一三戦目
「本物の戦闘種族の戦い方を教えてやるよ!!」
雷を強く纏いながら走り出したシオン、シオンが動き出すと男は無線機を地面に落として踏み潰して団員たちに声を荒らげながら指示を出していく。
「オマエら!!紅月シオンを始末しろ!!
何をしてもいい……そいつを殺してしまえ!!」
男が声を荒らげて指示を出すと団員たちは剣や刀、槍、斧を構えて迎え撃とうと動き出し、敵が動き出すとシオンは地を強く蹴って一気に加速すると数人を一瞬で倒して吹き飛ばしてみせる。
団員たちはシオンを包囲しようと左右に展開しながら四方を取り囲んでいくが、団員たちが包囲する中でシオンは自身を中心に雷の輪を生み出すとそこに雷を集め、集めた雷をそこで一気に炸裂させる。
「雷天輪撃衝!!」
雷の輪の上で集められた雷が炸裂すると雷の輪は無数の衝撃波となって雷を帯びながら四方を取り囲んでいく団員たちに襲いかかって敵を葬っていく。
シオンの雷を帯びた衝撃波が半数の団員を倒すも残りの団員は怯むことも無くシオンを倒そうと接近してくる。
「しつこい男は嫌われるぞ」
シオンは右手を横に伸ばすと雷を強く纏わせ、強く纏わせた雷に形を与えると巨大な槍へと変化させる。
「雷天騎装……雷滅斬!!」
巨大な雷の槍を構えたシオンは迫り来る敵に向けて連続で突きを放ち、放たれた突きはシオンに迫ろうとする敵を無慈悲に葬り去る。
団員が為す術なくその命を散らしていく様を見ていた男はシオンが巨大な雷の槍を消すと彼を睨んでトンファーを装備し、トンファーを装備した男はシオンへと一瞬で距離を詰めると彼の顔を渾身の一撃で殴打する。
「……ッ!!」
「不覚だ……まさかキミたち如きに我々の計画が読まれるなんて!!キミのその命は《鮮血団》の名にかけてこの才角が摘み取る!!」
男は……才角と名乗った男はトンファーに魔力を纏わせるとシオンを殺そうと彼を何度も何度も殴打し、シオンはそれを防御もせずにただ受けていた。
だが……才角がトンファーの一撃を放つとシオンは素手で掴み止め、掴み止めたトンファーを握力だけで破壊してしまう。
「なっ……!?」
「……ったく、こんなもんかよ?
あんま痛かねぇな」
才角のトンファーの連撃を受けたはずのシオンは何も無かったかのように平然としており、トンファーで幾度と殴られたはずの顔にはキズと呼べるようなものは一切存在していなかった。
ありえない、才角はそう思うしか無かった。たしかに手応えはあった、トンファーの攻撃を放っていた才角はそれをその手に感じていた。なのにシオンは無傷だ。
「バカな……オレの攻撃を受けていたはずなのに……!?」
「攻撃?さっきのが?
シャドーボクシングでもしてるのかと思ったが違ったか?」
「なっ……シャドーボクシングだと!?」
「つうか、あれが攻撃だって言うなら身の程知らずにも程がある。あの程度ならオレら《天獄》のメンバーは1人も倒せないぞ。しかも……オマエのシャドーボクシングみたいな攻撃よりヒロムの拳の方が100倍重い!!」
才角が驚きを隠せない中でシオンは拳に力を入れると的に拳撃を叩き込み、拳撃を受けた才角は仰け反ると後ろに退きながら口から血を流してしまう。
「がっ……」
「これが本物の攻撃……その身で学べよ」
「この……クソ野郎が!!」
シオンに一撃を受けた才角は口から血を流しながらも拳に力を入れて殴り返そうとするがシオンにそれを躱され、才角の一撃を躱したシオンは拳に雷を纏わせると拳撃を叩き込むと同時に雷を炸裂させて敵を吹き飛ばす。
シオンの一撃で吹き飛ばされた才角は倒れてしまうが、シオンの想像を上回るほどにタフなのか吐血しながらも立ち上がるとシオンを睨みながら服のポケットから何かの薬品と思われるカプセル錠を取り出して口に入れ、口に入れたカプセル錠を歯で噛み砕く。
何かある、そう感じてシオンが警戒する中で才角の全身から不気味なまでにドス黒い魔力が溢れ出し、ドス黒い魔力が溢れ出ると才角は全身に血管を浮かばせながら白目を赤く染めてさけぶ。
「がァァァァ!!」
「まさか……」
「ガルァ……!!強制狂化薬……通称バーサーカー、オレたち強化人間の中の力を引き出して戦闘力を高める薬だ。1度使えば最悪の場合死ぬまで動きは止まらずに攻撃を続け、そして目に映るものを全て破壊する化け物となる……がァ……今のオマエを倒すにはちょうどいい力だ!!」
才角は地を蹴って一瞬でシオンに迫ると彼を殴り飛ばし、殴り飛ばされたシオンが受身を取ろうとするとそれを封じるように先回りして蹴り飛ばすことで壁に叩きつけてしまう。
「がっ……!!」
(この力……さっきと同一人物とは思えねぇほどに強い!!
