淡水魚
図鑑で見てた淡水魚
肺呼吸を身に付けようとして
なんとかイチオウできるようになった
だけど 中途半端
しかもえら呼吸を幾分か忘れてしまった
馬鹿だな 哀れだな
アイデンティティを妙な形で失いやがって
小さい頃の僕は
図書館で一人ほくそ笑んで
そんな僕に Caution
それは決して他人事なんかじゃないんだ
まるで今の僕は
その淡水魚みたいに
休み時間に漫画を描いてた自由帳も無造作におろした前髪も棄ててしまった
ちょっくら色付いてみたくて周りの主役の真似をすれど主役に同調するモブにしか成れなくなった
笑えよ 笑えよ
自由帳にこびりつき尖った日々を
今でも続けたくは
別にないんだけどさ
結局 結局
そんな日々を抜け出したところで
アイデンティティは
不安になるままだと知らないだろ