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初めての戦闘

「イチ、ニッ、サンッ!イチ、ニッ、サンッ!」


 リズムよく足を動かし、地面に引かれた線の間を交互に行き来する。時には足を交差させ、時にはステップを交えながら、段々その動きを早めていく。

 そのまま一定時間経過した所で、横で訓練を見ていた騎士から声がかかった。


「よし、十分休憩!」


 その声を聞いた途端、俺は地面に倒れ込む。


「はぁ、はぁ、はぁ……」

「だいぶ動けるようになってきたじゃないか」


 肩で息をする俺に、教官役でもある騎士のラムドさんがタオルみたいな布を差しだしてきた。


「はぁ、はぁ……。ありがとうございます。ラムドさんが根気よく指導してくれたおかげですよ」

「いやいや、お前さんがへこたれずに続けているからだよ」


 そう言ってラムドさんはニヤリと笑う。


「最初はどうなるかと思ったけどな。まぁ、お前さんが真面目に取り組むんなら、こっちは一生懸命指導するだけだ」

 

 反復横跳びにステップを交えたようなこの訓練は、俊敏のステータスを高める為のものだ。


 二日目の訓練が始まる前、俺はリチャードさんに俊敏のステータスを上げたいと申し出た。すると、ラムドさんの指導の下、この訓練に取り組むように指示を受けたのだ。

 それから一週間、みんなが実技の訓練を受けている間、俺は訓練場の隅でラムドさんに指導を受けながら黙々と反復横跳びモドキを繰り返していた。ラムドさんの言う通り、体力のない俺は最初のうちはすぐにへばる事が多かったけど、ここ数日で少しづつ動きがマシになってきていた。


 離れて別メニューに取り組む俺をクラスの連中は奇妙な目で見てきたし、それは今も続いている。だけど、柚華から励まされたことや、成果が確実に出るという事実が俺のモチベーションを維持していた。


 リチャードさんによると、この訓練は俊敏のステータスを上げる効果がある上、半年ほどで【縮地】という一時的に移動速度を上げる技能を得ることが出来るそうだ。騎士にとっても俊敏はかなり重要な要素であり、古くから俊敏のステータスを高める方法が研究された結果、この特訓方法が確立されたのだという。


「【縮地】を覚えるまでに半年とは言われているが、それは俺たち騎士の場合だ。日常の任務があって訓練になかなか時間が割けない騎士と違い、お前さんは集中的にこの訓練に取り組んでいる。それにお前さんは勇者でもある。案外、もっと早く【縮地】を習得できるかもな」


 最初は勇者である俺を相手に敬語で接してきたラムドさんだったが、今ではこんな風に砕けた口調で話してくれる。正直、俺よりも一回りは年上のラムドさんに敬語を使われるのは気まずいと思っていたので、今のような態度で接してくれるのを有難く感じていた。


「まぁ、かなり暇を持て余していますからね」


 勇者である俺達の一日の訓練スケジュールは、午前中が武器の扱いを学んだり戦闘訓練を行う実技、午後からはこの世界の常識を学ぶ座学、そして15時頃から職業ごとの個別指導という形になっている。このうち、座学以外の訓練は俺には特に必要ない。たまに実技で罠の解除や野営の仕方などを教わる時は参加するが、それ以外の武器を用いた訓練の時は、俺は一人離れて俊敏強化用の別メニューに取り組んでいた。


