表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
持たざる勇者と英雄の物語(仮)  作者: 神崎 秋斗
1章 GSMオンライン
6/20

1-6 公式チーター

少し短くなりましたので、次回は少し早めに更新します。



認められたいけど、



あの一件から半月。

俺はゲームを続けていた。

異常性を確認するため。

何がどうなったのか、それを確認するため。


結論から言えば、異常に尽きるというのが結論だった。


まずステータス。

ほぼ全てが異常なほど高いことだけはわかった。

どこまで高いのか、に関してはわからなかった。

銃種は圧倒的にプレイヤーが少ないため、圧倒的に情報不足だった。

しかし、情報不足の中でも、異常がわかるほど、俺のステータスは異常だった。

半月足らずで上級ダンジョンに挑むようになったが、ここまで敵をワンパンし続けている。

全ての敵を。

雑魚もボスも関係なく。

試しに攻撃を受けてみようと、あるクエストのボス部屋で、キャラを1時間放置したが、ダメージを受けていなかった。

他のステータスもそうなのかと思ったが、調べるのが面倒なのでやめた。

しかし、明らかに恩恵を受けたのが『運』のステータスだ。

ゲームのアイテムドロップ率は、運によって補正を受ける。

数値が高ければ、ドロップする可能性が高くなる。

そう、この半月間、おれのドロップ率は100%を維持し続けている。

ボスも雑魚も関係なく。


次にアイテムについて。

所持するアイテムから、個数という概念がなくなった。

文字通り、アイテムメニューから「×〇〇」といった数の表記がなくなった。

消費アイテムに関しては使用してもなくならない。

装備アイテムは、壊れた際に装備から外れるが、アイテムメニューからは消えない。

装備のつけ外しや、購入・破棄など、通常の行為は可能だ。

結論からいうと、持っているか・持っていないかという概念に変わった。



これらの異常を抱えたまま、半月間ゲームを続けた。

ほんとにいいのかな。

完全にチートなんだけど。

最悪の場合アカウント停止、いや凍結?

そんな不安を抱えながら、プレイを続けた。



そんな中ようやく運営側から返信があった。

そしてこれが一番の異常だと思った。


「お客様のプレイヤー情報から異常は検知されませんでした。」

他にも長々と、異常がないことを訴える文章が続いたが、読む気になれない。


そう俺は運営に認められたチートプレイヤーになってしまったのだから。



次回は5月28日18時更新予定。

感想、誤字脱字報告など、あれば是非。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