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モノローグ
俺は今まで一度も約束を守れた事が無い。
自分自身が絶対に破らないと決めた、数少ない尊い誓い。
自らの全身全霊の想いは、誓いを立てた尊い存在と共に儚く散っていく。
これは偶然だと言うのか。
これは必然だと言うのか。
これは悪魔の強いた謀略だと言うのか。
これは神が定めた天命だと言うのか。
俺は認めない。
そんな運命など一つも認めない。
それらが世界が導きだした答えだとしても。
俺はその運命を与えた全てを呪う。
俺はその運命を与えた全てを殺す。
それが例え悪魔で在ろうと。
それが例え神で在ろうと。
もたらした禍に等しく殺意を注ぎ込み
立ちはだかった全ての存在を
導いた全ての存在を
俺の黒き情念で焦がし尽くす。
それが例え運命だとしても
黒き焔で焼き尽くす。