1-9 さよならGSMオンライン
これにて、1章は終了です。
とりあえず書ききった。
一年は長かったような、短ったような。
「確かに受け取りました。」
俺は全てのアイテムをREIに渡した。
銃弾に関しては、仕様上他プレイヤーに渡すことが出来ない。
消費アイテムは、個数の概念が出るので、装備アイテムだけだが。
「大事にしてくれ。」
「YUJIさんの名に恥じぬよう頑張ります。」
別れの言葉は実にあっさりしていた。
その後、俺は全てのアイテムを捨てていった。
せめて最後はきれいにしよう、そんな気持ちで、後腐れもなく処分した。
「ん?あっ、そっか。武器に関しては、一つは残るんだったな。」
つい先ほどREIに全ての装備を渡したときにも起こった現象だった。
手持ちの武器を0に出来ない。
だからREIの持つ剣種の武器を、一番弱い武器を一つ貰ったのだ。
まぁ、いっか。これくらいは。てか残っちゃうもんな。
とっとと、ログアウトすっか。
明日の朝には、多分俺は連れ戻される。
はぁ、覚悟はしていたが、いざとなると気が重いな。
まぁ仕方ないな。
それもこれも俺のせい。
ふぅぅ。
よし、それじゃ、ばいばい、GSMオンライン。
ログアウトボタンを押した瞬間。
現実の俺は意識を失った。
次回は6月7日18時更新予定。
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