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あの頃テレビ 1987 prat 2

いよいよ明日、最終章!


「そろそろワイドショー、スタンバイね…」


「あと30秒でいきます」


再び、宝田順二が割り込む。


「こちら再びゴールデンアワーのスタジオですが、

 今年はスポーツもすごかったですね、 

 ソウルオリンピックで活躍されたといえば、バサロの鈴木大地さん、

 さらに柔道の 斉藤仁さん・・・」


「斉藤さんなんて、そのうち指導者として活躍しそうですね」


「野球もすごかったね・・なんせ初のドーム球場ができたもの」


「そうそう、東京ドーム。ライブもやるそうですからね、あれだけでかいと

 ローリングストーンズでもマイケルジャクソンでも大丈夫よ」


「まさかポールマッカトニーなんて来ないですよね」


「前の日に病気で倒れたりなんて・・ないですよね」


「ストーンズのゲストにBooWYの布袋が出てくるなんて

 夢を見ちゃいましたよ」


「ないない、絶対にない」


ここで野球のVTR・・・・森祇晶監督のライオンズと王貞治監督のジャイアンツ

西武の伊原コーチの的確なコーチング、工藤公康の好投で西武が日本一に

日本一決定目前の場面で清原が突然涙を流した歴史的シーンも・・


「優勝は西武でしたね・・・」


「東尾さんも活躍しましたから・・・」


「そのうち監督になったりして・・・

 ついでに子供がプロゴルファーになったりして・・」


「それでトレンディ俳優と子供作ったりしてね…」


「清原さんもこの時は、スリムですね」


「まさか格闘家になるとは・・・」


「あんた、今は1987年だからね・・・そこまで言っちゃだめ」



今度は社会的なニュースを入れる。



中3の5人がホームレス襲撃、おもしろ半分に棒等で暴行を加え、脳挫傷を負わせた・・・・さらに中学2、3年生24人は少年窃盗団をつくり強盗、恐喝、窃盗約1,500件の非行、さらに路上で、高校3年生がいきなり背中を刺し殺人未遂


