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そしてある日、街中を歩いていた時、数人の男性に囲まれ、ボコボコにされました。


心身共に深い傷を負った彼女は、しかしそれでもメールを回そうとしません。


なので私は思いきって、声をかけました。


メールアドレスと電話番号を書いた紙を彼女に渡しました。


しかし彼女は激しく拒絶し、教室を出て行ってしまいました。


周囲の学生は、ほっとけと言いました。


全ては彼女の自業自得なのだと―。


…どうやら彼女はあまり好かれる人ではなかったようです。


クラスメートの冷めた態度と言葉に、そう思わざる終えませんでした。


…やがて、彼女がメールを受け取って1ヵ月が経ち…彼女は自ら命を絶ちました。


最後までメールは誰にも回さず…。


葬儀に参加したクラスメート達は、涙を流さず、無言でした。


私は彼女の遺影を見つめながら、深くため息を吐きました。


…彼女の運命は、本当にチェーンメールによって、破滅へと向かったのでしょうか?


私はちょっと不審に思っていました。


なので彼女の両親に頼んで、彼女のケータイを借りました。


そして例のメールを見て…私は思わず顔をしかめました。


だってそのメールは、私が作ったものだったのです。



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