 少しずつ手応えを感じている俺だったが、これを面白くないと思う連中がいた。武藤や棚橋たちイジメっ子連中だ。奴らは、今日も訓練終了後に俺にちょっかいを出してきた。


「お前さぁ、俺らが必死で訓練してる横で何か妙な動きしてて、ほんとウザいんだけど」

「武器が使えないお前がどんな努力をしても無駄なんだから、大人しく隅っこで壁でも眺めてろよ」


 訓練後の人気のない場所で、俺は武藤、棚橋、白石の3人に囲まれていた。


「……別に、みんなに迷惑かけているわけじゃないし、放っといてくれよ」


 俺がボソッとそう言うと、白根が噛み付いてきた。


「はぁ!?何口答えしてんの?殺すぞ!」

「……」


 俺が黙り込むと、今度は武藤がニヤニヤしながら口を開く。


「お前、知ってるか?みんなお前のこと能無しのタダ飯食らいだって噂してんの」

「まぁ、主に噂してんのは俺達だけどな」


 お前らかよっ!嫌な噂を広げんじゃねーよ。


「また柚華ちゃんに助けてもらうつもりかもしれねーけど、今回は全部事実だからな。柚華ちゃんも噂を止めようとしてたけど、分が悪そうだぞ」

「くくく、つーかこのままだと、無能をいつまでも庇ってるってことで柚華ちゃんの立場も悪くなるかもな」


 柚華の名前を出され、俺は思わず三人を睨み付けた。


「何だよその目つきは!ああっ!?」

「うぐっ!」


 激昂した武藤から繰り出された拳が、俺の腹にめり込む。俊敏を鍛えている俺だが効果はまだない。全然反応できずに俺はまともに食らってしまった。


「分かったら無駄なことはやめろ。てめぇみたな無能は部屋の隅で蹲ってんのがお似合いなんだよ」


 奴らはそう捨て台詞を吐くと、宿舎の方に去って行く。


「……くそっ!」


 一人残された俺は、痛む腹を抑えながら地面に向かってそう吐き出した。



――――



(かなで)? 何見てるの?」

「―――っ!!」


 後ろから急に声を掛けられた少女は、驚きの余り身体をビクンと跳ねさせる。喉元まで出掛った叫び声を何とか抑えると、その声の主に振り返った。


「り、涼子(りょうこ)ちゃん! や、な、何でもないよ!」


「アンタ、そんなに動揺しといて何でもないはないでしょ……。一体何を見てたのよ?」


 声を掛けた少女――城井(しろい)涼子は苦笑いをすると、自分の友人である鳥羽(とば)奏が寸前まで見ていた物を確認しようと身を乗り出す。


「あっ、だ、だから何でもないって!」

「いいからいいから。……ん? アレは片桐兄妹の出来損ない(あに)の方じゃない」


 涼子の視線の先には、建物の陰に(うずくま)るように座る片桐一也の姿があった。


「で、出来損ないって……。涼子ちゃん、そういう言い方は良くないと思うよ」


 涼子の辛辣な物言いを奏はやんわりと諫めるが、涼子は全く意に介した様子がない。


「だってみんな言ってんじゃん。日本にいた時からパッとしなかったけど、異世界に来てからどうしようもないお荷物になったって」

「……でも」

「実際、今だって訓練に参加しないで一人で何かやってるし。男子たちみんな噂してるよ、あいつは無能なのを良い事にキツイ訓練をサボって一人で別メニューしてるって」


 その噂は奏も聞いたことがある。普通、無能なんだったら人一倍訓練に励むべきじゃないか。それをしないアイツはお荷物どころかタダ飯食らいだ、と。

 一部どっち着かずの男子を除けば、クラスの大半の男子たちは口を揃えて一也の悪口を言い、クラスで表立って一也を庇うのは柚華ぐらいになっていた。


「そ、それも何か事情があるのかもしれないよ……?」


 奏はそう言うが、口調は弱い。男子たちの言う事が一理あるというのもあるが、内気な奏にとって、クラスの主流の言葉に反対意見を述べるのはハードルの高い話であった。


「相変わらず奏は人の悪口を言わないわよね。平和主義というかお人良しと言うか。……いや、待てよ。奏って確か片桐くんと同じ中学出身だったわよね?」


「―――っ!?」


「奏。アンタまさか片桐くんのこと……」

「ち、ちがっ! 全然違うからっ!」


 真っ赤になり手をバタバタさせながら詰め寄る奏を、涼子は笑顔で制する。


「あはは、分かってるって。ちょっと面白いからからかっただけよ。いくら何でも片桐くんみたいなパッとしない人は無いわよね」

「うっ………」

「さ、もう行こう。急がないと夕食が始まっちゃうよ」

「う、うん……」


 奏は心配そうな目線を一瞬だけ一也に向けたあと、既に移動し始めた涼子を追って建物の中に入って行った。



――――



 その夜、俺は柚華の元を訪れ、俺の噂のことについて話をした。正直、俊敏強化の訓練をやめるつもりはなかったが、武藤達の言うように柚華の立場が悪くなるのならそうも言っていられない。


「大丈夫ですよ兄さん。私の事は気にしないでください」


 そう言って、柚華は朗らかに笑った。


「それより、兄さんの方こそあまり無茶はしないでくださいね。その【縮地】でしたっけ?確かにその技能を得れば心強いと思いますが、それで無理をして身体を壊したら元も子もないですよ」


 柚華が心配そうに俺を見つめる。

 さすがは柚華、義妹とはいえそれなりに長い付き合いなことはある。たぶん、俺が普段の特訓以外でも暇を見つけては俊敏強化の練習をしていることに気付いているのだろう。


「心配してくれてありがとう。でも、ほどほどにやるから大丈夫だよ」


 俺は柚華を宥めた後、俺の事で柚華が何か言われるようならすぐに教えてくれと言い残し、彼女の元を後にした。


 そんなことがありつつ訓練を初めて十日ほど経った頃、リチャードさんから俺達全員を集めて話があった。


「明日から、いよいよ野外での実戦訓練を行います」


 "野外"や"実戦"という単語を聞き、みんながざわめく。ここまでの十日間、安全な王宮の中で実技や座学を学ぶだけだったが、俺達が召喚された経緯を考えればそれだけしていれば良いなんてはずがない。クラスメイト達の雰囲気は、"遂に来たか"って感じだ。


