16、初めてのガールズトークです
緑の国まで後少しというところで空が暗くなってきて仕方なく、キャンプにしようということになった。私は前科があるのでキャンプ地でお留守番、リリアは料理が得意なので料理番、私たちの護衛にバートさん、他の3人が薪拾いと食料集めになった。
バートさんは少し離れて、剣のお手入れをしている。
リリアが内緒話をするようにこそこそと話しかけてきた。
「ちょっと百合あなたあの4人の内、誰が好きなの?」
「はあ?」
「なにその間抜けな顔。」
「だって急にリリアが変なこと言うから。」
「だって見た目は悪くないでしょそんな4人と旅をしてて好きにならないの?」
「すっ!好きに!」
「しっ声がでかい。」
バートさんはちらとこちらを見て、また手入れをし始めた。
「カート君は子供だし、藤は大好きなお兄ちゃんって感じアルはストーカーでバートさんは、やく。」
「私は何ですか?」
バートさんはいつの間にか後ろに立っていた。ふう危なかった。
「何でもないです。」
「もうだめよ!ガールズトークに入ったら!」
「すみません、そこのハンカチ取りたくて。」
「どうぞ!」
リリアが差し出し、早く向こうに行けと押しやる。
「でっ誰が好きなの?」
「うーん?」
「百合、正直になって!」
「うーん分からないよ。今まで恋人できた事ないし!」
「つまんないの!」
「リリア完全に私で遊ぶつもりだったでしょう!」
「ばれたか!」
てへと舌を出すリリアに怒る気も失せた私は料理を手伝った。
「ちなみにリリアは?」
「ん?」
「リリアは誰が好きなの?」
「私は入ったばっかだし!」
「ん?怪しいな?いるなこの中に!」
「いないって!」
「分かった!バートさんだ!あの時、守ってくれるって言ったときじゃない?」
リリアの顔がやかんのように赤くなっていく。バートさんが好きなのか!なんだー可愛いなー!
「百合!馬鹿にしない?」
「しないよ!絶対にしない!」
「応援してくれる?」
「うん!するよ!手始めに彼女がいるか?好きなタイプはどんな女性か聞いてくる!」
「うん!」
私はバートさんにかけよった。バートさんは笑いをかみ殺している?気がする。
「バートさんは彼女いますか?」
「今はいませんよ。」
「好きな女性のタイプは?」
「可愛らしい方が好きです。」
「バートさんありがとうございます。」
「はい、どう致しまして。」
リリアにかけよる。
「あのね、今はいないって!それで可愛らしい人が好きだって!リリアぴったりじゃない!」
「百合!もうやめてよ!」
リリアはまた顔を真っ赤にしている。
「おーい百合ちゃん帰って来たでー!」
藤が帰って来たようだ。
「リリア、藤は私の心を読めるの。だからこれで終わりね!」
「ええ!また話しましょう!」
私は初めてのガールズトークに興奮していた。前の世界では友だちもいなかったので、いつも羨ましくて見ているだけだった。こういう話をしたのも初めてだった。
明日は緑の国いい日になるといいなぁ!




