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Smoker's Garden -紫煙者の災園-  作者: 柿の種
Season1 第2章 道化師は二面性の夢を見るか?
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Episode10 - BR1


--マイスペース


「ということで、第二回ボスリザルトのコーナー」


パチパチと手を叩きながら言ってみたものの。

やはり1人では盛り上がりに欠けるので、早速見ていくことにしよう。

と言っても、今回はスキルの追加も熟練度上昇もない為、素材とMVP報酬のみなのだが。


「えぇっと……肉と骨は『信奉者』と同じ……他は……ガラスの破片と布切れか」


ということで、最初に見ていくのは討伐報酬。

肉、骨は『信奉者』の方とほぼ同じの、フレーバーテキストを変えただけのもの。

こちらは……まぁ、どこかで使える時が来るだろう。

では、次。


――――――――――

四重者のガラスの破片

種別:素材

品質:C

説明:『四重者』が愛用するフラスコの破片

   復元すれば、液体を扱うための道具になるだろう

   従者を呼び出す力が込められている

――――――――――


「これは……まぁ、現状私には使えないというか。使わない素材かな」


従者を呼び出す力。

『四重者』が使っていたように、上手く使うことが出来ればかなり応用の効く装備にはなるだろう。

しかしながら、それを使うには従者に相当する何かが必要であり……今の所、私はそれらを持ってはいない為、使いたくても使えない素材だ。

これはメウラに流して、使いたい人の手に渡るのを祈ろう。


「えぇっと次が布切れっと」


――――――――――

四重者の布切れ

種別:素材

品質:C

説明:『四重者』の纏っていた衣服の切れ端

   濃い血の臭いが染み付いている

   時折動いているような気がする

――――――――――


「動く?……あぁ、本当だ。マジで動いてるじゃんこれ」


手のひらの上に乗せて、じっと観察してみると。

室内で、風なども吹いていないのにも関わらず、ひとりでに震えるように動いているタイミングがあった。

もしかしなくとも、『四重者』の何かしらの思念が残っているんじゃないだろうか。


「うん、これもメウラくん行きだね。……装備製作に追加できるかなこれ」


一応、フレンドチャットで聞いてみた所。

追加で外套のようなものを作ろうとしていたらしく、布類は幾らあっても困らないとの返答を貰ったので後で渡しに行くことになった。

勝手に動く外套なんて、どこのホラー要素だとは思うのだが。


「ま、こんな所かな。周回は……『信奉者』よりは優先度低いかなぁ」


『四重者』との戦闘で倒した、各種道化の素材が手に入ったならまた別だったのだが……それはそれ。

影道化は必要ならば大量に発生させれば良いし、狩道化も適当に2層で戦っていれば勝手に集まるだろう。

『四重者』の素材がピンポイントで欲しい、という状況にならない限りは基本的に再び挑む事はないだろう。

……まぁ、私が素材を回収する目的って煙草用とかだからなぁ。


「ちょっと後でボスの骨で煙草作ってみるか……よし、次」


続いて、MVP報酬。

『信奉者』の時に出た報酬を再び見てみよう。


――――――――――

『信奉者の指輪』

耐久:100/100

種別:指輪

品質:EX

効果:ST貯蔵(0/1000)

説明:『信奉者』が着けていた金属製の指輪

   魔の力に親和性が高い

――――――――――


指輪自体がSTのタンクとなっているものであり、今後あるかないかで様々なモノの利便性が変わるだろう。

これに準ずる物になっているはずではあるので期待していい……と思う。

という事で、若干ワクワクしながらMVP報酬の詳細を見てみると、


「お……おぉ……え?ん?凄いなこれ」


一瞬理解出来ず、そしてその内容を理解出来てMVP報酬で良いのか?という疑問。

最後に納得しての感想が出てしまう。


――――――――――

『四重者の指輪』

耐久:100/100

種別:指輪

品質:EX

効果:従者召喚(最大3)

   制限:マイスペースのみ有効

説明:『四重者』が着けていた金属製の指輪

   縁の力に親和性が高い

――――――――――


マイスペースのみではあるものの、従者を召喚する能力が付与された指輪であり。

どこまで使えるかは分からないが……私が考えている通りならば、これまでのマイスペースでの作業が一気に効率化される事だろう。


「……えーっと、召喚するには……あぁそのままか。じゃあ【召喚(サモン)】」


指輪を嵌めた後に、私はその効果を起動させてみる。

すると、だ。

どこからともなく煙が発生し、それが何かの形を象っていく。

最終的に人型となり、造形がしっかりとしていき……最終的にそこに現れたのは、私のアバターとほぼ瓜二つの存在だった。


「私じゃん」

『初めまして、ご主人様(マスター)。御用でしょうか』

「……しかも結構しっかりしてるタイプかコレ。えーっと、そうだな。君の名前とかってあるかい?」


会話が出来そうだったので、とりあえず話してみる事にする。

こちらの呼び方など、少しは気にした方が良い部分もありそうだが……質問に対する答えによっては幾らでも調節できるだろう。

多分。きっと。少なくとも私はそう思ってる。


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