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初めて恋を知りました。

作者: 麻月



あの時あなたと出会った事が、私の初めての恋の始まり・・・


悲しいときも、辛いときもあった。

それでも嬉しいとき、幸せなときが沢山あった。


でも本当は、こんな恋心を抱くべきじゃなかったのかもしれません。

許される事じゃないのは分かってた。どうする事も出来なかった。


彼の声が聞けるだけで幸せになれるのに、彼のことを考えると悲しくなる。







この許されない恋を私はどうすればよかったのかな…










「やっと休みに入ったー!」

ウキウキしながら、車を走らせる。

お店に着いただけなのに私は急ぎ足で、、、

キョロキョロと目を動かしそれが目に入った。


「あった!よかったー!これで一緒にゲームができる」

以前から兄に誘われていたオンラインゲーム。

やっと給料日が来たため、私は即座に近くの電気屋へ向かい購入した。





「お兄ちゃん買ったよー、やり方教えて!」

私は兄の仕事が終わった事を確認し、すぐに携帯で連絡を取った。


「おう、おつかれ。ゲーム買ったんや、じゃあ招待送るで待っとけ」

ゲームの起動方法さえ分からない私に兄は一から教え、ゲーム内のVCボイスチャットへ招待を送る。



ドキドキしながらVCへ参加するとみんなから挨拶がきた。1人ずつの自己紹介が始まる。私は緊張しながらなんとか自己紹介を行う。


VCなどした事のない私はこの時点で人見知りを発動し、何も話せず、質問に対しての返事ぐらいでしか口を開かなかった。



そんな時、

「おつかれー、今日は遅くなったわ」と彼が遅れてVCへ参加したのだった。






「AOおつかれー、こないだ言ってた妹なんやけど今日からよろしくなー」


「ああ、妹さん?AOです。よろしくね!名前なんていうの?」


兄の紹介から始まり、AOさんからの質問に対して皆んなに言っていたようにアカウント名で自己紹介をする。



「じゃあ、みーちゃんね!これからよろしく」


他の人には自己紹介をしたあとも妹ちゃんと呼ばれていた私。この一言からみんなが私をみーちゃんと呼び始め、彼がゲームに参加してから、少しずつ皆んなと話ができるようになった。





これが私が初めて恋した彼との最初の出会いだった。






ゲームはサバイバルゲーム


資材を集め、拠点を建て、各トライブで戦うPvP




私達のトライブは少数で10人にも満たなかった。

何度も拠点を破壊され、壊されるたびにまた一から初めて行かなければいけないため、1年近くたったころには兄もゲームを辞めてしまい、最終的には彼と私のみでゲームを続けていた。



「もうそろそろ、このゲームも無理やね。2人ではどうにもならんね」

「そうですよね。このゲーム楽しかったのになー」


皆んなが辞めていく中、彼だけは私がこのゲームを続けようと思う気持ちに合わせてくれて、最後まで一緒にしてくれていた。そのため、これ以上付き合わせるのも悪いと思い、このゲームから引退しようと思った。



(このゲームを辞めちゃったら、AOさんともお別れかー、なんか寂しいな)




恋をしたことがない私は気づいていなかったが、この頃には彼のことを好きになり始めていたのかもしれない…









「ねぇ、みーちゃん。もしよかったらなんやけど、このゲーム一緒にやらん?」




突然の彼からの誘い。私は誰かと一緒にゲームができるだけで嬉しいと思い。その誘いに乗った。


この時、彼の事が気になっていると自分自信で気付けていたなら、未来は変わっていたのかな、、、




次に行ったのはSPSの銃撃戦


ゲーム自体が下手な私は銃撃戦なんて全然で、

相手にカーソルを合わせるまでに倒されてしまっていた。




「あー、もうむりー。全然上手くならん!AOさん、やっぱり私上手くならないんで、他の人とやった方が面白いですよ!いつも足手まとい、なんてどころじゃないんですから」



彼はPCでは、ある程度有名でFPSの大会などにも出場している人。そんな人と一緒にゲームをしている自分が恥ずかしくなり、私は彼へ他のフレンドとゲームをするように進めた。




そんな時、彼が

「俺はみーちゃんとゲームがしたいから、これでいーの」と言い出したのだ。








最初は軽い冗談だと思い、笑いながら流していたのだが、徐々に彼からのアピールが増してくる。




ゲームをしている時に


「俺みーちゃんの事が好きー、愛してるー!」

「みーちゃんと話してるだけで幸せなんやって」など

酔っ払った時にはストレートに告白してくる。



冗談だと思っていたのに、少しずつ真面目に話してくるため、私も彼の事が気になってしまっていた。



時間が経つごとに連れて、私も彼の事が好きなのかと思うようになり始めた。


これが間違いだったのかも知れない。

この時に引き返していれば、こんな悲しい思いを体験しなくてもよかったのかな?





だって、彼は、、、









奥さんがいるんだから、、











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