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ちっ...!
「シンジくんを呼んできてよ?
そしたら校内に戻ろうと思う...」
「何で俺が、山吹とお前の橋渡しみたいな真似しなきゃいけねぇんだよ...!」
びえっくしゅ...!
彼女のくしゃみと、制服が濡れてスケスケになったところで。
藤島くんは自分のカーディガンを差し出したみたいなのだが。
結局受け取らなかった彼女。
「...っ!呼んでくりゃいいんだろ...!
呼んでくりゃあ!」
俺が駆けつけた時には。
彼女はびしょびしょだった。
水も滴るいい女を通り越して、
寒さに震えてた。
季節は秋。
俺はカーディガンを差し出して、
「と、取り敢えず、見えてるから!」
と目のやり場に困りつつ、彼女に告げた。
屋上から校内に通じる階段の踊り場にて。
俺は彼女に怒られた。
「どーして、手紙無視したりしたの?
どーして、手紙が、藤島くんの手に渡っているわけ!?どーして、あんなに大量のラブレターが届いているわけ!?」