「まぁ、野外と言ってもこの王都からほど近い森林ですのでそれほど危険な魔物はいません。ですが実戦は実戦です。くれぐれも油断のないようにお願いします」


 その後俺達は、リチャードさんから森林探索の詳細な説明を受けた。

 森林探索は勇者達が3~6人程度でパーティーを組んで行う。初日は騎士が付き添って森林に入るが、その後は勇者達だけで行う。森林にいる魔物は基本的に低レベルだが油断はしないこと。騎士団も森の入口までは同行するので、何か危険な兆候があればすぐに連絡すること。そんな感じだ。

 ちなみに、この森林探索はレベルアップと魔物駆除を兼ねたもので、騎士団の新人隊員もやる訓練メニューらしい。


「今回は国王陛下から特別にご配慮がありました。この森林討伐で最初にLv15に達した者に、国宝である竜王剣を与えると仰せです」


 竜王剣とは、先代の勇者が竜王と呼ばれるドラゴンを討伐した際、その骨を素材に作られた剣らしい。他のドラゴンもその時勇者によって全て討伐されたので、現存するドラゴンを素材にした武器は大変貴重なのだとか。レア度も性能もまさに伝説級の一品との話だ。

 

 臨時ボーナス(りゅうおうけん)の話を聞いて、男子、特に前衛職や近接戦闘スキルを持っている連中が色めき立つ。"絶対に俺が手に入れる!" みんなそんな目をしていた。

 一方、女子の方はどちらかというとビビっている感じだ。どうやら、初めての戦闘や魔物を想像して怖くなってしまったらしい。


 それにしても竜王剣か……。そんな強力な武器なら俺にも装備出来るかな? 騎士さんの話では武器のレベルが低いから俺が手にする武器はみな壊れてしまうのではないかという話だった。国宝かつ伝説級の武器である竜王剣なら俺が装備しても鉄くずに変わることもないかもしれない。


 ……いや、淡い期待を抱くのは止めておこう。

 そもそも俺がLv15に一番で到達なんてできるはずがない。戦闘では全く役立たずなのだ。そんな俺が誰よりも早いレベリングなんて不可能に決まっている。それに、万が一竜王剣という国宝級の武器まで鉄くずに変えてしまったら、クラスメイトからだけじゃなくてこの異世界の人たちからもハブられてしまう。

 

 俺は邪念を振り払うと、リチャードさんの説明に集中する事にした。



――――



 翌日、俺は柚華、大野、高山の4人でパーティーを組んで森林探索に向かった。同行してくれる騎士はラムドさんだ。多少なり気心の知れた人だったので有難い。


 柚華は他のクラスメイトからかなりの勧誘を受けたみたいだが、それを蹴って俺のパーティーに入ってくれた。これも本当に有難いことだった。柚華が来てくれたこと自体嬉しいんだけど、強力なヒーラーである柚華がいるとパーティーの安定性が格段に増すのだ。


「あの木の先、何かいるでござる」


 【探索】を発動させた大野が俺達に危険を促す。ほどなくして緑色で小柄な人型の魔物が二体、木の陰から現れた。


「あれはゴブリンですな。繁殖力が強いのでよく駆除対象となりますが、戦闘力は高くない。騎士団でも新人向けの魔物と言えます」


 ラムドさんがそう解説してくれた。ちなみに他の勇者がいるのでラムドさんは敬語だ。特に伝説のスキル持ちの柚華には恐縮しきりで、下にも置かない扱いをしている。


「……兄さん」


 柚華が俺の腕をそっと掴み、不安そうな声を出した。初めてみる魔物に怯えているようだ。

 まぁ、無理もない。

 事前に座学で魔物のことを学んでいて、なお且つ柚華自身が高レベルのスキル保持者とはいえ、元は普通の女子高生だ。ビビるのが当たり前だ。というか、俺だってちょっと怖い。


「では、まず私が一体を倒しますので、可能なら他の一体をお願いします」


 ラムドさんは腰にかけた剣を素早く鞘から抜くと、近くにいたゴブリンに斬りかかる。


「グギャッ!」


 ラムドさんの躊躇いのないするどい一撃に、ゴブリンは手にした棍棒で防御する暇もなかった。ゴブリンは短く悲鳴を上げると、地面にドウッと転がり落ちた。

 

