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瀬戸内B型作業所  作者: はこなか
1/5

陽当たりの良い優良作業所

 去年の電話ではどうしても姉に連絡を取らなければならなかったが、これはお互いの近況を声で確認することができ、かなり良かった。

 私の甥がB型作業所に通って1年が経過した。姉は自閉症の息子について私に語っていたのは「まだ、本当に頼りないわ」という愚痴であった。

 私もつい最近までA型作業所に通っており、その愚痴を聞いた時「いつかA型で福祉就労できたらいいね」と言いたかったが言えなかった。話せば私の近況をつらつらと正直に話してしまいそうで恐れていたのである。

 私には最近優しい母も、姉とのケータイでのやり取りに加わることができその時は本当に嬉しそうだった。娘である私の姉とは長らく険悪な絶縁状態だったからなおさら、嬉しそうだ。

 「隆志に温泉につれていってもらう途中だから」との母の声に娘である私の姉も安心していたようだった。

 私は壮年期に入っているが独身で子供もおらず、残りの人生をなるべく迷惑をかけないで暮らしていけたら、と思っているところだ。

 俊介のB型作業所は協業を大切にしており、ひいてはややもすれば障がい者にありがちな、自分の殻に閉じこもることを職場ではさせないようにしている。

 俊介の母は最近自分の息子の障害についても自覚しているが、明日はもっとしっかりできるんじゃないかといった希望を常に抱いている。

 瀬戸内のB型作業所は姉の瑞枝の意に沿うところで、この地域の気候の良さと、立地条件の良さも相まって、周りの人からも陽当たりの良いところとして認知されている。

 

 俊介についてはながらく会っていないので自閉状態についても、よくわからないのが現状である。

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