なろうの現実世界恋愛って、実際は疑似キャバクラだよね
さて、恋というのは辞書的な意味では「人を好きになって、会いたい、いつまでも そばにいたいと思う、満たされない気持ち」、愛は「思いやりのこころ」だそうなのですが、なろうの現実世界恋愛って、主人公側がヒロインに恋も愛もしていない作品が多くないかな? という気がするのですよね。
いやちゃんと恋愛している作品も中にはありますけどね。
そもそも「なんでヒロインはこんなヤツに惚れるの?」「ヒロインは主人公の何に対して好意を抱いたの?」みたいな、最初からヒロインが主人公に好感度MAXなんだけど、主人公はヒロインに惚れられる理由がわからないし、主人公側はヒロインに対して恋も愛もしていないんじゃ? という作品が多いんだよなという気がするのです。
あとそういうこともあって”現実世界”と言いながらも、実際はファンタジーかSFかゲームの中にしか思えないことも多いですよね。
まあ、私が今現在連載している作品も過去に逆行転生しているので、ファンタジーでしょ? なわけですが。
で、なろう恋愛が近いのは金のかからない”キャバクラ”かなという気もします。
キャバクラは、金さえ払えば「ちやほやされたい・褒められたい」と言った願望を満たせる場所ですからね。
現在では、二次創作的なニコポ・ナデポすら省略されて、主人公とヒロインが出会った瞬間ヒロインは主人公に惚れているのが普通になっているのかなぁとも思ったりしますが。
恋愛的な意味での主人公最強なのでしょうけど、個人的にはラブコメって、相手に好かれたいと色々やっても、なかなかうまくいかなかったりするからこそ、面白いものなのではないかなぁと思うのですよね。
しかし、よく考えればときメモみたいな、パラメーター型ギャルゲやフラグを立てていかないとヒロインと結ばれないノベル型美少女ゲームと違って、ソシャゲのヒロインはガチャで引けさえすれば、出てきた瞬間から好感度はすでに高く、ちょろっとアイテムをあげたり、レベルを上げたりするだけで好感度がMAXになったりするものだったりしますね。
となると、最近のなろう恋愛がソシャゲ的なヒロインが出てきさえすれば、主人公は好意を抱かれていて当然となるのも、時代の流れなのかもしれません。
まあ、面白いラブコメを読みたければ、金を出してラブコメ漫画か商用ラブコメラノベを読めってことなのでしょうね。