地獄の門番
初投稿です。よろしくお願いします。
ここは…どこだ?
俺は…だめだ、全然思い出せねぇ。
「ここはゲートですよ」
!!
気付くと目の前に誰かがいた。
「私はあなた方の認識で言うところの神ってところですかね。日本人のあなたには閻魔大王の方がわかりやすいかもしれませんねえ」
あぁたしかに俺は日本人のはず…だ。それ以外の個人情報は思い出せない。
四則演算とかの知識はあるが、俺の事についてはわからない。
「記憶は封印させてもらってますよ」
こいつ俺の心を読みやがった!
「あんたが俺の常識外の存在っぽい事はわかった。質問してもいいか?」
「どうぞ」
「まずここはゲートだといったな?ゲートとはなんだ?」
現状把握からやることにしよう。そうじゃないと対応策もおもいつかん。
「そうですねえ、現状についてある程度お教えしましょう!」
こいつなんだか楽しそうだな…この自称閻魔大王は性別なんかわかりゃしない容姿をして、ずっとニヤニヤしてる。
「まずあなたは下界でお亡くなりになりました。原因はお教えできませんがねぇ。で、お亡くなりになった人で選ばれた人は私がご案内することになっているんです」
俺は死んだのか、だから閻魔大王ねぇ…。
ご案内?どこに案内するんだ?
「異世界ですよ。あなた方日本人にお馴染みの異世界転移ってやつです」
「拒否す
「拒否できませんねぇ」
くそ、もう死んだなら終わらせてくれよ…人生なんて碌なもんじゃねえ。
「あなたは生前相当悪どいことしたので、個人情報の記憶削除とある種呪いのようなものがかかっているんですよ」
やっぱりか…