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6話

マジで文章作るの難しい


ドンッ


快斗が机を叩き空に問い詰める様に言った。

「お前がこの要塞の主、そこの執事が従者だと? 新大陸の異変、ゲートの不安定化――すべてお前の仕業だろう。説明しろ!」

快斗に続けて美咲が言う。

「この要塞の魔力は、今で感じた物とは計り知れない力を感じます。貴方の目的は何? 何物何ですか?」

武流は興奮気味に空に詰め寄る様に喋った。

「なんかアンタヤバい気配っすね! 普通じゃねえっすよ!そこの執事さんもめちゃくちゃ強い気配じゃないっすか!」

上野は3人を落ち着かせようと止めるように言った。

「皆さん落ち着いてください。彼の実力は底しれない物だということをさっき感じたでしょう。ここは一度冷静に。」

上野がそう言うと3人は我に返ったように静かになった。

「ゴホンッ、私はゲート管理機関の上野と申します。皆様の安全と情報の透明性を確保するために同行しました。どうか、穏便にご説明を……」

アビスは優雅に一礼し、

「皆様のご質問、もっともです。我が主は、この世界の新たな可能性を探る旅人。この要塞は、その拠点にございます。どうぞ、敵意を収め、話を進めてください」

空はテーブルに肘をつき、軽い口調で言った。

「まあ、落ち着いてよ。君らの質問、答えてもいいけどさ、こっちの要求も飲んでほしいな」

快斗が目を細め、問うた。

「要求? なんだ、言ってみろ」

空はにやりと笑い、答えた。

「君たちには、メッセンジャーになってほしいんだ」

美咲が眉をひそめ、武流が「なんだそりゃっ!?」と声を上げた。快斗が苛立たしげに言った。

「メッセンジャーだと? ふざけるな! 俺たちは雷鳴の刃の覚醒者だ。お前の手先になる気はない!」

空は笑い、ソファに背を預けた。

「いやいや、別に手先ってわけじゃないよ。君たちは、俺が初めて接触する人間たちなんだ。だから、これからこの世界に干渉する時に、人手が必要なんだ。人間の視点で、俺の意図を伝えられる奴らがさ」

美咲が冷たく言った。

「そこの執事に任せればいいじゃないんですか。彼、ただ者じゃない力を感じます。」

アビスが微笑み、答えた。

「ご指摘、恐縮です。ですが、私の力は人間には過剰。この器を与えられたとはいえ、普通の方々には耐えられないほどの魔力を放ちます」

空が頷き、補足した。

「そうなんだよ。アビスじゃ、普通の人間がビビっちゃって話にならない。俺も始めはアビスだけでいいかなって思ったけど、やっぱり人間のメッセンジャーが必要だなって。君たち、Sランクだし、信頼度も高いだろ?」

上野が慎重に口を開いた。

「その……空様とお呼びすべきでしょうか。メッセンジャーとは具体的に何を? 私たちのような者でも務まるでしょうか……」

空は笑いながら言った。

「上野くん、いいね、謙虚で好感持てるよ。メッセンジャーの仕事は簡単さ。伝えてほしいことを、ゲート管理機関や他の覚醒者に伝えるだけ。まあ、細かい話は今日決めなくていいよ。じっくり考えて、後日また話そう。どうだ?」

快斗はまだ警戒を解かず、空に対して敵意を持って話した。

「簡単に言うが、俺たちがお前の意図を信じられる保証はない。新大陸の異変、ゲートの暴走――すべてお前が原因だろ?」

空は答えた。

「その話は僕の要求に納得してくれた時に話すよ。東京に戻ってゆっくり考えてくれ。アビス、送ってあげて」

アビスは恭しく頭を下げ、四人をポータルへと案内した。「皆様、こちらへ。安全にお送りいたします」



ポータルを通り、四人は要塞の外、東京湾の埠頭へと転送された。別れの際、空は快斗の前にたち、右手に光を集めた。次の瞬間、彼の掌に輝く水晶の小瓶が現れた。透明な液体が虹色に輝き、触れるだけで生命力を感じさせる物だった。

Divine Elixir: Genesis Aqua――【神水・創液】

空は小瓶を快斗に投げ渡した。

「これはお礼さ。この世界の中でもかなりいいものを選んだよ。快斗だっけ、君の過去を覗いたけど、君の弟、難病にかかってるらしいじゃん。使うといいよ」

快斗は小瓶を受け取り、驚愕の表情を浮かべた。「な……お前、俺の弟をどうやって……!?」

美咲が警戒しながら問うた。

「その小瓶、何です? ものすごい生命エネルギーを感じます。」

空は笑い、答えた。

「神水ってやつだ。ありとあらゆる傷を癒し、どんな病気も治す。死人にかけりゃ生き返るし、血や骨だけでも蘇らせられる。エリクサーの上位互換ってとこかな。まあ、使うかどうかは君ら次第だ」

武流が目を丸くし、

「マジすか!? そんなスゲーもん、ただでくれるんすか!?」と叫んだ。

上野が小瓶を見つめ、驚いて言った。「このような貴重なもの……管理局が保持しているアイテムの中でも飛び抜けてレアなアイテムを私らのような者に預けるのは、恐縮です。ですが、快斗さん、弟君のためなら、試す価値はあるかと……」

快斗は小瓶を握りしめ、複雑な表情で空を見上げた。「……礼は言わん。だが、弟のことは確かめる。この話、ゲート管理機関に報告するぞ」

空は笑った。「いいよ。また後日、話そう。いい知らせを聞けることを願っているよ。」

アビスがポータルを閉じ、四人は埠頭から去った。快斗は神水を手に、弟の病を癒す希望と、空への警戒心を胸に秘めた。美咲は冷静に状況を分析し、武流は興奮気味に快斗たちに話し合いながら、ゲート管理機関へと戻った。上野は一歩後ろで、謙虚に状況を記録していた。



ホールに戻った空は、ソファに倒れ込むように座り、「人間、ほんと面白いな。最後のあいつの驚いた顔。最高な反応だったぜ」

アビスは微笑み、答えた。

「主の選択は絶妙です。あの3人、Sランクとして影響力がありながら、それぞれ個性があります。上野とか言う人間もメッセンジャーとして適任かと」

空は頷き、窓の外を見やった。

「だろ? あいつらがどういう選択をするか、これからが楽しみだ」


いろんな人の小説の書き方を見て参考にしてみました。

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