なぜか子供が荒れ始めた時代。


「ホームレス襲撃事件は、衝撃ですね」


「なんせ、逮捕されたとき、胸がスカッとしたとかおもしろかったって

 言ったそうですからね。」


「落ちこぼれが。より弱者である浮浪者を攻撃の対象にしたことが

 問題を投げかけましたね」


「でも、35年過ぎても、変わらないと思いますけどね・・・」


「あんた、未来の事は禁句よ・・・」



ここでまたまた当時のニュースインサート


・・・東京都の中学校の校庭に机で9の字を作る怪事件発生。

その犯人は、卒業生・・・・・


「なんで9だったのか・・・いまだ謎ですからね・・・」


「35年後も謎でしょう・・・・」


番組はタイムテーブル通り、順調に進む。


サブの席で、俺は背中に、後ろからは、局Pと代理店の奴らの視線を

感じていた。


なんせ、台本には、原田モモヨ部分は、「緊急生中継」としか書いてない

時間が何時かも書いてはいないから・・・


その時、中継車の映像が入った。


何処かわからないが、暖炉のアップが写っている。


「回線OK 映像OK・・・音声チェックしたいので誰が喋って」


「はい、こちら中継車です・・・・聞こえますか・・」


「音声OK」


こんな会話を後ろで聞きながら番組は進行している。




ここにページを追加



ここに章を追加





132ページ


編集 画像 削除



「30秒でミュージック大賞に戻ります」



ここには、往年の司会者木村氏がスタンばってる。


「こちらは、ミュージック大賞会場、東京の武道館です」


「今年のヒットといえば・・サザンオールスターズ「みんなのうた」

 光ゲンジ「パラダイス銀河」トシちゃん「抱きしめてトゥナイト」

 工藤静香「MUGOん・・・色っぼい」

 浅香唯「セシル」長淵剛「トンボ」「乾杯」

 松田聖子「旅立ちはフリージア」中森明菜「TATOO」などなどですが、

 今日もいろんな方が、この大賞の会場に集まっています。」


「ますばあのアイドルが登場です・・・」


アイドルが歌いだしたら、再び同棲の二人に切り替える。


「これも小室さんの歌だよね」


「全部一緒に聞こえるけど・・いいんだよね」


「そのうちヒットチャート独占するんじゃないの??」


「ダンスグループとか沖縄の女の子とかが出てきて

 小室ファミリーとか作っちゃったりしてね・・・

 最後は事件に巻き込まれる」


「あんた妄想激しいわよ」


「それに、静香ちゃんは二枚目と結婚して子供生んで、ママ歌手として

 生き残ったりしてね」


「こんな不良っぽいのにママタレ・・・無理無理」


「それにしても、徳永英明はいつももやもやした顔をしているわね」


「あ・・・もやもや病???」


な~んて、時代錯誤のギャグをまぶしながら、楽しく進んでいく。





さて、ここで、ニュースを入れる。

これも、当時のでまとめてみた。


「まず最初のニュースは、政治経済から・・・」


ここで当時のニュースを2本流す。


しかし画面が4:3のSDサイズって、もう見ないから違和感が激しい。


さて、この日1987年10月20日の最大のニュースは、ブラックマンデーである。


ブラックマンデー1987年10月19日月曜日、NY株式市場が過去最大規模の暴落。


アナウンサーは、悲壮な顔で伝える。


「ダウ3平均の終値が前週末より508ドルも下がりました。

下落率22.6%は、世界恐慌の恐れがあります。

 それを受けた日経平均株価は3,836円安(14.90%)

 更にヨーロッパの各市場も先物取引が大幅に下げています」


これは経済面では大きな出来事であった。

ところが、当時日本は世界有数の経済国家だったので。

株価も半年以内に下げ幅を回復した。

しかも27000円位の日経平均が20000円近くまで落ちただけで

8000円台で暴落した東日本震災やサブプライムの方が

不況の中余裕がなく国民に影響した。


と、お父さんたち・・・いわゆるM3層、50以上の男性の興味も

くすぐっておく、


そして、ここでされげなく・・・例のリロイズのファンがリロイズを襲う・・

の沖縄事件をいれる。


「リロイズのファンの暴行事件に判決。

 ○○地裁は、ボディガードA氏の行為を正当防衛のものとみなし

 無罪の略式判決を下しました」


そこに、今のリロイズのコメントを入れてみた。


先日、なんと二人を代々木公園に呼び収録。

メイクをすると、50超えているのに、若く見える。

しかも、二人ともそっくりになった。

まあ・・・角度にもよるのだが・・・


「リロイズで~す。私たち負けずに頑張ります~」


まあ、軽くギャグ目にまとめておいた。


これは、俺なりの一つのメッセージだ。


事件は終わったのだ。

山瀬であり、リロイズであり、連次郎であり、信一郎であり

…そしてモモヨにも・・・多大な影響を与えたが、

年増の双子グループの笑顔で終了させたかった。


まっ、そんなメッセージ、自己満足なんだけどね。



「30秒でミュージック大賞に戻ります」




ミュージック大賞は、つつがなく進んでいる。


司会者が「今年は洋楽も賑わいましたね。

 ボンジョビの 'You Give Love A Bad Name',

 'Livin' On A Prayer'やU2の'With Or Without You ',

バングルスにハートなんて女性バンドも大人気・・

 ホイットニーヒューストンなんて新人も登場してきましたね。」


これをワイドショーの宝田が茶々を入れる。


「ホイッニーって新人凄いよね。

 アポロシアターから出てきた叩き上げ。

 まさに夢を実現した下町のアイドルですね」


「実力派シンガーですからね・・必ず世界を代表するスターに

 なりますよ。」


「でも気を付けないと、アメリカは怖いからね。

 1億ドルもってても、周りに騙され、薬漬けになって

 破産寸前一文無しになって、グラミーショーの前の日に非業の死

 なんてこともあるからね」



さらに女性田中ユキの姉さんも、茶々を入れる。


「今年の洋楽といえば、ラララララララランバでしょ」


「Los Lobosですね。。"ラ・バンバ"はもともとメキシコ民謡で、それを

 ロックンロールにアレンジ大ヒットしてますね」


なんてやっているところの画面に、モモヨのライブ会場。



・・・原田モモヨは、僕のアイドルだった。

   その温かいぬくもりのある歌声と、いつも悲しい影を抱えた表情

   そして哀愁を感じさせるしぐさ・・・

   女を超えた、天性の個性に魅了されたのだ。


   彼女のライブに来るのは三回目だ。

   だが、今日の会場の雰囲気は何かが違う。

   

