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能力別クラスと給食

さて、僕の所属する能力別クラスが僕以外、全員女の子なのには理由がある。それは男の子たちが有する特殊能力が殆ど体力系、もしくはバトル系だからだ。つまりやつらは『脳筋』なのであるっ!

いや、全ての男の子がそうではないのだけど、結構高い確率で男の子たちの特殊能力は体力系なのだ。


因みに体力系だからと馬鹿にすると笑われるからね。そもそも彼らの能力はチートなので世界陸上競技大会には出られないんだけど、仮に出場が認められればメダルを独占できるから。

100mを9秒で走り抜ければ世界一?いやいや、彼らはそんなもんじゃないからっ!速いやつは3秒を切ってくるからっ!アニメみたいにまぶたに残像が残るからっ!


ウエイトリフティングだって軽々と1tを持ち上げるから。踏ん張ると3tいくからっ!格闘技系なんて素手で岩を砕くからっ!

まっ、だからと言ってそれがなんの役に立つのかと言われると疑問ではあるが、一般の男の子たちの彼らへの崇拝は神すらも凌ぐものがあるらしい。


いや、これに関しては判らなくもない。そう、男の子にとって『パワー』こそが正義だからね。

とは言っても、特殊能力の殆どは微妙なものが多く、先に言ったような目に見えて凄いと感じる能力を持ちえる者は少数派だ。


しかし一見使いどころが判らない能力でも、何かのきっかけでバズる事も無きにしも非ずである。なので『ウロナ王立特殊能力開発機構』では、そうゆう能力に対しても平等に能力の研鑚の機会をあたえるのである。

まっ、もっともそのせいで僕は33年間も中学生をやっているんだけどね。


で、男の子たちの事は放っておこう。どの道33年生である僕とはあまり接点が無いし。まぁ、唯一あるのはお昼の学食くらいかなぁ。

うんっ、この学校って給食があるんだけど、一般的学校のように教室でみんなで同じ料理を食べるんじゃなくて、食堂でそれぞれが好きなものを注文して食べるんだよね。


但し注文するメニューに関しては前日の午前中までに申請が必要です。まっ、そりゃそうか。でないと食品ロスが出ちゃうもんな。

とは言え、メニューにあるモノならば何を食べてもいいので毎日カレーを食べてもいいし、日替わりで麺類をくるくる食べまわしてもいいんだ。


とは言え、メニューの種類はそんなにないから一番の人気メニューは日替わり定食だったりする。

因みに食堂はお昼時間以外は講堂として使われています。はい、ちゃんと無駄のない空間の使い方が考えられているでしょ?


もっとも育ち盛りの中学生は、ちゃんとお昼を食べても放課後には腹が空くものらしい。なのでそんな彼ら用にオニギリや菓子パンを売る購買部もちゃんとあります。

因みにこちらは有料だ。とは言っても市価の半値くらいなんだけどね。うんっ、僕らって恵まれているよなぁ。だからと言って33年も居座っているとかなり居心地は悪いんだけどね・・。

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