ありえない私たちの365
初めまして。
少し変な(大部の間違いです)作者名ですがよろしくお願いします。
0.5日目 初めましてあなたの兄です。
はじめまして。天野瑞樹16歳。
突然ですが今私は人生最大の(多分)ピンチです‼
事の始まりはさかのぼること30分前。
「久しぶり!瑞樹」
だ、誰?
「どちら様でしょうか」
「あなたの兄です」
は?今何言ったこの人。私には弟と姉しかいないはず。もしかして新手の誘拐犯⁉逃げないとっ!
くるっと身をひるがえして逃亡を図ろうとした私の体はいとも簡単に捕まえられてしまい・・・。恐る恐る後ろに視線をおくると無駄に整った綺麗な顔が満面の笑みで(悪魔のほほえみ)私を見ている。待って!この体勢は・・・これは彼氏彼女の修羅場・・・?彼氏と仲良くしているクラスで一番かわいい女の子に嫉妬した彼女が「もう〇〇君なんて知らない!」と言って雨が降る中傘を投げ出して走り出し後ろから彼氏が「ちょっと待てよ!」って言って腕をつかむ(漫画の見過ぎ。今時こんなの少女漫画でもないよ。パンくわえて走ったらイケメンとぶつかるなみにありえません!)ってこんなこと考えてる場合じゃない!周りの人の視線が痛い!お願いです皆さん私をこの空気から解放してください。できるなら私を空気にしてください。
力を入れて彼の腕から逃れようとしているのに全然動かない。どんどん力は強くなって(最終形態)後ろからはぐされる形になってしまった。
「け、警察呼びますよ!離してください!」
顔が熱いな。必至でもがいてるせい。そう。力籠めたら血が頭に上るもんね!け、決して恥ずかしいからとかじゃない!
「顔真っ赤。かわいいなあ。ってあれ?聞いてない?父さん言ってないな…。ちょっと待ってて」
そう言って彼はポケットから黒い携帯を出してどこかに電話し始めた。
「あ、もしもし、父さん?父さん言ってなかったでしょ。今から瑞樹に代わるからちゃんと説明してよ」
そう言って彼は私の耳に冷たい携帯を私の耳に当てた。
「もしもし、瑞樹?元気だったか?」
聞き間違えるはずない。これは私のお父さんの声だ。じゃあ、本当にこの人は私のお兄ちゃんってこと?それよりどうしてもっと早く言わなかったのよ!連絡ちっともよこさなかったくせに・・・。
「お父さん!今まで何してたの!連絡くらいしなさい!それよりこの人だれ⁉」
「言ってなかったっけ?お前のお兄ちゃんだよ。今日からお前たちと一緒に暮らすから後は頼んだぞ!」
お父さんのとぼけた声が今は無性に腹が立つ。こんなイケメン私たちの家系から生まれるわけないじゃない!!!
「一緒に暮らす?何言ってん!馬鹿言わないで!お母さんにはなんていうのよ!みんな困るでしょ?ベッドだってご飯だってどうするの⁉」
「お母さんにはもう話したよ。聞いてないだろうけど・・・。ベッドは俺のがあるだろ?ご飯はお前が作れるじゃないか。得意だろ?」
「なんでそんな大事なこと私に言わなかったのよ!」
「まあまあ、弟や妹には俺がちゃんと言うから・・・ね?」
「あなたは黙ってて!もしもしお父さん?聞いてる?今からは私も準備がいるから!部屋の掃除とかしないといけないから!最低一週間前には言うべきでしょ?・・・・・・」
「あー悪かった。お前、家の掃除は毎日やってるって葵から聞いたぞ?まああとは任せた!」
「あっ!ちょっと待っ」
ツーツー
一方的に切られた電話。葵とは連絡とってたの?聞いてないんですけど!?
なにかも丸投げってことね。わかったわ。そういう奴よね。わかってた、わかってたけど!私にだって限界がある。
一人でぶつぶつと文句を言っていると
「ま、そういうことだから今日からよろしく」
今はこの人の顔がこんなにも整っていることにも腹が立つ。私は今からスーパー行かないといけないの!あなたと無駄な話なんかしてる暇はないの!
「よろしくしません!私今から買い物しないといけないのでどうぞお引き取りください」
半ば強引に彼を押しのけ私はすたすたと歩き始めた。
ここまで言ったらついてこないでしょう。
そんな淡い希望はいとも簡単に打ち砕かれて…。
「買い物?一緒に行こうか女の子一人でじゃないでしょ」
そう言って私の手を取った彼は私に微笑みかけた。
「一緒になんて行きません!私力だけはあるので大丈夫です!」
私は手を振り払おうとぶんぶん腕を振っているのに彼は一向に手を離さず私の手を引いた。無視しやがって。
「瑞樹は歩道側。危ないからね」
この、イケメンめっ!
口には出さないが言ってやったぜ
何を言っても人出は助かる。今日はお米も買っちゃおっかな。
いろいろ考えていたら前が見えなくなって人にぶつかった。
「あ、すみま・・・」
「あれ?瑞樹?」
ぶつかったのは私の友達のなっちゃんだった。
「このひとだれ?」
「知らない人」
「じゃあどうして手、つないでるのよ。彼氏?」
「違うよっ!」
「怪しい・・・」
なっちゃんは彼をなめ回すように見てそれから
「私急いでるんだった!じゃあ瑞樹明日学校でじっくり聞かせてもらうからね!」
なっちゃんの自由なところ好きだけど・・・。寝たら忘れろっ!
「忙しい子だね」
「そうですねっ!」
ツンツンしながら私は歩いていると、前から刃物を持った男の人が現れて私をグイッとひっぱて首に冷たいものを押し当てた。後ろからは警察。
ま、待って?まさか私人質?ちゃんとわかってみると急に足が震えてきた。怖い!
「瑞樹を離せ!」
「動くな!刺すぞ!」
緊張した空気私の頭はパニック状態。
この小説を読んでいただきありがとうございました。
間違いなどがあるかもしれませんが温かい目で見ていただければ幸いです。
これからもっと面白い分が書けるように頑張りますので応援のほどよろしくお願いします。