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14、青の国に到着です


 昼過ぎには青の国に着いた。青の国は漁師町で活気に溢れている。そこら中から怒号にも似た、安いよの声が聞こえる。国民は青の民と呼ばれ青い服を着ている。母なる海から生きる糧を得ているので海を讃えて誇りを持って、青を着ているらしい。私は調べてきた資料を開き、藤と相談を始めた。


「藤どれから行く?」


「せやなぁまずはガッツリ系か?」


「青の国は漁師町だから魚料理!」


「ええなぁ。刺身、たたき、煮魚に焼き魚。」


「鍋物もよくない?それに。」


「「寿司!」」


 決まった、今日の夜は寿司だ。


 そうと決まれば、昼は食べ歩きをしよう。その場所を知るには食事から、私のお母さんの言葉だ。バートさんは青の国の騎士団に挨拶に行くそうだ。アルは情報収集と魔法の向上のため図書館へ、残った私、藤、カート君で食べ歩きだ。夜は一緒にとるので待ち合わせをすることにした。


「漁師町だから活気があるね。」


 私は焼きガキを頬張りながら辺りを見渡す。


「そうやね。多分、海に出られなくなると収入は得られなくなる人も多いね。」


 藤はイカ焼きを食べながら話す。


 私たちはもし結界が破れて、病魔が蔓延したらという視点で、世界を見回ると藤と決めた。そうすれば私の役目が大事なもので、しっかりしないといけないと覚悟ができると思ったのだ。


「でも病気になってしまったら海に出るどころではないか。あの辺から海に出るのかしら?」


 たこの唐揚げで浜辺を指した。


「なんか真面目な話をしてる風だけどさ、百合は食べ過ぎじゃない?」


 そういうカート君もアイスを頬張っている。


「食べ歩きだもの。とことん食べますよ。」


 そういって私はホタテを食べた。

 実際もし大人が病気になってしまったら、子供たちは病気にかからなくても食べ物に困ってしまうのではないか。


「百合どうだった、食べ歩きは?」


 アルが立っていた。もう待ち合わせの時間に近付いていたらしい。


「うん最高だった。でももし大人が病気にかかったら、漁に行けない子供たちは食べ物に困るなって。」


 勿論、私が見回る視点をアルも知っている。


「そうだな、でも青の国は白の国と条約を結んでいる。どちらかの国に何かあれば助けると、だから青の国に何かあれば、1日で白の国が助けにくるんだ。それにこういう事を言うのは気が引けるが、先に病気にかかるのは抵抗力の低い子供と年寄りだろうな。」


「そうね、ありがとうアル。」


 アルの言うとおり病気で犠牲になるのは抵抗力も体力も少ない子供とお年寄りだ。私がしっかりしないと。それと白の国と青の国は仲がいいのか覚えておこう。

 バートさんが戻って来たので私たちはお寿司屋さんに入った。回らない寿司なのにリーズナブルでとても美味しかった。


「最近この辺りで人魚が出るらしいです。」


 バートさんはお茶をすすりながらそう言った。


「人魚?」


「そうです。人間を魅了する歌声を持つ。そしてその退治をしてくれと言われましたので受けておきました。」


「えっ何故ですか?危なくないですか?」


「僕たちは白の国を代表してきてるんですよ。白の国のイメージアップをしながら、国をまわれと王様から命令を受けましたので。大丈夫船は借りられます。」


 あの王様旅を反対もせずに、逆に私に旅をすすめたのはこの為か。あのじじい帰ったらぶん殴ってやる。


「明日朝には行きますからね。これは命令です。」


 誰もバートさんには反抗できず、ただ頷くしかなかった。明日は人魚狩りだ。



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