「おおっ!」「すごいっ!」


 ラムドさんが鮮やかにゴブリンを倒したことで、みんなの表情にも落ち着きが戻ってきた。


「では、次は拙者が行くでござる。高山氏、危なくなったら結界のフォローをお願いしたいでござる」

「分かった」

「気をつけて」


 大野が刃渡り50センチほどのショートソードを構えてゴブリンを睨み付ける。対するゴブリンは、醜悪な顔で口から涎を垂らしながらこちらに近付いてきた。


「せいっ!」


 大野の剣がゴブリンの左肩に突き刺さる。


「グギャアアッ!」


 ゴブリンは悲鳴をあげるが、大野の剣にはラムドさんほどの威力はなく、ゴブリンが踏み止まった。


「ガァァァッ!」


 ゴブリンが怒り狂ったよう叫ぶと、手にしている棍棒を大野目掛けて振り上げる。ゴブリンの反撃を予測していなかった大野は、その動きに全く対処できないでいた。


 このままでは大野が殴られる―――。

 そう思った瞬間、柚華の凛とした声が辺りに響き渡った。


「―――ホーリー!」


 凝縮された白い光が、柚華の手からゴブリンに向けて発射される。


 ホーリーは対アンデッド戦で威力を発揮する聖魔法だが、一般の魔物に効果がないというわけではない。特に、【聖魔法】Lv8のという高レベルの柚華が放つホーリーの威力は絶大だ。

 白い聖なる光はゴブリンに命中すると、その後方十数メートルの地面ごとゴブリンを消し去った。


「……」

「……」

「……」


 初めて見る魔法攻撃の凄まじさに俺達三人は絶句する。というか、明らかにオーバーキルだろう……。ホーリーによって近くの木々は消し飛び、地面は広範囲に渡って大きく抉られていた。

 ラムドさんだけは柚華に羨望の眼差しを向けつつ、両手を併せて祈るようなポーズをしている。そうか、伝説の聖魔法に感動しているのか……。


「……ちょっと、魔力を込め過ぎてしまいました」


 柚華がバツが悪そうな表情を浮かべてそう言った。


「……そうだね。取り敢えず、初戦は勝てたんだ。この調子でどんどん行こう」


 今回どころか今後も戦闘に参加しない俺であったが、場の空気を変えようとそう口にした。


「ラムドさん、いかがでしたか?」


 俺がそう聞くと、いまだに祈りを捧げていたラムドさんがハッとした表情をする。


「あ、ああ、そうですね。初めての戦闘にしては皆さん落ち着いていたと思います。大野さんは、次回は攻撃を放った後も冷静に敵の動きを見るようにしてください」

「面目ない。心得たでござる」


「あと、柚華さんは……もう少し魔法の威力を抑えることはできますか?」

「あ、はい。出来ると思います。すみません……」


 ラムドさんから見てもやはりオーバーキルだったのだろう。そこを指摘され、柚華が縮こまった。


「あ、いえ。初めての戦闘なんでそこまで気にすることはないですよ。ただ、今回はゴブリンなので問題ないですが、中には良質な素材を残す魔物もいますので、今回みたいな討伐の仕方だと勿体ないかと……」


 ラムドさんによると、ゴブリンは討伐してもあまり素材になる部分がないらしい。ただし、この辺りに出るウサギ系のモンスターは肉が美味いので、出来れば消し去るような討伐の仕方はしないで欲しいという話だった。それを聞いた柚華は、顔を赤くしながら再びすみませんと謝っていた。


 柚華は初めての戦闘で力加減が分からなかっただけのようで、その次の戦闘ではほどほどの威力のホーリーを放っていた。それでも聖魔法Lv8の力は伊達ではなく、柚華のホーリーを食らって立ち上がる魔物は皆無だった。


 その後、キラーラビットというウサギ系の魔物やジャイアントビーという蜂のような魔物が出て来たが、柚華という強力な固定砲台を要に、俺達のパーティーはどんどん森林探索を進めていった。

 どの魔物も柚華一人でも突破できそうな強さだ。ここに大野の【探索】と高山の【結界】が加われば、もう少し手強い敵が出てきても難なく対処できるだろう。


 同じパーティーに入っていれば経験値を得ることができるそうで、俺はこのパーティーに寄生させてもらうことで経験値を稼いでいる。そのことについては、他の三人に事前に了承を取っている。というより、むしろ皆から提案された。今はとにかくレベルとステータスを上げ、そして将来的に回避タンクとして活躍してほしいと。そう言ってくれることは嬉しかったのだが、森林探索で活躍している三人を見ると、何もできない自分が情けなくもあり寂しくもあった。


 この日の探索で俺のレベルは2上がった。俊敏が予想よりも増えている。あの反復横飛びモドキの効果があったんだと思うと嬉しかった。だけど、これは柚華たちみんなに与えて貰ったステータスだというのも分かっている。みんなに甘えている分、一刻も早く強くなろう、そして恩返しをしよう。そう意気込んでいた俺だったのだが、この日を最後に森林探索に出ることが出来なくなってしまった。

主人公が実力の片鱗を見せるまでにもう数話かかりそうです。

爽快感を求めていた方はすみません。もう少しお付き合い頂けば有難いです。

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