13、私は私のものです
朝、目が覚めるとカート君と藤がコーヒーを飲んでいた。
「おお百合ちゃん起きたんや。僕怒ってるんやでどれだけ心配したと思ってるねん。」
「ごめん本当にごめん、石に過信しすぎたの。」
「ほんまに百合ちゃんて変わってるよな、なんやねん石って。後、アルはめちゃくちゃ心配してたしバートさんはめちゃくちゃ怒ってたで。」
昨日3人は寝ずに探してくれたらしい、本当に申し訳ないと思いつつ、どう言い訳するかを考えていた。アルは多分丸め込めるけどバートさんは無理だ。どうにか隠れつつ過ごさないと。
「そうそうお姉さん僕一緒にいくよ。まあ暇だったしそれに僕も世界を見ないとね。」
そっかよかったと声をかけようとしたとき、けたたましい足音とともに、アルとバートさんが入ってきた。
「おい、大丈夫か。」
「軟弱娘ぇ。起きたのか、周りに散々迷惑かけて寝こけやがって、てめぇの役割しっかり自覚してんのか。」
怖いバートさん本当に怖い。
「本当にすみませんでした。許してください。ごめんなさい。」
「謝ってすんだら法律はいらねえよなぁ。おい分かってんのか。ここでてめぇが死んだら誰が結界はるんだ。」
「本当にすみません。」
「次はねえからなぁ、しっかり心に刻んでおけよ。」
バートさんはきっと多重人格なのだろう。昔テレビの警察24時で見た怖い警官そのものだ。説教を終えてバートさんは、ではキャンプに戻って片付けますので追いかけてくださいねと笑顔で言い残し去って行った。
「じゃあ僕も準備終わったしそろそろ行こうか。」
カート君はそう言って小屋から出てきた。アルが原っぱまでなら全員分ワープを使うというので魔法陣の中に入るとアルが魔法を唱えた。すると光に包まれカート君と藤がいなくなった。私とアルはまだ小屋の前だ。
「本当は魔法陣なんて必要ないんだ。ただお前と2人になりたかった。カートにどこまでされたんだ。俺の女なのに、もう取り繕わないただ本気で俺を好きにさせる。」
そういってアルは私の髪に口づけた後、強く抱きしめたままワープの魔法を唱えた。私たち2人は抱きしめたまま原っぱに現れただろう。カート君のえっという声が聞こえた。私はまさかアルがこんな事を仕掛けてくるとは思わなくて呆然としていた。
「百合は俺の女だ、だから百合に触るな。」
アルは皆にそう告げて歩き出した。私は跳び蹴りをするのを抑えた今日は許す。昨日寝ずに探してくれていたのだから、でも今日だけだぞ。
「ああ、俺は百合の全てを知っているぞ。スリーサイズは、」
私は跳び蹴りをかました。こいつやっぱり許さない絶対に結婚しない。私はそう決意しみぞおちに正拳突きを繰り出しアルをしずめた。
「さあ行きましょう。町まで後少しですよねバートさん。」
「ええ、そうですよ。もうすぐそばです。青の国は。」
バートさんは何事もなかったように歩き出している。私も早く青の国を見たくて歩き出した。




