするもアカツに止められる

「おい『あーまってまって』」

「シロツは言葉遣い悪いからちょっと体私に貸してよ!」

そう言ってきたのでよく分からないが頷くと遠くから自分を見てるような感覚、そして俺が勝手に話し始める

「ちょっとそこのお姉さん!ギルドの場所を教えてくれないかな?」

俺がそう話しているのを俺は観る。

「それはいいけど…あなた名前は?」

アカツが俺に向かって『ここからチェンジ♪』と言うと感覚が普段通りに戻る、

「あぁ…俺の名前はシロツだ」

そういうと相手も俺に挨拶をして来た

「私はミールよ、よろしくね」

そう言って手を出してきた女は白髪を上に結び鉄製の胸当を着けて弓を持った黄色い目の女だった。

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