最終話 彼女はそれを我慢できない! 吉川美波 編
最終話なのに、またガッツリ下ネタ回です。御免なさい。殴ってください、さぁ!(もっと!)
何はともあれ、当初の予定通り7日間で書き終えることができてホッとしております。
それでは、最終話をどうぞ!
「ぷっはぁー!気持ちよかったぁー!」
末松くん、ありがとう!末松くんが貸してくれた【ぶっかけ女子校生パート8 ~もうおなかいっぱい~】最高だよ!今までで最高に気持ちいいオナニーができたよ!しかも連続9回!最多記録更新だよ!
この時、私はメチャクチャ調子に乗っていた。
だって、今晩はお母さんは夜勤で帰ってこないし、邪魔者のミズキはユーキちゃんとライブに行ってて帰ってくるのは遅くなるらしいし、リビングの大画面テレビで家族の眼を憚ることなくエッチなビデオを観ながらオナニーが出来る最高の条件が整っていたんだから仕方ないじゃない!
「でも、さすがに限界かなぁ……」
あたしは柔らかくなってしまったおちんちんを手の中で弄びながらつぶやいた。
「それにしても不思議だよねぇ……」
おちんちんって、いつも硬いんじゃなくて、普段は今みたいにフニャフニャで柔らかいんだよね。そんで、エッチな気分になった時だけ、熱くて太くて硬い、あの形になるんだよね。あと、硬くなってるときのおちんちんって、クレーンとか飛行機とか、何かそんな感じの機械の運転席によくある操縦桿みたいで、ついついガチャガチャ動かしてみたりしたくなるんだよねぇ。……とか考えていると、何となくまた行けそうな感じがしてきたので、試しに借りてきたビデオのお気に入りシーンを思い出し、脳内で再生してみた。
――おらおら、出すぞぉ、うどん粉だすぞぉ!
――あぁん、あぁん、かけて、うどん出汁かけてぇ!
――そぉら、そぉら、俺のゆでたて熱々うどんを受け取れぇ!
――あぁぁ、出来ちゃう、かま玉うどん出来ちゃうぅぅ!
何ということでしょう。ふにゃふにゃだったおちんちんが再び元気に!
「すごい!これで夢の二桁台に……!」
ふと時間が気になって壁の時計に目を遣ると、もう夜10時を過ぎていた。ヤヴァい。そろそろミズキが帰ってくるかもしれないじゃん。急いで隠ぺい工作しないと……と思った瞬間、誰かの視線を感じて、ぞくりと背中に悪寒が走った。
恐る恐るリビングと玄関をつなぐ廊下の方を振り返って視線を向けると、まるで幽鬼のごとく佇む女が一人――。
「み、ミズキ……」
「何やってるのミナミ……」
一切の感情をそぎ落としたような無表情であたしの前に立つミズキ。抑揚のない声が逆に怖い。一方のあたしは今すぐにでも逃げ出したいんだけど、恐怖のあまり足が言うことを聞いてくれない。……や、ヤヴァいよ、ヤヴァイよ。……ど、どうする?う~ん、そうだ。こうなったら笑いを取ってこの場を誤魔化そう!
「……ちょ、ちょっと待って、今から面白いもの見せるから!」
あたしはおちんちんを握って操縦桿のようにガチャガチャ動かし、
「コアファイター。アムロ=レイ、行きまぁ~す!」
瞬間、シュボッ、という音と共に、ミズキの瞳の中に地獄の業火が出現した。渾身のギャグだったのに!ガチ切れしてる!渾身のギャグだったのにぃぃ!!
「はっ!?……み、ミズキ。そのポーズは何!?」
あたしの前に立ち、片足を大きく後ろに振り上げるミズキ。視線の先はあたしの股間。それはサッカー選手がフリーキックを蹴ろうとするかのような……まさか!?
「い、今のナシ。待って。もう一回だけ、もう一回だけチャンスを……きゃぁぁああぁぁぁ!!」
直後、ミズキのサッカーボールキックが、あたしの股間に炸裂したのだった。内臓がねじれるような、猛烈な痛み。うぐぐぐぅぅ……。な、なに、この……異次元の痛みは……。
「ふん、ちったぁ反省しろ!」
未知の痛みに悶絶するあたしを冷たく一瞥すると、ミズキはドスドスと足音を立てながら自分の部屋へと去っていった。
かくして、今日も一日が穏やかに過ぎていったのだった――。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
「えっ、これで終わりなの!?」
と思われた方も居られるかと思いますが、これで終わりなのです。2日目、3日目と続ければ、ちょっと見せ方を変えただけの似たようなネタが繰り返される展開になってしまうため、ここで終了させておくのが無難だろうと判断いたしました。……あと、執筆時間がないのも原因です。(というか、これが主要因)
第1話の前書きで、『TSF作品で異性になった時のデメリットを書いてみよう!』という実験なのだ!などと御大層なことを書いてしました。
しかし、書き終えた現在だから思うのですが、実験云々は執筆の動機としてはちょっとしかなくて、メインは恐らく『テンプレ展開には飽き飽きだ!俺が読みたいものを俺が書いて何が悪い!』という衝動だったのだと思います。
今回は『女の子には生理があるんだぜぇ!』ってポイントに絞ってテンプレ展開打破を試みたのですが、機会があれば他のポイントでもテンプレ打破に挑戦してみたいですね。
というわけで、作者のどーしょーもない衝動に付き合ってくださった皆さん、ブクマしてくださった皆さん、本当に、本当にありがとうございました!!
次回作については短編と長編の2作品を準備中なのですが、流石に下ネタはもうやらないつもりです。では、またお会い出来ることを願って、2018年が皆さんにとって幸多い一年でありますようにうに。それでは、良いお年を!
あと、前作『エレベーターパニック!』もよろしくお願いします!
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