イケメン俳優○○のモノローグが入る。

彼の表情・・・・瞳にズームイン。


そして切り返しで、原田モモヨのその日の舞台の映像。


モノローグは続く


・・・・そう彼女は、今日一言も話していない。

    基本寡黙なタレントではあるが、今まではあいさつ程度の

    MCトークをしていた。

    それが今日は、淡々と歌い続けるだけ・・・・

    そして、その瞳がうっすら濡れているように見えた。


    何かが違う・・・・・


最初は熱狂していた客たちも、徐々に冷えてきた。

いつしかモモヨの声だけが響いている。


観客席のイケメン俳優の顔にズームイン。


「30秒でCMに入ります」


「CM何分だっけ・・・」


「2分です」


「開けたら、今度は、ワイドショー行くよ」


ワイドショーのスタジオには、1987年の新商品・ヒット商品を

ディスプレイしている。



携帯電話と家庭用自動パン焼き機とPCエンジンとトランスフォーマー

サラダ記念日と塀の中の懲りない面々とノルウェーの森

まあこんなところかな・・・・


「今年の流行語と言えばなんですかね」


「私は朝シャンとカウチポテトとゴクミかな・・花金ってのもありますね」


「女性らしいですね。僕は地上げ屋とバブルでしょ」


「バブル・・いい響きですね。とにかく日本全国金儲けですものね。」


「でもいつまで続くんでしようね」


「バブルはいつかはじけるもの・・なんて言う人いますけど、

 そんな感じ全然しないですよ」


「そうですか、私は毎日500円ずつ貯金して地道にいきますよ。」


「ところで、この携帯電話ってのすごいですね」


「あっ、4月に出たやつでしょ。一昨年のショルダー式が3キロもあったのに

 900gですって・・・」


「サイズもレンガ一つ分だから、小さくなったものですよ」


まあ、時代の商品を見せるのも、こういう懐かし番組の定番。


なかなか見つからないものであるし、価格はそこそこ張るものだ。


ヒット商品だから出回っているものも多いので、まだいい方で

これを戦前とか、明治大正にすると、看板だけで10万とか

予算がかさむ・・・20年前でよかった。


そろそろこのコーナーが終われば、ミュージック大賞の決定か・・・と

思っていると、中継車の映像が入ってきた。


部屋の中で・・・・確か俺が意識を失い目覚めたリビングで

誰かがギターを弾いていた。


年の頃は、60歳を超えているな・・・

タキシードが似合わない・・・オヤジ。


だんだんカメラが顔によっていく。


これってもしかして、吉田村卓三


フォークの神様ではないか・・・


原田モモヨの家で何をしているんだと一瞬思ったが、

相手は伝説の女王だ。


人脈があって当然、何も不思議はない。


よく見ると、隣でこれまたタキシードのキーボード奏者がいる。


こいつは、小室川鉄矢・・・・


日本の80年代のミュージックシーンの立役者じゃないか・・・・


番組的には美味しくなってきた。


「CM明けまで1分。次大賞に行くね」


ここで、ミュージック大賞のクライマックス・・

いよいよ大賞の発表だ。


俺は多少ドキドキしていた。


ミュージック大賞に関しては、アイドルたちや歌手は、本人たちが快く

出演してくれたものの、ミュージシャンってジャンルの奴は、

バラエティには出たくないと拒否の嵐。


結果、ロック系やダンス系のやつらは、そさっくりさんで揃えていた。


その中に、フォークの神様・吉田村卓三もダンスミュージック系の

小室川鉄矢もいたのだ。


その本物たちが、モモヨの自宅に集結している。


「CM明けまで30秒」


ここで俺のいたずら精神が騒いだ。

・・・フロアに俺は変更を指示した。


「えっ、大賞変更ですか??」


「いいの、いいの、それでいって」


カンペを見た木村氏は、打ち合わせの時と違う名前が出ていて

びっくりしている。


「ぇ・・・そっ、そうですか・・」


もう答えている暇はない。

ドラムロールでCM明け、番組が始まる。


「今年のミュージック大賞の受賞者が決まりました

 ・・・ダンスミュージックで今年の音楽界を席巻した

 小室川鉄矢とダンスユニット・BRRです」


「え・・・・僕ですか」


予定と違う出来事に、小室川鉄矢とダンスユニット・BRRのそっくりさんも

大慌て・・だが、アドリブの聞く奴らで、あっという間に応じてくれる。


そして受賞曲の演奏が始まり・・・・


「この曲4分あります」


「曲終わったら、感想なしで、すぐライブ会場に切り替えて」


モモヨの引退の時間まで・・・あと5分。


つまり曲が終わったら、1分しかない。


いよいよ番組はクライマックスへ突入する。



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