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Episode 『今までを』

短めのお話2本目

断章はこれで終わり、明日からは5章開始して行こうと思いますん


■狼谷 赤奈


「で、どうだったんだ?Smoker's Gardenは」

「んー……続けると思うよ。面白い」

「ほう?噂じゃなんだ?紫煙外装だなんだのが手に入るんだっけか?」


喫茶店で仕事をしていると、店主が話しかけてくる。

まぁ人も居ないし、やっていたのも補充作業である為、別段良いのだが……この店は儲かっているのか不安になってしまう。


「あー、そうだね。私も再確認したいし、公式サイトでも見ながら説明しようか」


そう言うと、私は客席の1つに座った上で、店主を向かい側へと視線で誘導する。

結局、人が居なければ使われない席だ。

こういう話をする時に使えるのであれば、使ってやった方が席的にも良いだろう。多分。


「じゃ、第一に。紫煙外装ってのは何かって言うとだね。プレイヤー1人ごとに貰える、ユニークな武装の事さ」

「ユニークって言うと……レア度とかの意味じゃなく、固有って意味か?」

「そうだね。固有って方のユニーク。今の所、私がプレイした中じゃ私と同じ形状で同じ能力を持ってる紫煙外装は見た事ないし、それ以前に武器みたいな形状じゃないものも何個か見てるよ」

「ほう、それは中々……強いのか?」

「うん、強い。確実に強い。武器型の紫煙外装ならそれだけで武器に関しては揃える必要無くなるし、それ以外でも十二分に戦闘で活躍できる」


紫煙外装は普通に強い。

普段から使っている為に忘れがちだが、紫煙外装はその1本1本が強力な武装ではあるのだ。

だからこそ相手と紫煙外装の相性が噛み合えば、音桜のように格上でも倒し切れるだろうし、その一方でメウラのように、能力的な意味で噛み合わなければ地力で優っていても勝てないなんて事になり得るのが紫煙外装なのだ。


「成程な。……ちなみにお前のはどういうのなんだ?」

「私の?私のは手斧だよ。……えぇーっとほら、コレコレ」


手元の端末を操作し、Smoker's Gardenの自身のアバター状態を表示させる。

その中から手斧のデータを表示させて、店主へと見せてみると……何やら渋い顔をされてしまった。


「ん、どうしたの?」

「いや、な。お前……また似たような装備してるのか」

「え?……あぁ、手斧じゃなくて防具の方を見たな?良いじゃんかよーほら手斧見ろよー」

「目立つ色してたらそら見るだろ。……強いな、これは」


私の手斧の性能を見た店主は、これがありなのかと少しだけ目を見開いている。

見慣れたものではあるものの、確かに初めて性能を確認した時は私も驚愕したものだ。

……まぁ、投擲に特化してきてるから近接での戦闘がちょっとキツイかもしれないんだよなぁ。今。


「ちなみにこれは性能的にはどれくらいの位置なんだ?強い方なのか?」

「いや?巨人を出したり、炎の車輪を出したりする方がずっと強いよ」

「……一応聞くが、魔法系のコンテンツは無いんだよな?」

「無いね。魔煙術ってのは有るけど、それも攻撃に使ってる人は……まぁ本当に稀って感じかな。紫煙外装があるから、攻撃に使うより支援系を使った方が効率的にも強さ的にも良いんだよねぇ」


実際、魔煙術というコンテンツはそういった、バフデバフを操るコンテンツだと私は考えている。

昇華煙に関しては言わずもがな。

具現煙は、私は使い勝手の関係でリジェネ効果の入る『薬草の煙草』系しか使っていないものの……【簡易菜園】の成果によっては、これから相手にデバフを掛けるタイプの具現煙用の煙草を用意しても良いだろう。


「中々やり込もうと思えばやり込めそうだな……生産系のコンテンツはどうなんだ?」

「生産系はぁー……私は今、煙草とそのフィルター、後は菜園くらいかな?人によっては鍛冶とかもやってる人も居るみたい」

「ほうほう。フィルターまで弄れるのは流石だな」

「さっきちらっと触れた、魔煙術ってのがフィルターに関係あるコンテンツだから結構重要だねぇ」


私の戦闘スタイル的に、魔煙術を外す事はもう出来ないだろう。

ステータス増強にも、一撃さえ耐えれば確実に回復出来るという強力なバフも。

どちらも無ければ、今の(レラ)は無かっただろうから。


他にも私と店主は様々なSmoker's Gardenに関する話をして。

今までと、そしてこれからのゲーム内での立ち位置やスタンスを再確認していった。


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