8、質問しましょう
「さあ、百合ちゃん藤君ここまで話したことが全てよ。何か質問はあるかしら?」
「あのここってお城ではないんですか?」
「ここはね元々は使用人もいるお城だった、でも私たちが王になった時に、ここを研究所にしようと思いついたんだ。封印に頼ることなく他の世界の人に迷惑をかけることがなくなるように、不幸のどん底が、もしこちらの世界のせいで、魔力をたくさんためるために存在するなら、私たちがあなたを不幸にしたのかもしれない。だからその源を絶つために、あの病魔に対するワクチンやそもそもあのウィルスを殺す為の薬をどうにか生み出せないかを研究する建物になった。」
「そうなんですか。あともうひとつだけ。結界をはるのに結婚は絶対しなくてはいけませんか?」
「うーん厳密にはしなくてもいいとは思うが。百合さんはアルヴィンが嫌いかな?」
「いきなり現れてあれはないです。」
「そうだったね、でもアルヴィンは照れ屋なんだよ。僕たちが居る前で愛の言葉を囁きたくはなかったんだろうね。」
「結界は私でよければはります。結婚は考えさせてください。」
「ありがとう。私たち夫婦はどちらも無理強いするつもりはないよ。でもありがとう。」
「百合ちゃん、ありがとう。」
王様は微笑みながら王妃様の手を握った。
「あっでも1年待ってね。そこではってもらうのが1番いいの。」
「わかりました。」
「それにまだ来て2日目でしょう。もっとこの世界を見てまわって決めてくれてもいいのよ。」
「決意は変わりませんが、世界は見てまわりたいです。せっかくだから1年かけて見てまわろうかなと、いいでしょうか?」
「ええ、もちろんよ。ねえあなた。」
「ああ、ついでに病魔も見てくるといい。それほど禍々しくはないよ。」
私は捨てようとしていた命でこの世界を一時的に救う。
「朝食ごちそうさまでした。美味しかったですありがとうございました。」
「いいえ、どういたしまして。また一緒に食べましょうね。」
私は笑顔で、ぜひと言うと王妃様の部屋を後にした。




