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第6話 ヘビメタと腹パン  吉川瑞貴 編

 また微妙に下ネタです。ご注意ください。


 ところで、ラノベ主人公の家は両親が不在になってる設定がとても多いですが、あれって、凄く現実離れしてて変だと思いませんか?……すいません。本作も両親不在設定となっております。ちなみに、父親は単身赴任中で、母親は病院勤めの薬剤師で、本日は夜勤業務となっております。


 あと、感想も絶賛お待ちしております!

 ライブが終わってZepp東京から外に出てみると外はすっかり夜だった。建物から一歩踏み出せば東京湾から吹く冬の海風が強くて耳がちぎれそうに寒い。それに加えて――、


「ううっ、お腹痛い……。気持ち悪い……」

「だ、大丈夫、ミッちゃん。顔色わるいよ?」


 胃のあたりがムカムカするのは、たぶん夕方に飲んだ生理痛薬のせいだろう。つーか、あんまり効いてないぞ、この薬。

 あと、誤算だったのがライブハウス内の暖房があまり効いていなくて、予想外に寒かったこと。そして、ぼくとユーキちゃんの居た場所がウーハーの真正面だったことだ。ウーハーがドンドコ音を出す度に、音の衝撃波がドンドコお腹に響いて、弱パンチで連続腹パン耐久レース状態だったのだ。

 一方のユーキちゃんは、ライブで叫びまくってテンションMAXだったせいか、コートも着ずに元気いっぱいだ。超健康な体質が羨ましい……。


「と、とにかく、どこか暖かいところに移動しよ。歩ける?」


 ユーキちゃんに手を引かれて近くの喫茶店へ。幸いにも喫茶店の中はガンガンに暖房が効いていて、15分ほどじっとしていたら、お腹の痛みも少し和らいできたし、ホットココアを飲んだお陰か、体も温まって体調も回復してきた。


「ごめんねユーキちゃん。ありがとう。もう大丈夫だから……」

「ちょっと顔色も良くなったね。よかったぁ!」


 にっこり微笑むユーキちゃん。天使のような笑顔。というか、マジ天使!弱ってるときに助けられて、その上あんな笑顔を見せられたらクラっときそう!


「でも、こっちこそゴメンね。体調悪い時にライブに付き合わせて……」

「そんなことないよ!ヘビメタって初めて聴いたけど、すごく良かったよ?」

「ホント!?どこが良かったか聞かせて!」


 テーブルにずいっ、と乗り出すユーキちゃん。あぁ、顔が近い!


「えぇと、ボーカルの人、すごく上手かった。あんなハイトーンボイスが出るんだね」

「そうでしょ、そうでしょ!」

「ギターの人も凄かったね。あの超絶速弾き、指の動きが残像になってたよ」

「そうでしょ、そうでしょ!」

「あと、メンバー全員首に生きた蛇を巻いてたけど、ホントびっくりしたなぁ」

「そうでしょ、そうでしょ!」

「だからヘビメタって言うんだ!」

「そうでしょ、そうで……それは違う!」


 あ、違うんだ……。


「ヘビメタはロックよりもヘヴィだから、ヘビメタなんだよ!」


 う~ん。全然分からない……。


「でも、ミッちゃんがヘビメタ気に入ってくれてよかったぁ。ヘビメタってちょっと聴く人を選ぶから……」

「へぇ~。あのちょっと暗い感じの曲とか、バッハの小フーガト短調みたいで良かったけどなぁ?」

「バッハって……誰?」

「…………」


 ユーキちゃんって時々常識にエアポケットがあるよなぁ……。


「と、とにかく、ライブ誘ったら、また一緒に行ってくれる?」

「うん。行く行く!」


 かくしてユーキちゃんとの友情パワーで、ぼくはピンチを乗り切ったのだった。


 そんで夜10時過ぎ。遅い帰宅。


 母さんは今日は夜勤で、家にはミナミだけだから、帰るのが遅くなっても怒られる心配はないんだけど、何となく悪いことをしたような罪悪感もあって、音を立てずに玄関の扉を開けてこっそり家の中に入る。


「ん?……リビングの電気がついてる」


 リビングと廊下を隔てるドアから光が漏れていて、中からは何やらゴソゴソと物音が聞こえてくる。何だろう?と、そっと中を覗いてみると――、

 一話当たりの文章量が少なくてイライラされている方もおられるかと思います。本当に申し訳なきこと山のごとしです。しかし、忙しい上に遅筆な私にとってはこれが限界なのです。どうか平にご容赦を!


 さて、物語も明日がラストです。(明日も一日頑張るぞい!)

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