最近の隆志
隆志はなぜ作業所を退職したのだろうか。就労継続支援事業所であるA型作業所としては、次は一般就労を目指してほしいところではあるが、学びの道を選んだ。
最近、私はハローワークの職業訓練入学許可の通知を頂くことができた。以前、ポリテクセンターに通いたいと真剣に考えてはいたが結局通うことはなかった。今回は工業、作業系の学びではなく事務、経理系統が学べる専門学校に行くことになる。
マイクロソフトのWordやExcel及び秘書の学びを通じて営利企業の常識を得ることを主眼としている。しかし企業に通いながら仕事を希望するのではなく、在宅によるリモートでの採用を希望している。
これまでの福祉就労により雇用保険が積み重なっていたので、これを生かして次なるステップを目指しているのである。もちろん、これまでのただでさえ低い収入の三分の二程度の保険給付なので生活に余裕はないが、休養も兼ねつつ、これからを楽しみにしているのである。
以前からネット検索によりハローワークの求人募集を把握することができるようになったが最近では在宅ワークの求人も調べることができるようになった。
隆志の今後については明確なビジョンがあるが、在宅ワークという非同期なものと、仕事場に通い仕事をするという同期的な旧来の仕事様式とは大きな隔たりがある。
在宅ワークの闇についても最近徐々に明らかになっているところである。