2/13
君の名を呟いた
仕事終わりの月空を見ながら
君の名を呟いた
信号待ちで君の姿を探していた
君に似た後ろ姿 違う人と
手をつないでいる
僕から君に別れを告げたのに
もう二度と話さないと決めている
もう二度と逢わないと決めている
あの香りがする度に
大好きなあの店には行かない
あの駅のあの階段は使わない
大好きな焼きそばパンは君を思い出す
あの信号待ちで偶然逢うかもしれない
偶然に偶然を求めて
あの待ち合わせ場所で誰かを待っているの
君の姿を探してしまう
月を見て胸を掴む
君の名を呟いた