ヒロムの一撃に負けないほどの強い衝撃、これを何度も受けるのは危険すぎる……!!)
「兎角、オレの出番だな」
壁に叩きつけられたシオンが今の才角の力を危険視しながら頭を働かせていると彼の精霊・ライバが現れ、ライバが現れるとシオンは唾を吐き捨てるとライバに伝えた。
「単体でやり合うのは危険すぎる。アレでいくぞ」
「クールなアレだな?兎角、バージョンアップしてパワーアップしたアレならキメられるぜ!!」
「ああ……ライバ、アームドアップ!!」
シオンが叫ぶとライバの全身が雷に変化しながらシオンの右腕に纏わられ、シオンの右腕に纏われた雷は装甲のように変化しながらシオンの右腕に武装されながらガントレットへと変化していく。
手の甲に『雷』の文字が刻まれ、全体的に細身かつシンプルなデザインのガントレットを装備したシオンは右手の拳を強く握ると雷を身にまといながら拳を構える。
「ライトニング・バスターアーム、クロスアップ!!」
「そんなものでぇぇえ!!」
シオンが右腕を武装で強化するのを見た才角はそれを否定するようにドス黒い魔力を纏いながらシオンに迫ろうと動き出し、才角が動き出すとガントレットのベースとなった雷に変化したライバがシオンに告げる。
『マスター、兎角派手にやるなら何も考えずに殴れ。
出力調整ならオレがクールにやってやるよ』
「なら言っとくぞ……火力最大でぶっぱなす!!」
『了解!!』
才角が迫る中でシオンは右手に雷を強く纏わせ、右手に雷を強く纏わせたシオンは両脚にも雷を纏わせて目にも止まらぬスピードで迫ろうとする才角に接近すると連続蹴りを放って牽制し、さらにそこから連続で拳撃を放って才角を怯ませる。
シオンの連続攻撃を受けた才角が一瞬だけ怯むとそれを逃すことなくシオンは右手に全ての雷を収束させ、収束させた雷が巨大な雷の拳に変化するとシオンはそれを己の拳とともに才角へと叩き込む。
「『ライトニング・バスターフィニッシュ!!』」
シオンの拳が才角に叩き込まれ、さらに巨大な雷の拳が才角に一撃を叩き込むと敵の全身に雷と衝撃が走りながら敵を吹き飛ばし、吹き飛ばされた才角は勢いよく壁に激突するとそのまま壁を破壊してしまう。
破壊した壁の瓦礫の下敷きになるように才角は倒れ、次々に瓦礫が襲いかかって才角が押し潰される中シオンはライバを元の姿に戻すと瓦礫の下敷きになった才角に背を向ける。
「……さよならだ」
「兎角、勝つことに必死になって悲惨な終わりになったな。
あんなのはクールじゃない」
「……そうだな。だがこれでオレの電気信号での尋問をするすべが使えなくなった。あの様子じゃ瓦礫の下敷きで頭潰れてそうだしな……」
どうしたものか、とシオンが頭を悩ませているとライバは何かを見つけたのか奥へと走っていき、ライバが何を見つけたのか気になったシオンがライバの後を追うとそこには……
「これは……!!」




